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謀略級三国志

各プレイヤーが三国志の「英雄」ではなく、「軍師」の立場でプレイーするというユニークなゲームです。
プレイヤーはそれぞれ16枚ある「軍師」カードから1枚を選び、
自らの正体と勝利条件をほかのプレイヤーに隠してプレイします。

プレイヤーは最初盤上のいずれの勢力にも属さない「説客」としてプレーを開始し、
いずれかの勢力に仕官をした時点でその勢力の「軍師」となります。
しかし、本作の最もユニークな点は、盤上に割拠する各群雄の勢力の盛衰と、
プレイヤーの勝利条件が直接連動しないことです。

たとえば、「曹操」の軍師となったプレイヤーは、必ずしも「曹操」を勝たそうとしているとは限らない。
場合によっては、わざと「曹操」に無謀な行動をとらせて、
衰亡へと追いやる「獅子身中の虫」としてプレーしている場合もありえます。

つまり、盤上でいずれかの勢力が最も拡張していても、
それだけではどのプレイヤーが勝利に近づいているのか他のプレイヤーには判らないのです。

また、今まである勢力の軍師としてプレーしていたプレイヤーが、
その勢力が衰退したら手のひらを返すようにその勢力を見限り、
他の勢力へ鞍替えすることなど日常茶飯事ということもあります。

このように、プレイヤーが軍師としてコントロールしている勢力が衰退しても、
ほとんどの場合プレイヤーの勝敗とは直接は連動しない点が、本作の最もユニークな点です。
無論、三国志を彩る勇将・名将も総登場し、変化に富んだ本作の展開に色を添えます。
従来の陣取り方マルチプレイヤーゲームの概念を覆す革命的野心作です。