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[Beta11][JP]Flight/Hoverビルドの基本
By PlasticHeart
これは筆者のプレイスタイルであるFlight/Hoverビルドの構築ガイドです。主にMaterialsとそのブランチマップおよびFactoryでのテクニックについて記載しており、ネタバレを含むのでゲームの楽しみを損なう可能性があります。
   
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ゲームシステムを理解する
Cogmindでは経験値を得られない
Cogmindは目の前の敵を片っ端から倒すハック&スラッシュではありません。敵を倒しても経験値を得て自身を強化できるわけではありません。自身を強化する機会は階層を上がったときのスロット数増加だけであり、敵を倒しても装備していたパーツをいくつか回収できるだけです。むしろ戦闘によってパーツは損耗し、Matterも減る傾向にあります。Alert Levelも上昇して状況が悪い方向に傾きます。

そのためプレイヤーが注力しなければならないのは、敵と戦うよりも戦略的なマップの攻略とパーツの取捨選択です。ただし敵への対処方法はどのビルドでも考慮すべき大切なことです。Flight/Hoverビルドでは、蓄えたプレイヤースキルとセンサーデバイスから得られるマップ情報を活用して、必要最小限の敵と戦って勝利することを目指します。いくつかのテクニックはこのビルドだけでなく戦闘に重点を置いたCombatビルドでも役に立つはずです。
Flight/Hover概要
なぜFlightとHoverを採用するのか?それは単純に言って移動が速いからです。Cogmindでは敵と戦うことはオプションであり、逃げることで戦闘を回避できます。そのため敵をいち早く感知して接触を避けることは生存確率を高め勝利に繋がりやすくなります。また、マップが敵で溢れかえる前に広い範囲を探索することも可能になり、良質のパーツもたくさん回収できます。

FlightとHoverの特徴は以下にまとめましたが、どちらを採用するかは端的にふたつの理由に集約されると思われます。総じてHoverは大器晩成型です。
  • ほかのロボットを飛び越したいか?
  • 少ないMod/Extraで速い移動を得たいか?
  • どのくらいのMass Supportを得たいか?

Flight の特徴
Beta11でMass Supportが減らされて大幅に弱体化しました。以前ほど重いものは持てなくなりましたが、それでもロボットを飛び越せる能力はほかの推進機関にはない大きな特長です。Mod/Extraによって追加パーツごとにTime/Moveに-3のボーナスが得られます。つまりFlight Unit (40) を3つ装備すると 40 - 3 - 3 = 34 の移動速度になることを意味しています。Time/Moveが異なるパーツを装備したときにはその平均値が使われるので、Flight Unit (40) よりも、VTOL Module (35) のほうが速い移動速度が得られます。

移動に関してはピカイチでTrapを踏み抜く確率は一番低く設定されていますが、Stasis Trapは確率が逆転するので敵から逃げている最中に引っかかるとかなり危険です。Trap Scannerを持ち歩くほどではないですが、TerminalでのこまめなLocate Trapが重要になってきます。反面、戦闘はからっきしになりやすく、敵への対処はほとんどの場合、逃げるということになります。

また、SwarmerやCutterクラスといったFlightを装備した敵も多いので、いざとなったときにパーツを補充しやすいのも利点と言えます。

Hover の特徴
Flight同様に調整を受け、かつてのFlightよりも少し高い程度のMass Supportになりました。基礎Time/SpeedはFlightよりも遅いものの、Mod/Extraが-4なので積めば積むほど速くなり、最終的にはFlightに迫ります。

Mass Supportに余裕があるので、大きなStorage Unitを装備できますし、ある程度戦闘もこなせるようになります。パーツの耐久度が高めなのも利点ですが、プロトタイプは序盤で少々手に入れづらい傾向にあります。
必要なもの
必要な数のFlight UnitやHover Unitを拾ったらすぐさま飛行ビルドに移りたくなるかもしれませんが、Materialsでは十分な準備ができない上にマップの密度も高いため不向きです。必要なパーツをStorage Unitに格納し、Factoryに進むまで温存することが重要です。

