PUBG: BATTLEGROUNDS

PUBG: BATTLEGROUNDS

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PUBGのハードウェア使用率とフレームレートのデータ(Data of PUBG's Hardware usage rate and Framerate)
By Castel
個人用に取ったデータのお裾分けです。
   
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PC Specs & Software
このガイド内のデータは、2017年4月27日にアップデートが適用された、PUBG Ver. 2.2.33で取得した物となります。
http://steamcommunity.com/games/578080/announcements/detail/1299695420531366322
ゲームの起動解像度はWQHD(2560 x 1440)です。そのため、ハードウェア環境が同等であっても、FHD(1920 x 1080)とは異なる数値が出ていると思われます。
また、CPUはHyper Threadingを切って運用しているため、このガイド内でのCPU使用率は、25%で物理1コア分を使用している計算になります。

PC環境は以下です。

OS
Windows 7 Pro 64bit SP1
CPU
Core i7 3820 (4 Cores, 3.6GHz, Turbo Boost Max 3.8GHz, Hyper Threading: OFF)
Main Memory
DDR3L-1600 16GB (4GB x4, CL 11-11-11-28 1T)
GPU
GeForce GTX 980 Ti (VRAM 6GB, Driver: 375.95)
Mother Board
ASUS P9X79 Deluxe (UEFI: 4701)
Storage 1 (OS)
Crucial MX200 500GB (Firmware: MU04)
Storage 2 (Game)
Crucial M500 960GB (Firmware: MU03)
PSU
Corsair AX1200

ハードウェア使用率とフレームレートのモニタリングには、MSI Afterburner(Ver. 4.3.0 Beta 4)を使用しています。
SS左上に表示されている黄色い文字列がAfterburnerの表示になります。文字列の内訳は以下になります。

D3D11
Framerate
CPU
CPU Temperature, CPU Usage
RAM
Main Memory Usage
GPU
GPU Core Temperature, GPU Core Usage, GPU Core Clock
MEM
VRAM Usage, VRAM Clock
CPU
i7 3820のCPU使用率は、最低で50%弱、最大で95%でした。常に2-4コア分を使用している計算になります。
グラフィックス設定を上下させても、この数値は変わらないようです。

95%を記録したのは冒頭の輸送機に搭乗している時で、地上に降りた後の最大値は90%でした。
両者とも複数回確認しているので、この辺りが現行バージョンにおける最大値のようです。

これは目測になりますが、GTX 980 Ti相当のGPUでPUBGをプレイする場合、i7 2600Kやi5 3570K程度のCPU性能があれば、CPUボトルネックは発生しないのではないでしょうか(CPUの地力の違いがあるので、i7 7700Kを使えるのであればそれに越したことはありませんが)。

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=923163345
Main Memory
PUBG単体のメインメモリ使用量は、最低で4GB強、最大で8GB強でした。
この数値はゲームの起動時間が延びるに従って増えていきます(8GB強の数値を記録した時は、2時間以上連続でプレイしていました)。

数値変動を見た限りでは、ゲーム起動前に余計なソフトを全て閉じれば、メインメモリ搭載量が8GBであっても一応プレイはできると思います。
ただ、1ゲーム目の終盤でトータルのメインメモリ使用量が8GBを越えることもあるため、基本的には16GB積んでプレイするのが良いかと思います。

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=923164195
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=931369060
GPU & Framerate
GPU使用率が高い場所ではフレームレートを稼ぎやすく、GPU使用率が低い場所ではフレームレートを稼げないという特徴があります。
この傾向はGPU負荷の低い設定下において顕著に現れます。
GPU使用率が低下するのは、主に遠景の山や建物が視界に入っている時と、車で高速移動している時の2つです。

Medium設定
設定がMediumベースである場合、GPU使用率が90-100%となる場所と、70-80%となる場所、60-70%となる場所があり、それぞれでフレームレートに差が出ます。
グラフィックス設定でAAをVery Lowとし、他を全てMediumとした場合、フレームレートは以下のようになりました。

GPU Core Usage
Framerate
90-100%
60-100fps
70-80%
55fps ±
60-70%
50fps ±

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=923166678
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=931369557

High設定
設定がHighベースである場合、Mediumベースと比べて、GPU使用率が90-100%となる場所が多くなります。ただやはり遠景描画時には70-80%まで低下することが多いです。
グラフィックス設定でAAをVery Lowとし、他を全てHighとした場合、フレームレートは以下のようになりました。

GPU Core Usage
Framerate
90-100%
50-80fps
70-80%
40-50fps

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=923167621

Ultra設定
設定がUltraベースである場合、殆どの場所でGPU使用率が90-100%となるため、得られた数値は1種類のみです。
グラフィックス設定でAAをVery Lowとし、他を全てUltraとした場合、フレームレートは以下のようになりました。

