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5 people found this review helpful
56.5 hrs on record (39.8 hrs at review time)
※本レビューは【Ver 0.2】時点でのものです。

"可愛さと独自性を併せ持つ好感触作品"
● 概要
- 世界を覆う暗闇に、様々な思想や思惑を持つキャラクター達が立ち向かう、"Vampire Survivors" ライクの作品です。

- キャラクターデザインが可愛いだけでなく、"天賦ツリー" によるキャラクター強化、"クウェントカード" の装備などの特徴的なシステムを持ちます。

● 評価
- 各キャラクターの性能は、専用ウェポンを筆頭に非常にユニークであり、しっかり差別化出来ています。単なるステータスの値の差に留まらず、効果的なウェポンやスキル、立ち回りもキャラクター毎に変わってきます。

- 全てのウェポンに "スーパーウェポン" が存在するので、ウェポンとスキル、或いはウェポン同士の組み合わせが重要ですが、どのウェポン・スキルも組み合わせは一組のみであり、非常に分かり易くなっています。

- キャラクター毎に内容が異なる "回想" というクエスト要素を達成する事で、天賦ツリーの段階的なアンロックなどが行えます。また、回想ではストーリーを読む事ができ、各キャラクターの背景や戦いに身を置くに至った理由などが、断片的ながら分かります。分かり易い目標と報酬の提示、そして "Vampire Survivors" ライクの作品では薄くなりがちなストーリー要素の補完がされているのが好印象です。

- 天賦ツリーとは所謂スキルツリーで、キャラクター毎に独立したものになっています。コインを集めてノードを解放していき、キャラクター性能をアップグレードします。ツリーを最後まで解放するには、実際にそのキャラクターでプレイし回想を達成する必要がある為、新たにアンロックされたキャラクターでのプレイも新鮮でした。天賦ツリーはペナルティ無しでリセット可能、かつ消費したコインも全て戻ってくるので、プレイするキャラクターを変更する際に便利ですが、"天賦全解放ボーナス" という全キャラクターに適用される恩恵も存在し、複数キャラクターぶんのコインを集める事に意味を持たせているのが、ゲームデザインとして上手いと感じました。逆に勿体無いと感じたのが、最終的には全ノード解放が基本となり、ツリーである意味が薄くなる事です。特定の重要なノード以外は、個々のノードの効果を上昇させる代わりに二者択一などとした方が、よりカスタマイズ性・戦略性が増すのではないかと思いました。

- クウェントカードという多種多様な効果を発揮するカードを、最終的には4枚まで装備出来ます。クウェントカードは100種類以上存在する収集要素でもあり、プレイ戦略を左右する強力な効果を持ちます。魅力的なシステムですが、ランダム入手のカードは被る事もあり、収集に周回プレイが必要な点は賛否両論かもしれません。

- 各ステージの難易度は、簡単すぎず難しすぎもしない、良い塩梅だと感じました。ステージの終盤でウェポン・スキルが揃った後も、考えて立ち回らないとモンスターの範囲攻撃や中ボスにあっさりやられてしまう事があります。各ステージのボスも強力で、行動パターンが分かるまでは大変ですが、ボスの行動以外ではモンスターが出現しないタイマン状態となり、かつ時間制限も無いので落ち着いて臨む事が出来ます。

● 感想
- 可愛いキャラクターデザインに惹かれ、実績完了主義者かつローグ要素が苦手な筆者が珍しく見切り発車で購入しましたが、非常に楽しくプレイ出来ています。3Dでエフェクトも派手ながら、エンドレスステージで物量が大変な状態が続いても動作が重くならないパフォーマンスにも驚きです。ロードマップが公開されており、今後のアップデートも楽しみです。

- やり込み要素については、全ステージSランク評価クリアからハイスコアへの挑戦、クウェントカードの収集、エンドレスステージ等がありますが、当面の目標はSteam実績とも連動しているゲーム内実績の解除になるかと思います。実績に関しては、時間こそ掛かりますが達成が著しく困難なものは無く、やろうとさえすれば全実績解除が可能です。

- "Vampire Survivors" ライクの作品が好きな方は勿論、よりカジュアルな雰囲気やプレイ感で可愛い作品をプレイしたい方には、特におすすめの作品です。全体的な難易度に物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、裏を返せばハードルが低いという事です。
Posted April 10. Last edited April 10.
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1 person found this review helpful
101.1 hrs on record (101.0 hrs at review time)
※本レビューは【v1.05】時点でのものです。