とりあえずFlight/Hoverビルドに必要になるのは次のパーツです。

Lgt. Nuclear Core / Lgt. Deuterium Engine / (Lgt. Angular Momentum Engine) x1
軽くて高い出力を得られるエンジンです。敵も落とすので、ひとつも手に入らないということはないはずです。少し重めですがMass Supportに余裕があればさらに高出力のLgt. Angular Momentum Engineも選択肢に入ります。

Imp. VTOL Module / Imp. Flight Unit / (Cesium-ion Thruster) x2~x4
敵から手に入らないプロトタイプパーツです。拾うか、Haulerを倒すかブランチマップのStorageで手に入れます。Imp. VTOL ModuleはTime/Moveが35でこの時点での最速の移動速度が得られます。

Aerolev Unit x3~x4
Flightに対してHoverは採用できるパーツが移動速度の関係上このAerolev Unitしかありません。入手しづらいので、とりあえずFlightビルドを組んでFactoryでHoverに移行するのも手です。

Imp. Sensor Array / Imp. Signal Interpreter
-8/MaterialsのWatcherから手に入ります。これがないと始まらないので必ず手に入れます。

Hacking Suite x2~3 / System Shield x0~1
各種Machineをうまく扱うために必要です。Operatorから手に入るので積極的に倒していきます。System Shieldはオプションですが、ひとつあるとRepair Station, Fabricator, Scanalyzerの使い勝手が劇的に良くなります。

Katana / Datajack x1
近接武器であればなんでもいいのですが、安定したダメージによって壁を掘りやすいSlashing Weaponが向いています。Datajackは中立ロボットに使用してMachineの位置を引き出すほか、Chute Trapループのために必要です。

Sml./Med./Lrg. Storage Unit x1
Flight/Hoverビルドに移行した際に持ち運ぶStorage Unitです。MaterialsではSml.をScavengerから、Med.をHaulerから手に入れることができ、Factoryではそれぞれ1段階ずつ大きくなるので現地調達もできます。

(オプション) Terrain Scanner / Terrain Scan Processor
周囲の地形を感知します。探索にとても役立ちますが、まともに動作させるために2スロット使用するのでビルドとの相談になります。地形がある程度わかればいいのであればSeismic Detectorでも十分でしょう。

(オプション) Seismic Detector
動体検知器です。多くのMachineやRobotの動きを検知するのでSensor Arrayと組み合わせることによってマップを把握する精度が向上します。
Materialsでの立ち回り
[JP] Cogmind入門者ガイドも参考にしてください。

-11/Scrapyard
スタート地点です。マニュアルにはAluminum Legがバランスよくよいと書かれていましたが、重いStorage Unitを運びつつMaterialsを乗り越えるためにTreadsかWheelを持っていきます。TreadsはHaulerかDefenderから手に入り、WheelはHauler以外の中立ロボットから手に入ります。

武器は扱いやすいAssault RifleとLgt. Assault Rifleを持っていきます。Matterは消費しますが、Heatが低いので連戦に耐えられる優秀な武器です。

-10/Materials
この階では3つの目標があります。ひとつめはなるべく強い武器を手に入れることです。Haulerを倒すといくつか手に入るかもしれません。Hvy. Assault RifleやLgt. Cannonが手に入れば十分です。

ふたつ目はなるべく大きいStorage Unitを手に入れることです。Storage Unitが大量に置かれているエリアが生成されるのでLrg. Storage Unitは手に入るはずです。もしHcp. Storage UnitやHuge Storage Unitが見つかれば入れ替えましょう。

最後はGrenade Launcherを手に入れることです。Swarmer対策はもちろん運悪くたくさんのロボットと遭遇してしまったときの切り札です。通常時にはほとんど必要なく、緊急時にひとつあればよいものです。

-9/Materials
Flight/Hoverビルドに有用なパーツが出始めます。積極的にHaulerを倒して有用なパーツを奪取しましょう。この階層からは新しくY-45 Defenderが出現しますが、戦いの基本を押さえておけばとても倒しやすい上に便利なパーツを複数落とすのでビルドの強化に役立ちます。

