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75.9 hrs on record (19.1 hrs at review time)
Early Access Review
スカイリムの流れをくむ古典的オープンワールドRPG

 早期アクセスの範囲内は概ねやり尽くした(20時間)状況での感想です。

 クリエイターが「このゲームについて」ではっきり書いているように、インディーゲームスタジオの作品なので完成度や小さなバグには目をつむる必要があります(早期アクセスですし)が、それでもFalloutやSkyrimで体験できる異世界感(センス・オブ・ワンダー)をCRPGに求める人にはオススメしたい作品です。


良い点
     
  • 個性的・印象的な多数のロケーション

     
  • 操作系は概ねスカイリム

     
  • ワールドマップで「マークのないロケーションだけど何かありそう」と思っていくと、実際何かあることが多い

     
  • クラスの概念がないので魔法使ったり大鎚振るったり、自分の好きなスタイルでプレイ可能

     
  • 重厚なストーリー

     
  • 致命的なバグはあんまり無さそう

留意点
 早期アクセスなので幾つかの点は後々解消されるのではないかと思います。

     
  • ぎょっとするようなクリーチャー…の死体と遭遇することが多い。生きているヤツに遭いたいですね。

     
  • 能力値などによる判定が明示されている選択肢が出ることがあるが、成功したのか失敗したのか明示されない。これは賛否両論かも。

     
  • そのうち大抵の雑魚がワンパンで沈むようになる。刺激を求めるのなら他の戦闘スタイルを試せということかも。

     
  • 言語依存大なので日本語がほしい。

     
  • 現状クリーチャーの種類があまりない。

     
  • ボドゲ版と同一の世界観をベースにしているが、ストーリー・ワールドマップなどは異なる。「ボドゲで行ったこの場所行ってみたい!」とかはできない。まあパブリッシャーがボドゲ版のメーカーなので解釈違いの心配は要らないと思います。

その他
 某所で許可取って鍵まで貰ったのに中に入ったら侵入者扱いされるんだが?!という人はフラグが足りていないので後回しにして他のクエストをやりましょう。1年くらい前からこの状態のようなのでバグ扱いされていない(つまり修正されない)可能性があります。
Posted March 3, 2024. Last edited March 4, 2024.
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33.1 hrs on record
ゲームを楽しむためにプレイ前に知っておきたいこと

 ゲームについては他のレビューにある通りなので、ストレス無くプレイを楽しむために予め知っておくと良さそうなことなど。何も知らず普通のオープンワールドゲームのつもりで遊ぶと割とストレスフルです。

 自分はEGSでリリース時に予約してプレイしたときは色々不満が多くメインクエストとサイドクエストを少しクリアしただけで止めてしまいました。

 steamでもリリースされたのでセール時にバンドルで購入。ほぼほぼ中身を忘れていましたが今回は満足感とともにフルコンプリートでゲームクリアしました。ゲームの進め方のコツがうろ覚えながら残っていたからかなと。ゲーム内世界の雰囲気やシナリオはいいのですが、ちょっとシステム周り(主に戦闘と段差)で損をしているゲームだと思います。

  • メインクエストから進めよう
     オープンワールドのゲームとなると、チュートリアルを終えた途端にメインクエストそっちのけで、あちこち見て回ったりサイドクエストを消化しようとしたりしがちです。実際このゲームでもチュートリアルを終えた途端に大量のヒントを渡されます。

     しかし騙されてはいけません。それこそがグレート・オールド・ワンの罠です。新しい武器はメインクエストでしかアンロックされないのです。なおかつサイドクエストはメインクエストに比べて戦闘多めなので非常に苦しい展開になります。

     最低限、手榴弾とショットガンを手に入れるまではメインクエストを進めてから寄り道をすることをお勧めします。


  • クエストベースで歩こう

     このゲームはオープンワールドではありますがランダムイベントのたぐいはありませんし、内部構造のあるエリアも殆ど(もしくは全て)何らかのクエストに関わる場所です。かといってクエストで指定されるより先に行って「その問題はクリア済みだぜ!」みたいなことはできません。オブジェクトが配置されないからね! ※収集品だけはクエスト発生前にポップしますが「収集品を集める」クエストがちゃんとあるのでクエストに合わせてマーカーを消し込みながら集めたほうが抜けが出なくて楽です。