"可愛さが詰まったカジュアル寄り作品"
● 概要
- 冒険家の "ポム" を操作して、レストラン経営やダンジョン探索を行う経営シミュレーション・ローグライトアクションゲームです。

- 町民達の依頼を聞いてメニューを増やし、ダンジョン探索で様々な素材を集め、レストランのレイアウトを弄り、開店後は料理の提供と会計をするという、レストラン経営における一連の行動を全て自分自身で行うのが特徴です。

● 評価
- 本作品は、レストラン経営とダンジョン探索の2つのゲームパートに大別されます。前者は調理器具に指示を出せば自動で料理が出来上がり、後者は戦闘システムが適度に簡略化されており、ビルドや厳選といった部分で頭を悩ませる必要が無い等、それぞれのパートは広すぎず、深すぎない仕上がりです。取っ付き易い反面、各々の要素に掘り下げを求める層は物足りなさを感じるでしょう。

- 戦闘自体の難易度は低くなく、全体的に敵のHPが高めな他、ダメージ床や罠も多く被ダメージが嵩みがちです。但し、オプションからいつでも難易度変更が可能で、低難易度では劇的に被ダメージが減少する為、実際の難易度はプレイヤーが調節可能です。

- 素材の入手量が消費量に対して少なく、ダンジョン探索の時間が長くなりがちです。設定通り "ビスコッティ" から野菜類の素材を購入出来る等、素材にアプローチする手段に多様性を持たせても良かったかもしれません。

- 各種料理のスチルやレシピの説明が非常に作り込まれており、所謂 "飯テロ" が猛威を振るいます。空腹時のプレイはおすすめ出来ません。

- HPを大きく回復する2種以外のタピオカティーが空気だったり、道具は入手した時点で効果が付いている為、醸造がやり込み要素に留まっているのはシステム的に勿体無いと感じます。

- 能動的なセーブが出来ず、セーブはベッドで眠った時点でのオートセーブのみ、つまり一日単位でしか行われません。タイムマネジメント要素を前面に押し出した作品ではないので、この点は融通を利かせてもゲーム性を損なう恐れは無く、プレイヤーに優しかったのではないかと思います。

● 感想
- グラフィックデザインは可愛さで一杯ですが、ゲームデザインとしては様々な反復行動を求められるタフさを含んでおり、好みや評価が分かれる作品です。

- リーグチャンピオン戦以外のクッキング闘技場での料理対決は、ポムが一方的に不利で極めて理不尽に映ったので、対戦相手も一定間隔で留守になるような演出を加えるだけでも、プレイヤーの心象はかなり変わるのではないでしょうか。

- ストーリーやキャラクター同士のやり取りが、やや淡白に感じられました。折角魅力的な世界観やキャラクター達なので、クエストや誕生日以外にもイベントがあると、より一層魅力が出ると思います。

- 全体的にもう一歩が欲しいという印象ですが、キャラクター達の可愛さやゲームジャンル等、刺さる要素がある方にはおすすめ出来る完成度です。実績も典型的な "やろうとすれば出来る" タイプで、達成率に反して解除の敷居は高くありません。
Posted November 22, 2023. Last edited January 7.
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1 person found this review helpful
7.2 hrs on record
※本レビューは【Version 1.0.7】時点でのものです。

"気軽に手を出せる3Dアクションパズル"
● 概要
- 謎の城で目覚めた竜人族の "シロネ" が、脱出を目指して城内を探索する、3Dプラットフォーマー形式のパズル作品です。

- 探索を進めていくと出来る事が増え、パズルのギミックも多彩になります。また、コスチュームをアンロックする為の "ミステリーピース" 収集など、ちょっとしたやり込み要素もあります。

● 評価
- 本作品の骨格は3Dプラットフォーマーですが、キャラクターコントロールの精度を求められる場面は少なく、考えて解くパズル要素が主体になっています。アクション操作の腕前がクリアに直結するタイプのパズル作品よりも、取っ付き易いと言えます。

- 愛嬌のあるキャラクター達によって織りなされるストーリーは、情報量こそ多くないもののしっかりと描かれており、プレイヤーが抱く "何故?" を徐々に明らかにしてくれます。但し、物語としては若干シリアス寄りなので、単純に明るく楽しいものを求めている方の肌には合わないかもしれません。

