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32 people found this review helpful
25.1 hrs on record
丁寧に作られた上質な素材を、細切れにしてボロ布と一緒に縫い合わせたみたいなゲーム
idソフトウェア制作の、オープンワールド”風”ポストアポカリプスFPS。

続編発表ということで、ちょっとだけやって積んでたのを改めてプレイした。
クリア時間はダラダラやって12時間ほど。

良い所
  • コンセプトアートをそのまま立体化したかのような、美しい景観デザイン。
    豪勢なテクスチャリングと光源効果を用いた景観は、リリース後7年たった今見てもスクショを取りまくりたくなる程度には美しい。ロード画面で表示される絵も非常にセンスがいい。
  • 賢く、いやらしい動きをする敵。
    近接敵は天井、壁、床を跳ね転げ回り、非常に読みづらい動きをしてくる。銃持ちの敵は、連携してのグレ投げや、盾持ちの敵を前衛にした陣形組み、孤立したら退却し仲間のいる位置まで移動するなど、賢く、各々の特色も出ていて非常に良くできている。
  • レベルデザイン。このゲームでの戦闘はほぼそれぞれのギャングのアジト等(ダンジョンに相当)で行われるが、リニアシューターのような作りになっており、敵配置などがよく練られている。巨大ボスなども存在し、ダンジョン攻略自体は非常に楽しい。

悪い所
  • 全てが会話で進み、何も見せてはくれないストーリー。
    「〇〇が起きた、✕✕へ行って来い」このゲームのメイン、サブ含めた殆どのクエストがこれ。そして何よりの問題は、その〇〇が起きる瞬間を決して、ビタ一、全く見せてはくれない所。
    総ての出来事はクエストを寄こす偉そうな人らの言葉の上にしか存在しない。そしてその人らは寄越せるクエが無くなると忽然と消える。もちろんプレイヤーが見ていない所で。
    運命に翻弄されながらもそれを受け入れて使命を果たしていくというより、まるで詐欺師にこき使われた挙げ句夜逃げされるのを繰り返すアホを操作している気分になってくる。
  • ゲームのテンポと起承転結がすこぶる悪い。
     上記と同じところに根ざした問題だが、街でクエストを受け、ダンジョンに向かい、街に戻るのが基本の流れ…というかそれ以上の展開がない。出先の流れで新たな事件が発生して等のサプライズがないので、遊んでいてすごく平坦と言うか、作業感が強い。ワールドマップを経由して行ったり来たりを繰り返す意味への疑念が常に付きまとう。
  • あらゆるメカニズムのバランスが明らかに悪い。
    例えば戦闘、武器と弾の性能バランスが余りに悪い。ARやLMGは強化弾でも豆鉄砲な性能。ハンドガン(強化弾使用時)とショットガンが使い勝手も性能も良すぎる。
    例えば車関連、ストーリーの規模に比べて車関連の要素が多いが、その割に単純で出来が良くない。車両のアップグレード要素があるが、メインストーリーで無駄に車両の乗り換えイベントが多く、常に単純な上位互換なためアップグレードが無駄になり徒労感が凄い。
    他にもクラフト関連が手軽に行えすぎて、有用性に気付いてしまえばピンチを切り抜け安すぎるどころか、ピンチに陥ること自体がないような状態になったりうんぬんかんぬん…

全体として
 丁寧に時間をかけて作られた部分と、全体を無理やり繋ぐために適当にでっち上げた部分との差が顕著で、非常にいびつ。おすすめとはいい難い。まるでリニアなシューターゲームを無理にオープンワールド風に仕立て上げたかのような様相で、なんで素直にリニアシューターを作らなかったんだろうという疑問が常につきまとった。
新作に向けてストーリーを知るため…とかでもやる意味はない、プレイしてもストーリーはすべて細切れの会話で説明されるだけなので、Wikiやら何やら適当に検索して読んだほうがまだ頭に入ると思うので…。
 退屈な要素の数々に目を瞑って、シューターを楽しめる人にはおすすめ。
Posted July 11, 2018. Last edited July 11, 2018.
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22 people found this review helpful
3 people found this review funny
5.3 hrs on record (4.5 hrs at review time)
ゆるアニメーション盛りだくさん探索アドベンチャー
レトロPCゲーム特有のほの暗い感じと、ゆるいグラフィックとが融合し、奇妙としか言いようがないプレイ感覚を味わえる