     クエストで示唆された場所に移動しながらオークモントの景観やNPCとの会話を楽しむという遊び方がいいように思います。


  • 内部エリアに入る前や大事な選択の前には手動セーブ

     オートセーブは頻繁に行われるのでストレスは感じにくいですが頻繁故にセーブが上書きされがちなので大事な選択や新エリア進入前には手動でセーブをしておきましょう。アチーブメントの回収が楽になります。手動セーブはニューゲームを開始しても保持されるので取りこぼし時も安心です。
Posted August 22, 2022. Last edited August 22, 2022.
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11.2 hrs on record (10.1 hrs at review time)
アーカムホラーファンに勧めたいのに勧められない作品

10時間ほどでクリアしました。正直に言うと人に勧められるような勧められないような、微妙な作品です。というのも、おそらくですがクトゥルフを題材にしたゲーム(それこそボードゲームのアーカムホラーなど)に造詣が深い人ほど、このゲームの悪い点が気になるのではないかと思うからです。

「アーカムホラー」と銘打っていますが、ボードゲームのアーカムホラーとはシステム的には別物です。探索者たちや世界観は共通で、似通った用語を使用しているので、アーカムホラーのコンピュータゲーム版というよりアーカムホラーファイルズ(FantasyFlightGamesが展開するクトゥルフ神話を題材にしたゲーム群)の1ゲームといったところだと思います。

ストアページで公開されているSSから分かるようにグラフィックのレベルは90年代後半から00年代前半のレベルですが、ゲームの操作方法も90年代後半から00年代前半のレベルですので、オールドゲームが嫌いな人はもう、このゲームのことは忘れてもいい気がします。

また、直感的に解いていくパズルより、情報を理解して解く謎解きが多いため、そこそこ英語が読める必要があります。

良い点
  • 声優さんの演技。アーカムホラーファイルズでお馴染みの探索者たちが喋りまくるのは嬉しい。

  • ステージごとに異なるライティングやBGMで雰囲気はよく出ている。

  • Mythos効果発動が近づく、あのいやーな感じ。

  • 謎解きがそこそこ面白い。(但し難易度は高くない)

  • お手軽なお値段。

悪い点
  • ゲーム内容が戦闘にフォーカスされすぎている。この点でクトゥルフファンに勧めにくい。

  • 銃が強すぎる。原作では「精霊の嵐」による魔術殴りなどがあったが、本作にはない。呪文による攻撃はあるが、銃に比べると威力が低く、ワイルドエフェクトによる効果の読めなさがあるので実用性が低い。メレーは移動に行動ポイントを消費するので微妙。「ノーダメージで戦闘をクリアすると正気度を1点回復する」というのも銃偏重に一役買っている。

  • 正気度喪失にウェイトがない。超自然的現象を仄めかしているだけの新聞記事を読んでも神話生物を見ても1回正気度判定を行なって失敗したら1点正気度を失うだけ。ゲーム後半に入っても人間の死体で正気度判定をやらされたりするように、とにかくやたら正気度判定をやらされるので、正気度判定がゲームのアクセントとして機能していない。

  • 各ステージにはメインの目的の他にサブクエストが用意されている。隠しアイテムの発見はともかく、その他の目的は達成したことでメリットがあるのか無いのか不明。

  • 各キャラクターが所持できるアイテム数が少なすぎる。

  • ※ネタバレを含むので暗転 プロローグの段階で物語のオチが読めたし、残念ながら、その予想は裏切られなかった。
Posted April 16, 2021. Last edited April 16, 2021.
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94.5 hrs on record (52.7 hrs at review time)
良くも悪くも古臭いRPG

 難易度ノーマルで一周した感想です。Engage in a core roleplaying experienceというだけあってストーリーや設定、選択や行動による展開の変化などはかなり丁寧に作られていて、このあたりは古き良きRPGを彷彿とさせます。おそらくBlack Isleの流れをくむゲーム(Baldur's GateシリーズやNeverwinter Nightsシリーズ、Dragon Ageシリーズなど)が好きな人にはたまらないと思います。一方で、現代的なゲームと比べるとシステム面などで不便な点が多く、そのせいでいたずらにプレイ時間が長くなってしまう傾向があります。短時間で効率的に楽しみたい、という方には向かないと思います。

