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Posted: Jan 6, 2018 @ 7:57pm

荒野と砂漠を歩いてみないかい?
最後にはきっとカジノの町にたどり着くからさ…

Falloutシリーズのスピンオフ作品。
3、4よりもRPG要素が強く表れており、ストーリー面でのSpeechの重要性が大きく表れた作品だと思う。
また、銃器のサイトが覗けたりするなどの3からの変化もみられる。

自分のFalloutの好きなところは何といっても雰囲気だ。3、Vegas、4。その作品ならではのオリジナリティな世界観が演出される。この作品の雰囲気は荒野と砂漠、それらに点在する町が中心となっており、何となくブルースが似合うような景観だ。この景観、Call of Juallrezシリーズなどの西部劇モノでも味わえるかもしれない。しかしここは2200年。荒廃した世界なのだ。200年による復興によってできたベガスの町はカジノで賑わう反面、フリーサイドなどの周辺地域はどうしても核戦争による崩壊の影響が見受けられる。この対比によって、核戦争後の権威的優劣が如実に表現されている。人間の権力的な優劣性が誕生しているあたりはなんとも「人間らしい」ゲームであり、とても世界観に深みのあるものとなっている。

またこのゲーム、ルート分岐によるストーリーの変化が発生するが、なんとも政治的で面白い。どのキャラクターがどのような考えを持っていてモハビをどうしたいのかという考えが違うため、「自分が統治する側だったらどんな方法が良いのか」をストーリー中で考察することになる。その中で選んだ派閥がエンディングを分岐させる。モハビに暮らす人々をどうするかというなんとも上から目線な考えをすることができ、支配というものの難しさを痛感する。しかしそれは最後のお話。途中の選択が決まらなければサブクエストをしててもいいし、慌てて考えることではない。このおだやかなゲーム進行もモハビの特徴ではあると思う。

CTDの頻発、エラーをよく吐く、64bit非対応などのちょっとした問題点はあるが、面白いので是非ともプレイしてみてほしい。セール中は245円という破格の安さなのでマストバイだ。
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