目玉であるアニメーションは、単色かつ簡単な線で描画されているにも関わらず、構図と動きの妙とが噛み合い、何が起きているかしっかり伝わり、見ていて気持ちがいい

システム的には、MSXで開発したものをそのままエミュレーターで動かしており、探索も戦闘も十字キー+スペースキーのみで行うなど、慣れるまで多少とっつきは悪い

ゲームバランスにおいては、探索パートは昔気質で、とりあえずやれることを片っ端から試していく感じ。戦闘は↑↓キーの長押しで、プレイヤーキャラの攻撃、防御の姿勢をタイミング良く切り替えていく必要があり、結構難易度が高い
しかしゲームオーバーの概念がないため、トライアンドエラーを繰り返しながら進めていく楽しさがある

難点は戦闘難易度の高さ(特に序盤のゾンビ戦)や、システム面の貧弱さ(エミュレーター側のステートセーブでしか進行を保存できない所など)、価格比で見てボリュームが少ないところ等だろうか
まあボリュームに関しては、MSX1でフロッピー1枚に収めることを考えたら仕方がないことであるが…

総じて大衆受けするようなキャッチーさはないが、このゲームにしかない雰囲気というものを持ち合わせていると思う
制約の中で最大限の表現をすることに美学を見いだせる人は是非プレイしよう
Posted December 30, 2017. Last edited January 1, 2018.
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71 people found this review helpful
4 people found this review funny
0.0 hrs on record
レイダーが占拠するテーマパーク「ヌカワールド」を冒険する、Fallout4最終DLC。
最初に書いておくと、すごく良い要素とすごくダメな要素が半々ぐらい存在しており、僅差でおすすめの方にあげている。

まず良い点だが、マップ探索の魅力が本編の味気なさを補うに足るものである所だ。そこここに眠る戦中戦後の人々の残り香や、ブラックジョーク要素の数々は楽しく、見落としがないかとついつい長居してしまう。
本編ではゲーム的すぎて辟易した親切すぎるダンジョン構造も、アトラクションという形で理由付けになっており違和感がない。
ヌカワールド関連のサブクエストもアスレチック感の強いものから、Fallout的な二者択一の痛みを伴う決断を迫るもの、後に余韻を残すようなものまで多様で面白かった。
新種の敵も多く、戦闘も十二分に楽しめるし、ついでにラジオも内容こそ少ないものの、かなりイカしており非常に良い。

次に悪い点だが、これがメインクエストで、一つ一つ上げればきりがないほど問題を抱えている。
DLCのタイトルこそヌカワールドだが、メインクエストはレイダーの話であり、序盤に山場を迎えたあとは、新しい居住地関連のシステムのためのチュートリアル(しかもチュートリアルとしても無駄な移動を何度も挟まされ出来が悪い)と化し、お約束的な最後を迎えるという内容で、正直、本編DLC含め最もつまらないクエストになっている。
本DLCのメインクエストを進めることで、本編の進行状況、派閥によっては取り返しの付かない事態になることもありここも大きなマイナス。
その肝いりの居住地関連の新システムも、本編でBOSから受けられた内容を小難しくしただけだったり、レイダーグループが3つもいるが、どこに肩入れしようとまるで差が無かったり、迎える最後もまるで代わり映えしなかったり…

とまあ悪い点が長くなってしまったが、クエストとか云々抜きに「お前はヌカワールドという新世界を楽しめたのか?」と問われれば、間違いなく楽しかったので、体験だけでもして欲しいということでおすすめにさせていただく。


余談だがとあるサブクエストが、NVのあるクエストに設定や目的、最後を含め非常によく似ているものの、縮小再生産的になっているあたりがなんか気になってしまった…。
Posted September 4, 2016.
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25 people found this review helpful
0.0 hrs on record
ワークショップ関連のDLC第一弾
構築して1、2度起動すれば飽きてやらなくなるであろうアリーナ要素と、敵が居住地の真ん中に出現したりするせいでまるで機能しなかったりするトラップが追加される
多分一番良い点は多数の生物を居住地で飼えるようになる点だろう、猫屋敷を構築したり人造ゴリラの扇情的な尻を心ゆくまで拝んだり出来る
居住地のバラモンと同じように、キャットボウルを設置すると24時間一心不乱に餌を食い続ける猫を愛でられるかどうかはまた別だが…

遊びが拡張されるというより余興という印象が強いDLCだった
Posted July 27, 2016.
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3 people found this review helpful
0.0 hrs on record
ロボットクラフトの新システム、ロボットを操る新勢力、ちょっとした装備、新クエストが追加されるDLC