- 落下等によりミスとなってもペナルティは無く、またオートセーブやロードの機能も丁寧かつ親切に実装されている為、ゲームプレイに際し障害になりがちな "やる気や気合の壁" が存在せず、気軽に楽しめます。

- コスチュームのアンロックや実績解除に繋がる収集要素は、上述のミステリーピースの収集状況がロード画面で確認出来る事もあり、難しすぎない塩梅の難易度になっています。

- ストーリーが最後まで綺麗に描かれている事もあり、作品全体のボリュームは丁度良いラインかと思います。しかし、難解で時間を要する手強いパズルを求める方は、物足りなさを感じるでしょう。

● 感想
- キャラクター達が大変愛らしくデザインされており、個人的には各所に点在している幽霊達の風貌や声のSEがお気に入りです。最後の出口前のお別れシーンがとても切なかったです。

- パズル要素の難易度も私にとっては程良く、解けた時には "なるほど" と思わせてくれました。一見しただけでは何がどうなっているのか分からなくとも、ギミックに触れているうちに出口への道筋が見えてくる感覚があり、レベルデザインの秀逸さを感じます。

- アクション要素の腕前をあまり気にせず気軽にプレイ出来る、良質なアニメ調3Dパズル作品としておすすめです。実績も非常に分り易く、総じてプレイヤーを問いません。
Posted December 29, 2022. Last edited December 29, 2022.
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4 people found this review helpful
8.1 hrs on record
※本レビューは【Version 1.8.1】時点でのものです。

"可愛くゆるく戯れたいあなたに"
● 概要
- "スーパーゆきおんなちゃん" こと "ほたる" を操作して、夏の山に雪を降らせているおばけを探しに行く、後戻り自由なステージクリア形式の2Dアクションゲームです。

- 山にいるおばけ達と交流する事で、新たな道が開けたり、色々な "そうび" を入手できます。また、戦闘エリアでは無理に戦わず、戦闘を回避する事も可能です。

● 評価
- キャラクター達の可愛さについては、恐らく説明不要でしょう。ほたるだけでなく、他のキャラクター達もそれぞれ愛らしく個性的な動きを見せてくれる他、背景のおばけ達が "霊感ゲージ" に反応して映ったり消えたりする等々、細かい演出にも拘りが感じられます。

- 操作感はやや癖があり、特に移動時の慣性が強くなっています。ただし、そうびを含め様々なアクションが用意されているため、慣れれば慣れるほど操作の自由度は広がります。また、霊感ゲージの状態によってダメージの重さが変わるといった駆け引き要素もあり、一筋縄では行きません。

- 難易度設定により負ける事が無い状態でのプレイも可能であり、プレイヤースキルを問いません。

● 感想
- 可愛いキャラクター達が繰り広げる、ゆるくて面白おかしいやり取りを眺めているだけでほっこりします。しかし、不意に物事の本質をつく発言が飛び出す事もあり、侮れません。

- 前述のようにプレイヤースキルを問わないため、本作品が気になった方は是非プレイしてみて下さい。速ければ1周に1時間も掛かりませんが、様々な行動や選択を試したり、そうびのコンプリートを目指そうとすると、意外なほど歯応えもあります。
Posted May 20, 2022. Last edited May 20, 2022.
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8 people found this review helpful
33.2 hrs on record
※本レビューは【1.0.9a】時点でのものです。

"良作品だからこそ惜しい部分も目立つ"
● 概要
- 自分の名前さえも分からない少女が、失った記憶を求めて危険なダンジョンを探索する、メトロイドヴァニア作品です。

- 様々な武器と呪文からそれぞれ2つを選んでセットし、ユニークな効果を持つ装備を身にまとい、時には消耗品や周囲の環境をも利用しながら進みます。プレイヤーレベルの概念は無く、基礎的な能力は主に遺物を入手する事で強化されます。

● 評価
- 本作品はメトロイドヴァニアですが、2段ジャンプや壁蹴りといった新たな能力の入手によって行動範囲が広がるというデザインではありません。基本的には順路に沿って進むようになっており、寄り道は完全に任意であるため、取っ付き易い反面、物足りなさを感じるかもしれません。