 個人的には好きなゲームなのですが、美点だけでなく、欠点も結構多いので、ちょっと人を選ぶゲームだと思います。

良い点
     
  • 演出が良い。声優さんの演技もよく、ストーリーに引き込まれる

     
  • 選択やファクションからの名声だけでなく、どう行動したのかも展開に影響する
    例えば戦闘を行わずにステルスのみで切り抜けた場合、別の場面でそのことに言及されるなど

     
  • 戦士や魔法使いといったクラスの概念がなく、好きなスキルを選んで自由にキャラクターをビルドすることができる(※キャラクター作成時にクラスを選ぶが、初期スキルの選択という程度の意味しかない)

     
  • 一部エリアを除いて序盤から自由に探索することが可能

     
  • バグが少ない(と思う)

悪い点
     
  • 主人公は大使という立場であり、性格や考え方はほぼ固定である。「こういうキャラクターを演じる」という意味でのロールプレイ要素はあまり無い

     
  • 特定場面以外でファクションの名声が影響している感がない。また、ポジティブな名声を得るのが容易で、逆にネガティブな名声を得るのは難しい(現実と逆では)。ネガティブな名声を得るメリットはない

     
  • 夜が暗く、携行用ランプもあるが明かりが弱い。リアルではあるのだが、夜間に戦闘を行なうと視認性が非常に悪く、動画を撮るのに向かない

     
  • ファストトラベルが大使館やキャンプに限定されており、非常に不便。クエストをこなすためにあちこち走り回ることになるが、「常にスプリント」のキーバインドがないため、ゲーム中ほとんどの間スプリントのキー押しっぱなしで移動することになる

     
  • なんでミニマップがないんだ!

     
  • マップに印をつけられない。マップのギミックの一つとしてキャラクターが特定の能力を有していないと通れない場所がある(Vigorが3レベル無いと崖を登れないなど)が、後で行こうと思うと自分で覚えておくか、SSを撮るなどゲーム外の手段に頼らざるを得ない

     
  • アクティブスキルが少なく、戦闘スタイルがゲーム序盤に確立できてしまうため、戦闘に飽きが来る。敵のアクションが色々あっても、こちらの手札が少ないので同じ対応で切り抜けることになる

     
  • 割と序盤から最高ランクの武器・防具が手に入るため、ゲーム中盤くらいから装備の更新が止まる

     
  • 序盤でほぼ全てのサイドクエストを完遂することが可能であり、サイドクエストを終えてしまうとメインクエスト以外にやることがない。移動が不便なこと、戦闘がパターン化していることもあってメインクエストが冗長に感じられる
Posted September 28, 2019. Last edited June 24, 2021.
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12.9 hrs on record
割引になったらオススメ

12時間ほどでエンディングまで到達しました。一応マルチエンディングですが大半のエンディングは最後のセーブデータで回収できますし、取りこぼしたアチーブメントもゲームの状況を激変させるものではなさそうで、つまるところ再プレイ性は低いです。このボリュームで5280円は少々お高いかと。

このゲームは、とある依頼を受けてダーク・ウォーターという寂れた町を訪れた探偵エドワード・ピアースが、そこで様々な怪奇事件に巻き込まれ、やがて大きな流れに…というゲームではありません。

ダーク・ウォーターの街を自由に歩き回ることはできませんし、いわゆるサイドクエストのようなものもありません。章ごとで行ける場所は決まっており、フラグを立てると強制的に次の章に進むことになります(そのうえオートセーブされて後戻りできません)。隠された手がかりを見つけたり、NPCと交渉したり、パズルを解いたりといったゲーム要素は有りますが、本質的にはこの作品はビジュアルノベルです。主人公もクトゥルフ神話TRPGの探索者というよりは、クトゥルフ神話小説の主人公に近いと思います。セールで半額くらいになったら、ちょっと豪華なクトゥルフ神話小説を読むつもりで購入するのがオススメです。

