前作『NAIRI: Tower of Shirin』の続編。ちょっぴり成長したナイリ達の姿がまた可愛らしいです。クリアまで10時間ほど。
柔らかいタッチで描かれるイラストやポイントクリックの謎解き、ボリュームなど大まかな構成は前作と同じです。そこへアイテム同士を結合・分解するツール機能が加わり、謎解きの幅が広がりました。

街の探索とダンジョンの攻略を交互に挟んで物語が進行します。チュートリアルこそ単純なクリックで解ける難易度でしたが、本編のダンジョンはガッツリ仕掛けが組み込まれています。新要素のツールもフルに活用されていて「そんな使い方があったのか～」と悩みながらも楽しく解き進められました。一部分かりづらい箇所はありますが、状況や台詞から推測できる程度でありヒントも搭載されていますし、詰む事態にはならないでしょう。

私は完全に油断していたのですが、物語の根底に「災厄」が絡んでいるためシリアスなお話が含まれています。パンの配達をしたり大衆浴場ではしゃいだり、中盤まではまったりした展開が続きます。どのキャラクターも反応が可愛くってそれを見るだけで心が和みました。
いよいよ最終局面へという場面で、急に残酷な現実を突きつけられたような、ほんのり悲しい気持ちになるような。今は眠るが確実に存在するであろう未知の事象に対して、どう立ち向かえばよいのか葛藤する姿にしんみりしてしまいます。でもただ「かわいい」だけで終わらないのも本作の魅力であると私は思います。
なお、日本の方も開発に携わっているだけあってローカライズは完璧です。ギャル女装した時の言葉遣いは思わず笑いました。

注意点を言うならば続編であること。前作で明らかになった舞台背景を前提に語られるため、それを知っていないと状況が掴みにくいです。前作が2018年発売だったのもあってプレイしたはずの自分もすっかり忘れていました。復習してからの方がよさそうです。
もう一つ、前の時点で予想はできていましたがやはり完結せず良い所で終わります。今作は中流地区が主な活動範囲、次は上流地区に移るとして三部作構成（またはそれ以上）になるのかも。
使者となったナイリがどのような結末を迎えるのか、今から楽しみでなりません。

前作『NAIRI: Tower of Shirin』の続編。ちょっぴり成長したナイリ達の姿がまた可愛らしいです。クリアまで10時間ほど。 柔らかいタッチで描かれるイラストやポイントクリックの謎解き、ボリュームなど大まかな構成は前作と同じです。そこへアイテム同士を結合・分解するツール機能が加わり、謎解きの幅が広がりました。 街の探索とダンジョンの攻略を交互に挟んで物語が進行します。チュートリアルこそ単純なクリックで解ける難易度でしたが、本編のダンジョンはガッツリ仕掛けが組み込まれています。新要素のツールもフルに活用されていて「そんな使い方があったのか～」と悩みながらも楽しく解き進められました。一部分かりづらい箇所はありますが、状況や台詞から推測できる程度でありヒントも搭載されていますし、詰む事態にはならないでしょう。 私は完全に油断していたのですが、物語の根底に「災厄」が絡んでいるためシリアスなお話が含まれています。パンの配達をしたり大衆浴場ではしゃいだり、中盤まではまったりした展開が続きます。どのキャラクターも反応が可愛くってそれを見るだけで心が和みました。 いよいよ最終局面へという場面で、急に残酷な現実を突きつけられたような、ほんのり悲しい気持ちになるような。今は眠るが確実に存在するであろう未知の事象に対して、どう立ち向かえばよいのか葛藤する姿にしんみりしてしまいます。でもただ「かわいい」だけで終わらないのも本作の魅力であると私は思います。 なお、日本の方も開発に携わっているだけあってローカライズは完璧です。ギャル女装した時の言葉遣いは思わず笑いました。 注意点を言うならば続編であること。前作で明らかになった舞台背景を前提に語られるため、それを知っていないと状況が掴みにくいです。前作が2018年発売だったのもあってプレイしたはずの自分もすっかり忘れていました。復習してからの方がよさそうです。 もう一つ、前の時点で予想はできていましたがやはり完結せず良い所で終わります。今作は中流地区が主な活動範囲、次は上流地区に移るとして三部作構成（またはそれ以上）になるのかも。 使者となったナイリがどのような結末を迎えるのか、今から楽しみでなりません。