-8/Materials
基本は-9/Materialsと同じですが、マップのどこかにGarrisonとH-61 Shepherdが配置されます。Garrisonはこれ以降ほとんどのマップで出現するMachineで一定期間ごとに新しいロボットが湧き出ます。侵攻するつもりがなければ閉じてしまうのが得策です。H-61 Shepherdは強力なHvy. Assault Cannonを装備しているほか、長距離センサー内に敵を発見するとCutterクラスを救援に呼ぶ手強い敵です。近寄らないのが無難ですが、Security Rotationイベントによって移動することもあります。

Mines
-10/Materials, -9/Materialsから進めるブランチマップです。開けた部屋と狭い通路によって構成されており、Materialsと同じ敵が出現します。小部屋がなく位置取りに苦労するのと、いくつかのイベントがランダムで発生するので攻略難易度は高めになっています。安定はしませんが運が良ければそれなりの見返りもあります。さらに???へ進むことができます。

???
Minesから進むことができる安全な隠しマップです。あることと引き換えに強力な能力とパーツを得ることができます。ゲームごとに-10/Mines, -9/Minesのどちらから進めるかはランダムで、出口は必ずは-8/Minesに繋がっています。-10/Minesから来た場合には次回のEvolutionスロットが通常の2から4に増えます。

Storage
ゲームごとに-9/Materials, -8/Materials, -7/FactoryのどこかでブランチマップStorageが出現します。イベントと言えるイベントはありませんがプロトタイプパーツを多く入手できます。マップの密度が高くSentryがたくさん配置されています。-9/Materialsから来た場合には-8/Materials、-8/Materialsからは-7/Factory、-7/Factoryからは-6/Factoryに続いているほか、Garrisonと???に進むことができます。

Garrison
-8/MaterialsのGarrisonから侵攻できるマップです。駐屯地の名前からして多数の敵が配置されており、これまでの中では最難関のマップですが、0b10に関する強力な能力を手に入れることができます。
Factoryの立ち回り
-7/Factoryに到着したらすぐにFlight/Hover用ビルドに着替えましょう。パーツの脱着にMatterを消費するのでMatter Podをひとつ持っていると安心です。さてFlight/Hover用のパーツは揃えたものの、うまく使いこなせないのであれば宝の持ち腐れです。ここでこのビルドのコツをいくつか説明します。

各種センサーを使う
戦闘を避けるためには索敵をして敵との遭遇を避けるのが一番です。Sensor Arrayは敵の位置を、Signal Interpreterは敵の種類を教えてくれます。重要なのはセンサーは視界外のロボットの動きは1ターンに1度しか検知できないことです。つまり高速に動けるロボットの位置は飛び飛びに検知することになります。また、自分が高速なときも同様で、1ターン中に視界がセンサー検知距離を超えてしまうと、センサーに映ってない位置を探索することになるので危険です。

これらはなるべく障害物や小部屋に入りながら目的地に近づく、開けた場所を通らない、などの対応で安全に探索できます。またVisual Processing UnitやEnh. Optical Arrayで視界を広げることによってセンサー機能を補うことも有利に働きます。

地形をスキャンするTerrain Scannerは探索を大いに助けてくれます。追加のTerrain Scan Processorが必要ですが、ユーティリティスロットを2枠使用するだけの価値はあります。地形を把握できれば有効な移動経路を選択できますし、ゲームに慣れてくれば地形から特定のレイアウトを読み取れるようになるでしょう。Terrain Scannerほどの感知能力は必要なく、およそのレイアウトがわかればいいということであれば、動体検知ができるSeismic Detectorが役立ちます。Seisimic DetectorはWatcherのセンサーによってジャミングされることがないので、Sensor Arrayが使えないときの保険としても利用できます。

ハッキング
Terminalのハッキングを成功させるのは基本です。まともなハッキングのためには最低でも2つのHacking Suiteが必要になるでしょう。その時々で必要なハッキングは異なりますが、Locate Trapsはいつでも役に立ちます。ハックウェアはそれ以外は何もしないので、攻撃能力を確保するのであれば2つ、捨てるのであればそれ以上積みます。積めば積むほど快適に探索できるようになりますが、後々攻撃的なビルドへの移行が難しくなるのが難点です。