良い点
  • BGMやサウンド

  • インスマウスを彷彿とさせるダーク・ウォーターの陰鬱な雰囲気

  • 現実と非現実の境界が曖昧となる狂気の表現

悪い点
  • NPCのグラフィックが貧相で没入感を妨げる。また、髭面のおっさんが多くて誰が誰だか分からなくなることがある

  • ちょいちょい挿入されるミニゲームの類がしばしばアクセントの域を超えて鬱陶しい

  • コストパフォーマンスが低い

  • steamクライアントを日本語で使用していると実績が正常に表示されない(クライアントを英語にすると直ります。日本語版実装の予定がある…のかな?) 修正されました。実績は日本語で表示されます(ゲームは依然として日本語未対応)
Posted November 4, 2018. Last edited November 10, 2018.
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129.1 hrs on record (117.4 hrs at review time)
遊べなくはないのだが、とにかく悪い点が多すぎて、とても人には勧められない
開発者たちは精力的にバグフィックスを行なっているが、仮に全てのバグが修正されたところで「良いゲーム」とは全く言えない。何故ならUI、バランス、シナリオなど、ほぼ全ての面において「プレイヤーのことを考えた設計がなされていない」からだ。

良い点
  1. BGM、サウンド。特にテーマ曲は耳に残る

  2. 主人公のビルドが自由に行える

悪い点
  1. とにかくバグが多い。ゲームが進行不能になるものも多い

  2. ロード時間が長い。ものすごく長い。特に初回起動は5分位かかる。ゲームはストレス無く動くのだが・・・?

  3. だだっ広いだけで中身がスカスカなワールドマップ。ちゃんとした個別マップが用意されているポイントはごく少数で、他は特に何も工夫のない遭遇が1個か2個用意されているだけという有様(それさえも少ない)。しかもこれらのマップはワールドマップ上の経路でつながれていて、個別のマップに入るためにはワールドマップ上の経路を移動しなければならない。さらにこの経路が山道などの僻地に差し掛かるとPTの移動速度が低下する。王国イベントの中には首都に戻らないといけない物があるため、首都と目的地の往復だけで時間がかかる。しかもゲームが進むほど遠出することになるわけで・・・。ちなみに4章クライマックスのダンジョンから首都まではゲーム内時間で5日以上かかる

  4. コンパニオンや王国の大臣候補が少ない。Tipsで「王国のアライメントに合った大臣を選べ」と言われるが、そもそも選択肢が殆ど無い

  5. コンパニオンのクラス構成に汎用性が無く、ビルドが大きくイジれない。また、PT5人目、6人目のキャラが多く、バランスが取りづらい。特に序盤は悲惨で、主人公のクラスとプロローグでの選択次第では、バードが罠や解錠、ヒール、クラウド・コントロール(C.C.)を兼任することになる。一からキャラメイクを行えるNPCを雇うこともできるが、非常に高額

  6. TRPG版から変える内容、変えない内容の吟味が十分でないため、バランスがおかしい。一例として挟撃のルールの簡易化がある。このゲームでは同じ敵に接敵しているだけで挟撃とみなされるため、近接ローグのスニークアタックが非常に簡単に入る。このため一撃必殺のローグと安定した火力のバーバリアンという基本的な棲み分けが崩れてローグ一人勝ちという状況になってしまっている。コンパニオンの一人はDEX特化の火力ローグで、DEXボーナスで攻撃ロールを行えるフィネッセ+ダメージロールにSTRではなくDEXボーナスを加算するフィネッセトレーニング+スニークアタック+加入直後に手に入るユニーク武器による二刀流で脅威的な火力を叩き出し、ゲームバランスを完全に破壊する

  7. take10やtake20がない。Tips曰く「宝箱の解錠に失敗したら別のキャラで試すか、レベルアップしてから再トライ」とのこと。大半のプレイヤーがセーヴ・ロードを繰り返すのは自明であり、時間の無駄である

  8. 直線的なゲーム展開。メインクエストの他はコンパニオンクエストと極めて少ない数のサイドクエストがあるのみである。敵地への潜入方法なども精々2つあればいいほうである

  9. ゲーム内時間に依存して発生する王国イベントやクエスト。これらのタイマーは明示されているものもあれば明示されていないものもある。放置すると、どんどん王国のステータスが低下するイベントがあり、手隙の大臣がいないと詰むことがある。大臣は取り込み中のイベントやプロジェクトを中断できない