- 難易度選択の際にゲーム性に関する注意が表示されるほど、特に初回プレイ時の難易度は高めです。敵の攻撃や罠による被ダメージが大きく、体力や魔力の回復手段も限られるため、死にながら試行錯誤して攻略方法を探す形になります。最序盤に "盾" を入手するのも重要です。セーブポイントがそれなりに多く用意されている他、オートセーブポイントも各地に存在するので、やり直し自体は容易です。

- 本作品の大きな特徴として、セーブポイント到達時に体力や魔力が回復せず、回復スポットなども無い事が挙げられます。序盤で体力が、中盤で魔力が自動で回復する装備や武器を入手できますが、前者は特定の環境が必要なので、回復可能な場所にその都度戻るという作業が要求されます。前述のように被ダメージが大きい事もあり、この点は評価が分かれるでしょう。

- 被ダメージ後に別オブジェクトに対する無敵時間が発生しないので、例えば連続して攻撃判定が発生する攻撃の初撃に引っかかると、ノックバックにより動けず連続で攻撃を受け大ダメージもしくは即死、という事がよくあります。この仕様もやはり評価が分かれると思います。

- 武器の種類は豊富ですが、行動のキャンセルができないので隙が少ないものに頼りがちになります。他にも、盾が武器扱いなので武器のスロットを圧迫したり、遠距離攻撃が可能な弓矢や投擲物は放つ強さや射角の調節ができないのも残念です。また、セットしている武器・呪文・装備の切り替えが煩わしく、状況に応じて細かく切り替えるよりも、汎用性が高いもので固める事が多くなり、折角の戦術の多様性がUIにより損なわれている印象です。

- 1周目のクリアで解禁される複数の特別な難易度は、中々に作り込まれています。ストーリーに整合性があり、キャラクターの特性に応じて入手アイテムが変更・最適化されていたりと、とても新鮮な感覚でプレイできます。

● 感想
- 評価の項目は全体的に辛口になっていますが、それは本作品の全体的な完成度が高いために、気になる部分が悪目立ちしてしまうからです。

- グラフィック面では、キャラクター達が立ち絵・ドット絵共に非常に可愛く、オブジェクトや背景も描き込まれています。また、システム面では環境の影響が敵味方問わず生死に関わるほど大きく、水に濡れると火炎属性に強くなる反面、電気属性に弱くなったり、水面付近で冷気・氷結属性の攻撃を行うと水温が下がり、触れるとダメージを受ける等々、行動次第で不利にも有利にもなるのが筆者としては印象深いです。

- メトロイドヴァニアの中でも、アニメキャラクターが好きでグラフィックに惹かれた方や、歯応えのある戦闘を求める方におすすめの作品です。クリアまでの所要時間は、初回プレイ時でも長くて10時間前後ではないかと思います。実績に関しては、グローバル実績データ上は解除率の低いものが多くなっていますが、やろうとさえすれば大半は問題なく解除できます。
Posted May 13, 2022. Last edited May 14, 2022.
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19 people found this review helpful
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62.8 hrs on record
※本レビューは【v. 1.2.5】時点でのものです。

"EAに手を出す事のリスクを学んだ作品"
● 概要
- 主人公の "PIKO" やその親友の "NYANKAMOTO" を操作し、ハンマーから始まり次第にスケールが大きくなる冒険を体験する、メトロイドヴァニア作品です。

- 親友は、主人公と一緒にいる時は敵を自動で攻撃してくれる他、任意のタイミングで特殊攻撃を行ってもらう事もできます。また、主人公と一定以上離れると、近くまでワープします。

● 評価
- 全編ドット絵で描かれたグラフィック、中でもキャラクター達のドット絵のクオリティは本作品において頭一つ抜けており、とても可愛く綺麗に仕上げられています。

- 対して、システム面の完成度は凄惨の一言です。タイトル画面以外でゲームを終了させる事ができない上にタイトル画面に戻る手段もない・正常に機能しないオプション設定・操作方法に難のあるUI・無数のスタック要因の存在・通常の方法ではスクリーンショットが撮影できない等々、問題点は枚挙に暇がありません。

- スタッフロールを含むエンディングへの到達自体は可能で、Steam実績も全て解除できます。ただし、自力発見が困難な必須進行ルート・イベントが発生せず確実にスタックするマップ・ゲームパッドでの移動入力を受け付けなくなるシーンなどが点在しており、それらに対処する知識を持っている事が前提という、極めて理不尽な状態です。