ロボットクラフトはウエポンクラフトなどのように「いっちゃん強いやつを付ければそれでOK」な部分もあるが、強い装備は短所を設けられていたり、それなりにバリエーション豊かな改造の意義を感じられる
クラフトしたロボットは入植者替わりに居住地に住まわせることが出来るのだが、皮肉にも、味気なく皆が同じことしか言わない入植者よりよっぽど”生きて”感じられるものになっている

新勢力の追加は純粋に戦闘の楽しみが増えて良い、連邦じゅうで勢力同士のドンパチが激しくなる

新クエストは一本道で短いもののなかなかにぶっ飛んでおり、ビックリドッキリメカたちとの戦いも熱く楽しい
ただ、4本編や後にリリースされたDLCでも感じたことだが、今のBethesdaはクエストをチュートリアルに毛が生えたものと縮小解釈している節があり、このDLC内のクエストにおいてもそういう部分が伺えるのは残念

Fallout4の良い点が更に強化されるDLCと言えるだろう
Posted July 27, 2016.
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58 people found this review helpful
14 people found this review funny
0.0 hrs on record
※レビューを書いてる2016年7月27日現在、日本語環境だとDLCバージョンは英語版と変わらずとも本体バージョンが古いため、DLC内コンテンツの項目の幾つかが表示されない状態である。追加されるクエストの進行には支障はない

Vault関連の素材が追加されるワークショップDLC
Vaultを建築し、実験で居住者の運命を決定しよう!との触れ込みだったので、もっとクエストベースのものだったり、Fallout Shelterと比較しうるような経営シミュレーション要素を期待していたのだが、何の事はないいつもどおりのワークショップDLCだった
実験というのも、Vaultの実験という言葉から想像される壮大なものではなく、単にNPCの新モーションとセリフが数種拝めるだけのガジェットである
Bethesdaには自動生成の、バックグラウンドもないNPCを一喜一憂させた所で運命を決定する感覚は得られないということにいい加減気付いて欲しい
ただ、チュートリアル的なものとはいえ一応のクエストがあるのと、地下世界で資源を漁るワクワク感は他のワークショップ系DLCにはないものだった

ゆえにワークショップ系のDLCの中では一番おすすめとは言えるが、絶対評価で言えばお薦めはしがたい
既にプレイしてVault建設の夢と現実に絶望してしまったならPC版もリリースされたFallout Shelterをやろう!アップデートでクエスト要素が追加されたり断然楽しいぞ!
さあBethesda.netで今す検索だ!
Posted July 27, 2016.
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31 people found this review helpful
3 people found this review funny
0.0 hrs on record
少女の失踪事件をきっかけに霧に包まれた孤島を旅するDLC
ストーリー、クエストはFallout4本編の反省が多分に活かされており面白い
各勢力の表裏ともなった性質、個性のある登場人物、行動で未来を選択出来るプレイ感覚と多くの物足りなかった要素が補強されている
勢力としては、本編中ではただいるだけに等しかったチャイルド・オブ・アトムのパーソナルな部分が見られる部分も良い
マップデザインも潮と霧のじっとりとした不快感がよく表現されていて、プレイしているだけで息苦しく思えるほど
追加武器、アーマー、敵、レジェンダリの修飾子も個性的

惜しむらくはもとよりの会話システムの問題により、行動で未来は変えられても言葉で未来は変えられないのと、何かの偽物のようなミニゲームを強制的にやらされることぐらい

総じておすすめなので、ぜひお供にニックを連れて探偵の大冒険を楽しもう
Posted July 26, 2016.
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69 people found this review helpful
7 people found this review funny
0.0 hrs on record
大量のメカニカル系ワークショップアイテムが追加されるDLC
大量は大量だ、ただ短い説明文以外何の説明もなく無造作にワークショップ要素が増える
そしてワークショップ画面は、DLCが出るたびにちゃんとしたカテゴリ分けもされずに追加されていったワークショップアイテムで既にいっぱいだ
検索やソート機能なんてものも勿論ない
もうbethesdaもワークショップアイテムを管理しきれないというのがありありと分かる