  10. クラフトがなく店売り武器も更新されないため、ウェポンフォーカスで選んだ武器によっては特技が死に特技になる。誰も習熟していないエキゾチックウェポンのユニーク武器とか誰得なのか

  11. 何も有益な情報を与えてくれないエンサイクロペディア。王国を成長させる方法やモンスターのデータなど、プレイヤーが必要とする情報が全く記載されていない。Loreはあるといい情報だが、「必要な」情報ではない

  12. やってはいけないマスタリング例に載っていそうな遭遇や展開。以下、ネタバレを含む

    • 敵のメイジが敵モブを巻き込んでファイアボールを撃ってくる(こちらのレベル2)。モブが混乱するとか、モブが非生物だとかならまだ分かるが、生き残った少数のモブは迷わずこちらに突っ込んでくる

    • ボスがレイジしてタンクをガンガン削るのでC.C.で時間稼ぎを試みるも通じない。何とか倒して死体を漁ると、フリーダム・オブ・ムーヴメント付きの武器が

    • 後衛型のボスがこちらに延々ブラインドネスをかけてくる。ブラインドネスはリムーヴ・ブラインドネスでしか解除できない永続型のデバフで、休息でも治癒しない、後処理が面倒なデバフ。それを5回投げてくる

    • ファッシネイトをかけて放置してくるボス。いや、そりゃ攻撃したら解除されるから間違っちゃいないけど、戦闘長引くだけで何の利益もないタイミングでやられると

    • 主人公の名前バレすると不味そう(Tipsで警告される上、その章でだけ名前を隠すような選択肢が与えられるから、直ぐに分かる)なので会話選択肢で名前バレしないように注意していると強制イベントでバラされる

    • ボス戦中に強制イベントでクレリックが離脱する

    などなど。筆者は完走できていないので、これだけだが、この調子ならまだダイブ増えそうである
Posted November 4, 2018. Last edited November 4, 2018.
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102.3 hrs on record (55.0 hrs at review time)
バットマンライクなアクションゲームかと思いきや、それだけではないのが、このゲームの面白いところである。このゲームは概ね3つの側面を持ち、アクションはこのゲームの1側面でしか無い。

・バットマンと同じ戦闘システムをベースとしたアクションゲームとしての側面。適度に暴力的な表現と豊富なキルムーヴのお陰で爽快感があり飽きない。ゲームの進行とともに主人公自体が戦う重要性は低下するが、オークも強化されるためアクションゲームとしての難易度はむしろ上がる。

・周囲の環境を利用して戦闘を有利に展開するタクティカルRPGとしての側面。蜂の巣を敵の頭上に落として混乱させる、焚き火を爆発させて一網打尽、酒樽に毒を仕込んで同士討ちを誘うなど多くの手段が用意されており、これらをいかに利用するかで小隊長戦の難易度が大きく変化する。

・オーク社会の権力闘争に介入することでオークの勢力図を塗り替えるストラテジーとしての側面。オークのアクティビティに介入することで手強い小隊長の強化を邪魔したり、逆に与し易い小隊長を出世させたりすることができる。特に小隊長の支配が可能になるゲーム後半でウェイトが重くなる。

このゲームの最大の魅力はこれらの多面性によって行動の自由度が非常に高くなっていること、そのプレイヤーの行動とランダムにPOPするオークのアクティビティによって、プレイヤーはプレイヤーごとに全く異なるオーク軍団と戦うことになるという点である。

この他に長所を上げると
・グラフィック・BGMがよい。

・イベントの魅せ方が上手い。特にプロローグは素晴らしい。

といったところが上げられる。逆に欠点は
・メインストーリーが指輪物語の外伝+サブストーリーで構成されていて、メインのストーリー自体はさほど魅力的ではなく、短い。また、終盤のメインクエストはイベントとしての面が強く、ゲーム的にはあまり面白くない。

・オープンワールドではあるが、マップが小さい。バットマンのような内部エリアも存在しない。

・アクティビティはいずれも非常にユニークであるが、種類が少ない。

総じて、ややボリューム不足な感が否めない。DLCに期待したい。
Posted October 20, 2014. Last edited October 20, 2014.
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