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一式機動四十七粍速射砲

一式機動四十七粍速射砲は1940年前後に大日本帝国陸軍が開発した対戦車砲です。
第二次世界大戦中～後期に投入され活躍しました。

九四式三十七粍砲の後継として投入され、初速や精度等は列強各国の45mm級対戦車砲と遜色のない性能でした。
しかし大戦中半から投入され始めたアメリカ軍M4中戦車の前面装甲を貫くにはあまりにも小口径で威力不足が目立ち、できる限り引き付けて至近距離で発射する等の戦法が用いられました。

チハ改やチヘに搭載された一式四十七粍戦車砲は本砲と同時期に開発され、同じ弾薬を使用することができました。

さらなる対戦車砲である75㎜砲の開発も開発が難航し、さらに生産力不足から正式採用には至らず、事実上大日本帝国最後の制式対戦車砲となっております。こうした主力火砲の威力不足は肉薄攻撃（地雷、刺突爆雷、梱包爆薬など）によって補われる形となり、歩兵の被害が増大することとなってしまいました。

それでも本砲は第二次世界大戦終戦まで日本軍の主力対戦車砲として活躍しました。
沖縄の嘉数の戦いでは多数の米戦車を撃破しています。（ほかにも多数エピソードがあるので興味のある方は是非調べてみてくださいね）