増援を呼ばれるのはそれがどこであっても危険に繋がります。ハッキングのトレース率が100%になる前に諦めて立ち去るのは賢い選択です。あるいは危険なハッキングをするときはマップを立ち去る直前が良いでしょう。複数のTerminalが集まっている場合には、Recallコマンドのためにいくつかを予備として残しておくのも役立ちます。

壁を掘る
多くの場合、通路を進むのは敵が巡回していたり、トラップもたくさん仕掛けられていたりするので得策とは言えません。できれば壁を掘って小部屋を移動していきましょう。壁を破壊するには高威力の武器が必要ですが、それにはコストがほぼ不要で十分な威力を持つ近接武器を使うのがよいでしょう。Slashing武器は威力が安定していて壁を掘る用途に適しています。ImpactやPiercingは助走が必要になるかもしれません。銃でも穴を掘れますが、狙ったところに命中しないことがあるのと、ダメージの観点からはCld.武器を持っていない限りは近接のほうに軍配が上がります。

掘ったマスは安定していません。1マスの穴であれば通ること自体は問題ありませんが、掘ったマスの上でさらに壁を掘ろうとしたり、2マス以上の穴を移動するときには崩落の危険性があります。

戦闘
このビルドの最大の弱点は戦闘です。基本的に敵に遭遇した際の選択肢はひとつで、それは逃げることです。ただしそれができない場合もあるので、ケースごとに解説します。また、どんな場合でも最低ひとつはArmorやProtectionを装備しておくのは有効です。

Swarmer: Time/Moveが37あるので逃げ切るのが困難です。Launcherで始末するか、1対1で戦える場所に誘導するのが得策でしょう。

Cutter: OverloadできるSurge Thrusterで爆速で近づきBlade Sawでパーツを切断しにかかってくる上、RPGで遠距離攻撃もしてくるので見つかったら諦めてください。

Extermination Squad: -7/Factory以降は定期的に1~3体のProgrammerからなるExtermination Squadが派遣されます。このSquadはCogmindを視認しない限り完璧なトラッキング能力を持っています。一度見つかった上で逃げ切るか、戦うか、TerminalでRecall(Extermination)を成功させるかのどれかの行動でやり過ごすことができます。戦うのであればThemalが有効ですが、やはり安全なのはRecallになるでしょう。

Sentry: マップ出口にSentryが配置されていることがありますがSentryは動かないため、どうにかして動かす必要がありますが、長射程のKinetic Gunを装備しているので視界内に入ることは危険です。貫通系(Hyp.)や誘導系(Gui.)武器で攻撃して誘い出す、Launcherなどの範囲攻撃で爆風を当てるなどが有効です。
スロットの配分
スロットの配分は難しく、序盤であれば特に悩ましい選択になります。考えられるのは-7/Factory時点で3種類でどれもPropulsionとUtilityの配分によるものでしょう。

1/2/8/2
Utilityのスロットを最大にしたものです。Flightが望ましく最速でTime/Moveは32です。Sensor ArrayとSignal Interpreterを装備した上で残り6スロットもあるのでハックウェアをたくさん積むことができます。ただしMass Supportが絶望的なので、Mass Supportを増やすデバイスなしにはStorage Unitすら装備できないでしょう。

Propulsionを増やさずMass Supportデバイスを使うことは利点でもあります。基礎速度は平均値が使用されるので、中盤以降基礎Time/Moveが速いものを手に入れた場合に、Mod/Extraなしに高い速度を得ることができる上、PropulsionのEnergy消費とHeatも負担しなくてよくなるからです。ただこれは慣れたプレイヤー向けのテクニックです。

1/3/7/2
将来的にPropulsion枠を増やす予定で、もう少し速度を得るための配分です。Flightでは有効ですがHoverには向いていません。

1/4/6/2
Hoverならこれを選択します。Aerolev Unit x4でTime/Moveは38になります。この時点ではSwarmerから逃げ切ることができませんが、今後PropulsionとUtilityを1スロットずつ増やしていくことで速度とハッキング能力を両立できます。Mass Supportも得られるので、将来のEvolutionのためにStorage Unitでパーツを運ぶことになります。