- UI操作、特に主人公や親友の装備の切り替え方法の説明が一切無く、操作自体も分かりにくいものになっています。また、アイテムを入手した際にも、何が変わったのか・何ができるようになったのかについての説明が全く無いため、新たなエリアに行けるようになっても事前知識が無ければその事に気付かず、立ち往生してしまう可能性があります。

- 戦闘は非常に単調で、気絶させてひたすら殴るという作業の繰り返しです。一部、投擲物や弾丸を打ち返したり、ドリルを使用したりするのが有効な敵も存在しますが、それら以外のアクションは戦闘では不要です。ボス達との戦闘も、相手の攻撃パターンを見るまでもなく終わる事が往々にしてあります。

● 感想
- メトロイドヴァニアというジャンルの作品に求められる最低条件は満たしていますが、システム面の完成度があまりに低く、作品としては全くの未完成であると言っても過言ではありません。

- 筆者はアーリーアクセス開始当初から本作品を継続的にプレイしてきましたが、当時から存在していたシステム面での問題がほとんど解決しておらず、むしろ新要素の追加と共に生まれた、新たな問題まで抱えた状態で正式リリースに至った事に、深く落胆し失望しています。

- 正式リリースにあたり、Steam実績が正当な手段で全て解除できるようになったのが、実績完了主義者である筆者にとっては唯一無二の救いでした。ただし "Stronkest!!!" の実績解除には、バグ発生によるやり直しを含めて15時間以上の単純作業を要しました。

- キャラクター達に惹かれた方でも、現状では本作品に手を出すべきではありません。完成度を抜きにしても、昨今のインディー作品の水準を考えると、価格に対して内容があまりに薄すぎます。それでも本作品が気になるという方は、レビューやスレッドを随時確認し、筆者が挙げたような数々の問題点が、アップデートにより解消されるのを待ってから購入すべきです。
Posted May 1, 2022. Last edited May 2, 2022.
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5 people found this review helpful
18.5 hrs on record (13.5 hrs at review time)
※本レビューは【ver1.2.1】時点でのものです。

"ローグ要素が苦手でも楽しめる作品"
● 概要
- ディストピア感溢れる国 "カゾルミア" の門兵となり、銃火器や設置物を駆使し、仲間と協力して押し寄せる敵国の機械兵から門を守る、アクションシューティングとタワーディフェンスを組み合わせた作品です。

- 一日が終わるごとに、ランダムに3枚配られるカードから1枚選び、武器や仲間の入手、ステータスの強化等を行なえます。ただし、選んだカードに応じて所持金を消費するので、上手く遣り繰りする必要があります。

● 評価
- 操作方法もルールも単純明快ながら、カードの選択は勿論、設置物の置き方やリロードのタイミング一つで戦局が変わる場面も確実に存在します。単純さと奥深さが両立している事で、システム面に程よい深みが出ています。

- メインモードは、ゲームオーバーになっても同日からのやり直しが可能な他、やり直しの際に所持金が増加するリトライという選択肢まであります。プレイヤースキルを問わずバッド以外のエンドにも到達できるようになっており、非常に取っ付き易いです。

- キャラクター達の可愛さも特筆すべき点です。単純に可愛いだけでなく、戦いに身を置く彼女達の何気ない日常が随所で描写される事で、エンドがより引き立っています。チャレンジモードでは "マルフーシャ" 以外のキャラクター達にも独自のドット絵が用意されている他、相性ボーナスは必見です。

- 各種カードの効果も練られており、配られるカードがランダムである事を利用した "一攫千金" カードや、効果は強力でも通るとは限らない "有給休暇" カード、意味は無くとも何故か選びたくなってしまう "犬" カードなど、そのセンスとアイディアに感心しました。

- Steam実績も実装されていますが、グローバル実績データを見ても分かる通り、全体的に解除の難易度は易しくなっています。プレイ中に無理なく実績を解除でき、かつ全実績解除後にプレイ意義が完全に失われる事も無く、実績の状態を過度に気にする必要がありません。

