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Posted: Oct 14, 2022 @ 9:36pm
Updated: Oct 18, 2022 @ 12:00am
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「賛否両論」になった理由

*追記*
ゲームクリア後にストーリーを考察解説する動画を作成しました
公式アートブックの内容も踏まえた詳細な解説動画です。
https://youtu.be/CKmngMIm-fU

大きな低評価理由について


基本的にパズルゲー
確かにストアページの「ゲームの特徴」を読んでみても、再三「周囲を注意深く観察しないと...」との注意書きは見受けられるものの、パズルが主動というよりも、最後の「インベントリと弾薬管理」という項目から割とアクション性を感じてしまう宣伝になっている。これまで公開されてきたティザー動画も大半は片手に武器を持った映像ばかりだったのも理由の1つだろう。

確かにパズル要素は、みんなが思うホラーゲームに登場する平均的なパズル量を考えると、このゲームのパズル比重は大きい。
他には、パズルに対する説明が無さすぎるという低評価理由も見受けられるが、そもそもパズルが苦手な自分でも「注意深く観察」さえすれば解くことができるようなものになっている(インディーゲーの中ではよくできている方だと思う)。

説明不足を低評価の理由にして良いのか
確かにパズルに向けた説明であったり、ゲーム進行に関する説明は不足しているかもしれない。しかし、『SCORN』で描かれた世界に、人類言語で書かれた「機械操作説明書」や「注意書き看板」が登場すべきだろうか?確かに映画『エイリアン』では、部隊が宇宙船だったし、乗組員は英語を話す人間たちだったのだから英語でのヒントがあって当然かと思うが、我々が本作で旅をしているのは、完全に未知の世界だ。そういった「ヒントを出したくても、出してしまうと世界観を崩してしまう」というジレンマを抱えながら出来上がったのが、「注意深く観察すれば」解法を編み出すことができるという本作の体制なのではないかと思う。そう思えば、非常によくできた「世界観を壊さない作品」だとも言える。

君たちは、ギーガーやベクシンスキーの作品にどこまでの説明を求めるのか。彼らの作品は説明ありきのものではないし、視覚から直接的に感じる何かに惹かれるのではないだろうか。



とまぁ...今後はパズル要素を持つゲームは大々的に「パズルが含まれますよ!」と宣伝しないとレビューで叩かれるわけです。ああ、ゲームとはなんだったのか...。賛否両論の理由について考察すれば更なる賛否を生んでしまいそうだし、ここまでにしておこうと思いますが...。

個人的には、「ギーガーやベクシンスキーが描きそうな世界を3DCGで再現して、その世界を探索できるエキシビション的なインタラクティブエキシビションだろう!」という姿勢でプレイしたので、正直思ったよりもしっかり楽しめるパズル要素が含まれていたりしてゲームとしても楽しめているというのが本音。
確かに、最近のバイオハザードのようなゲームプレイを期待している方にはおすすめできないが、この世界をまったり眺めたい!という人は確実に気に入るゲームだと思う。
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