GPU Core Usage
Framerate
90-100%
35-60fps

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=923168452

その他のフレームレート低下要因
上記以外では、ロビーマップ、輸送機搭乗時、パラシュート降下時、インベントリ表示時も、GPU使用率の低下と共にフレームレートが低めの数値になります。

これらについて詳しいデータは取っていないのですが、ロビーマップは最大100人が狭い範囲に密集、輸送機搭乗時とパラシュート降下時は広範囲をレンダリング、インベントリ表示時は非インベントリ画面とインベントリ画面のキャラクターを同時にレンダリングと、どれも負荷が高そうなので、この辺りは仕方がないのかもしれません。
VRAM
VRAM使用量はグラフィックス設定が高いほど増加します。また、1ゲームのプレイ時間が長いほど(一時的に減ることはありますが、基本的には)増えていきます。
地上に降りた直後を最小値とし、ゲーム終盤もしくは死亡時を最大値とした時の、トータルVRAM使用量の変遷は以下のようになりました。
計測はAAをVery Lowに固定し、他の設定を一律に変更した状態で行っています。

Settings
Min
Max
Medium
3GB+
3.5GB-
High
4GB-
5GB-
Ultra
4GB+
5GB-

http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=923169352
MediumとHighではVRAM使用量に明確な差がありますが、HighとUltraではUltraの方が多少増える程度です。
WQHDでAAをVery Lowにしてプレイする場合、Mediumで4GB、High以上で6GBのVRAMがあれば足りるようです。
Afterword
CPU使用率は大手パブリッシャのゲームと比較しても高くはなく、特に問題ないと思います。
メインメモリ使用量は多めではありますが、現在のメモリ価格と搭載可能量を考えると、これも問題ないと思います。
VRAM使用量も昨今のミドルクラス以上のGPUでプレイする分には、特に問題ありません。

問題があると感じたのは、High設定以下において、GPUを上手く使えない場所でのフレームレートの低下が発生していることです。
これは移動中に体感でわかるので、操作していてストレスを感じやすいです。

ロビーマップを含め、ゲーム全体を軽量化できるのであればそれが一番ですが、開発にはまず地上に降りた後のフレームレートの安定化に取り組んで欲しいですね。
Ver. 2.3.28
2017年5月25日に、クライアントパフォーマンスを向上させる内容が含まれた、Ver. 2.3.28アップデートが適用されました。
http://steamcommunity.com/games/578080/announcements/detail/1271550628459839077
アップデートで変わった点
ロビーマップ、輸送機搭乗時、パラシュート降下時のフレームレートが大幅に向上しました。
Medium設定ベース(AAのみVery Low)の場合、ロビーマップでプレイヤー密集地点にいる際に、これまでは30fps強しか出ていませんでしたが、40-60fpsほど出るようになりました(High、Ultra設定ベースでも40-60fps出ています)。

ただし、これまでのフレームレートが低すぎたのがある程度改善された、というのが正確なところで、地上に降りた後のGPU使用率が90-100%となる場所と比べると、相変わらず低めの数値ではあります。

アップデートで変わらなかった点
本文中で挙げた、「GPU使用率が低い場所ではフレームレートを稼げず、その症状は遠景の山や建物の描画時と、車での高速移動時に発生しやすい」という特徴に変化はありません。
GPU & Framerateの項に記載した、各設定ごとのフレームレートの値は変化しておらず、またインベントリ表示時にフレームレートが低下する点も変わりません。

地上に降りた後については、ピンポイントで見るとフレームレートが改善されている部分も見受けられますが、1ゲーム全体で見渡すと大きくは変わっていないようです。
3 Comments
Castel  [author] Mar 3, 2019 @ 2:56am 
2019年3月現在、Erangel、Miramar、Sanhokは最適化が進み、基本的にはGPUをきちんと使うようになっています。ただGPU稼働率が多少低下し、100fpsを切る場所はまだ残っていますね(現Ver程度の低下なら個人的には許容範囲内ですが)。

そういった場所ではCPUのシングルスレッド性能勝負になるので、最新のCPUを使う、CPUをOCする、OCメモリを使うといった方法でしか対処できません。

Vikendiはまだ最適化不足の部分が多く見受けられるので、最適化が進むのを待つのが良いかと思います。
paper Mar 2, 2019 @ 9:12am 
私もこの問題にずっと悩んでいます。
8700k+titanXPですが、場所によりFPSが100を切る箇所もあります。
特に初期MAPであるエランゲルの建物群では顕著に発生していますね
PinkyParma May 27, 2017 @ 8:27am 
nice one