● 感想
- ローグ要素が苦手な筆者でも、プレイがとても楽しい作品です。ローグ要素を持つ作品は、プレイヤースキル・試行反復回数・運のいずれか、もしくはそれら全てを高いレベルで求められがちで、そこが魅力でもあります。しかしながら、それを苦手に思ったり、ハードルが高いと感じて敬遠してしまう筆者のような層も存在します。その点、本作品はメインモードのクリア自体は易しく、全実績解除もほぼ通過点に過ぎません。難しくしようとすればいくらでもできたはずの難易度を敢えて抑える事で、プレイを楽しむ上で障害と成り得る要素を、極力取り除いたのではないでしょうか。こうした配慮は、困難を課しそれを乗り越える事に喜びを見出させる方向性の作品が氾濫する昨今において、とても貴重で素晴らしいものだと思います。

- キャラクター達の一挙一動がとにかく可愛いです。 "ライカ" のレベルアップ時の仕草は反則だと思います。一方で、安易に希望のあるエンドを設けず、グッドエンドであっても過酷な未来を想像させるという徹底ぶりが、本作品に独特の味わいをもたらしており、それがキャラクター達に一層の魅力を与えているように感じます。

- ディストピアという世界観や銃火器が好きな方・ストアページの動画やスクリーンショットのキャラクター達に惹かれた方・実績コレクターかつゲームプレイも楽しみたい方には、特におすすめの作品です。チャレンジモードはSteamランキングに対応しているので、気合の入ったやり込みプレイも可能です。
Posted April 26, 2022. Last edited April 18.
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3 people found this review helpful
9.0 hrs on record
● 良い点
- 日本の田舎のノスタルジックで少し不思議な雰囲気が、プレイ中に鮮明に伝わってきます。
- 可愛いキャラクター達を、外面と精神的内面の両側面から描写する物語が心に刺さります。
- 要所で発生するミニゲームは物語と深く結びついており、面倒さを全く感じさせません。
- 日本語ローカライズのクオリティは感嘆の一言です。原語が日本語でない事に驚きました。

● 悪い点
- 物語性の強さ故、一部シーンで多少精神的な恐怖を感じるかもしれませんので、注意です。

● 総評価
- 2.5Dで描かれる世界と、そこで紡がれる物語の双方が見事にマッチした、珠玉の作品です。
- バッドルートも見る意義があります。嫌々の周回になるどころか、ますます引き込まれます。
- 作品のテーマの芯がしっかりしており、心を揺さぶる作品を求めている方におすすめです。
Posted April 20, 2022. Last edited April 20, 2022.
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3 people found this review helpful
47.0 hrs on record
● 良い点
- 統一感のあるSFのグラフィックとコンテンツが、作品に独特のリッチ感を出しています。
- 敵対する存在との戦いを、コースの構造や走行中の演出で表現しているのが印象的です。
- レベルエディター付属・Steamワークショップ対応で、様々な景色や発想が体験できます。

● 悪い点
- 公式コースは見通しが劣悪で、視認性を高める工夫も少なく、死んで覚える他ありません。
- 必須操作である車体の空中制御が非常に難しく、大きなプレイ挫折要因となっています。
- 最終的には、空中で車体をひっくり返し、ブーストと逆噴射で空を飛ぶゲームと化します。

● 総評価
- 要求される車体操作の難易度があまりに高く、とてもおすすめできる作品ではありません。
- "Crab" 絡みのコンテンツはほぼ苦痛でしかなく、ゲーム体験を不快なものにしています。
- コンセプトを重視した結果、ドライブの本質を見失い、逆に開き直った作品だといえます。
Posted March 22, 2021. Last edited March 28, 2021.
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4 people found this review helpful
337.4 hrs on record
● 良い点
- グラフィック・サウンド・シナリオ、いずれも最高クラスの水準で期待を裏切りません。
- ボスとの戦闘は、キャラクター毎の特色が弾幕で鮮やかに表現されており、美麗です。
- アイテムの発見や行動範囲の拡大というジャンル特有の醍醐味を、存分に味わえます。

● 悪い点
- 深淵をのぞくとやり込み要素の塊であり、難しいという印象を持つのは避けられません。

● 総評価
- メトロイドヴァニアとしての完成度が極めて高い、同ジャンルの傑作といえる作品です。
- アニメ作品が好きで、かつ実績解除にあまり固執しない方は、特に楽しめるでしょう。
- 実績ややり込み要素の踏破には相当な覚悟が必要ですが、その分達成感もひとしおです。
Posted March 15, 2021. Last edited March 15, 2021.
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