全実績解除済です。
本レビューは多少のネタバレありです。

コンシューマで過去2作をプレイ済です。
ただし、リメイク版の1はプレイしていません。
なお、2はおま国で発売はされています。

・コンパイルハートにしては戦略性が高い
過去2作でブラッシュアップされたゲームバランスはなかなかいい所だと思います。
難易度NORMALだと簡単すぎない、難しすぎないのいい塩梅です。
但し、一部バランスが取れていない箇所もあります。
詳細は短所欄を参照

・音楽が素晴らしい
弦楽器が中心のシンフォニックな戦闘音楽が素晴らしいです。
ボス戦含めれば8曲ぐらいありますが、私は4章のダンジョンのバトル曲が好きです。

・キャラが可愛い
コンパイルハートのお家芸。
眠り姫や親指姫が好きですが、最後はどうしてもアリスを選んでしまうのは幼馴染属性かも知れません。

・先が気になるストーリー
電撃文庫と組んでいるだけあって、物語性は他のコンパイルハート製に比べると高いです。

・一部のバランスが悪い。
ボスが弱い。
→ボスでゲームオーバーになった事はないです。ＲＰＧとしては一番致命的なのはここかと思います。
銃が強すぎ。
→攻撃力は全武器で一番高く、ＡＧＩも上がる。
　下がる要素は物理にはあまり影響がないところなので、極論これだけでいけるが若干入手確率が低い。
大型ザコが強いわりに倒すメリットがあまりない
→ボスと同じ型のザコが全員に攻撃かつ二回行動をしてくる。
　しかも、2体同時に出てくるから全滅の要因になりかねない。
　倒しても見返りがあまりないので、アイテムで逃げるのが無難。
一部の小型化した装備が強すぎる。
→ゲームの難易度が変わるほどなので、中盤以降厳しくなったら導入してみてはどうでしょう。

・シナリオの進み方に疑問
序盤で同じ出来事を違う人物の視点で語られるのが何度も起きるのが苦痛でした。

ストーリーの進み方で何でこうなる？と思う箇所があります。
ジェノサイドピンクのシラが他の姉妹と顔合わせして「アンタ、裏切るの！？」みたいな展開を
期待していましたがちょっと肩透かししました。

3作目にして最後の作品なので1.2のストーリーが本作で把握出来るとは言え、過去2作を遊んで思い入れがある人向けです。
それがないといきなり人物が沢山出てきて、複数パーティの管理をさせられる面倒臭いＲＰＧになりかねません。
逆に言えば、思い入れがあればシリーズ最後の作品である本作を楽しんでほしいと思います。
ちなみに思った以上に時間がかかる作品なのでそこはお覚悟下さい。私は約75時間かかりました。

・ラスボス「クソゲっ！！」※ネタバレあり。

ラスボスがダメージを食らうとこう叫びます。
(少なくとも私にはそう聞こえました。)
このラスボスはコンパイルハートの質の悪いクソゲーを掴まされて
人格が変わって、妹を可愛がらなくなりその挙句に世界を壊そうとしたのだと思います。
コンパイルハートにはこんな犠牲者を出さないゲーム作りを希望します。