追加される要素自体は回路じみたものなど非常に複雑な物を作れるポテンシャルはある
しかし、FalloutのワークショップにはMinecraftの1ブロックに当たるような最小単位が明確に存在しない
そのためいろいろな種類のパーツを組み合わせて複雑なものを作ろうとすればするほど、不格好で無理な繋ぎやコンソールの使用が必須になる
なので綺麗な建築を作りたいのであれば、今DLC追加コンテンツ内の、いわばデザイナーの想定内の範囲のものを作るしかない

おそらくワークショップ関連を統括するデザイナーが居ないんだろうなと感じる
要素はやたら多いが根本的システムが大味なワークショップの歪みがもろに反映されたDLCだった
Posted July 26, 2016. Last edited July 26, 2016.
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11 people found this review funny
1.8 hrs on record
説明でも示されるように非常にナラティブ(体験中心)なゲームであり、実際に体験してみなければわからないタイプのゲームであるため、興味の取っ掛かりを作るためにも、あえて前段の情報を記載する(とはいえストアページPV内でも半ば以上示されてることではあるが)

この物語はどこにも発表しないまま一人で黙々とゲーム開発を続け、ついには制作をやめてしまった人物Codaと、その友人であるDavey Wredenの二人を中心とした物語であり、プレイヤーはCodaの幾多の作品をプレイしながら物語に触れていく。

この作品が何より素晴らしいのは、プレイ体験としては誰もがほぼ一様であるにもかかわらず、人によって感想が大きく変わるであろう所だ。
誰の物語なのか、誰がための物語なのか、公的でありつつも非常に私的、SNSの発展した現代では大なり小なり行われているだろう独善、どこまでが真実でどこまでが”真”の真実なのか、それだけの多面性や深みが90分ほどのごく短いゲームプレイの中に詰まっており、一つの物語となっている。

Beginnerという言葉には創始者のような意味合いもある。The Beginner's Guideというタイトルは、ゲームの世界を創り始めるBeginnerに向けた、作者自身のありのままのメッセージなのかもしれない。
Posted January 18, 2016. Last edited November 24, 2016.
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918.4 hrs on record (887.9 hrs at review time)
Falloutシリーズのナンバリングタイトルとしては第四弾であり、ベセスダ製のFalloutとしては第二弾に当たるアクションRPG。
このレビューは基本的に前作、及びニューベガスとの比較で構成している。

良い点
  • より洗練されたビジュアルデザイン。レトロフューチャーに現代的リアリティを加えた、泥臭い印象だった前作と比べ、より洗練させたようなデザインは見ていて楽しい。随所に見られるビビットな色使いも美しい。オープンワールドという構造上、グラフィックにさほどリソースを割けない部分を、空間設計の妙やデザインで十二分に補えている。
  • シューターとしての戦闘の楽しさの向上。ショートカットでのグレネード投擲、バッシュ、スプリント、カバーリング等、戦闘での行動選択肢が増えており、より戦略的な戦闘を楽しめるようになっている。また、付加効果のあるレジェンダリ装備を所持する敵がいたりなど、トレハンゲーとしての魅力も向上している。

悪い点
  • 「意思」を持ったNPCの相対的な減少。友好的な居住者が住んでいる(住みつく)ロケーションも増えているが、殆どがミニットメンクエスト関連の、プレイヤーがビルディングする前提の場所であり、そこに集まる機械的な動きしかできないNPCばかりが目につきやすくなっている。
  • クエストの幅の減少。自動生成の定型的な少クエストをのぞいても派閥関連のクエストが多くを占め、クエストを多くクリアしていくスタイルの場合、根無し草的なポジションには居られないようなゲームになっている。

賛否ありそうな点
  • 能動的自由度の減退。「やってみたらできた」という能動的な自由ではなく、報酬としてできることが与えられるような受動的な自由が多い(BOSクエストのベルチバード等)できることがわかりやすく示されているので、間口を広めるという意味では良点と取れる。
  • 改造、クラフト、ビルディング要素の大幅な充実。逆に改造は充実しているものの、ハンドメイド感満載の武器が数種出てくるにもかかわらず、武器の作成要素は完全に無くなっており、片手落ちにも感じられる。

総じて
 
全体的によりアクションゲーム的で、間口の広い仕上がりになっている。
間違いなくおすすめのタイトルではあるが、前作やニューベガスのRPGとしての面が好きだった人であれば、少し期待値を下げてからプレイしたほうがいいかもしれない。
逆に、前作の戦闘に不満を抱いていた層であれば、ある程度の期待を持ってもいいだろう。
Posted December 5, 2015. Last edited December 1, 2020.
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