日本語パッチが出たのとセール中なので購入。ホテルの造型はとても良く、あちこち見て回りたくなる出来栄え。ぶっちゃけ予算のほとんど建物のディテールに注ぎ込んでる。
しかし他の人も言っているように歩行中頭が揺れるので酔いやすいのと、ウォーキングシミュレーターという点を差っ引いても歩行速度が遅すぎて移動が面倒臭くなり、結局指示された場所に直行して話を進める感じになってしまった。
突然何かがバーン！！というタイプの驚かせ方はほぼ無く、電話の内容で次の目標を指示されて移動するだけで終わる。本質的には短いノベルゲーである。
定価なら尺が物足りないがセールならお勧めできる。短めの雰囲気ホラーをひと齧りしたい時にもってこいの作品。


3種類アイテムボタンが用意されてるのだが自分は二つしか入手せずクリアしてしまった。多分クリアに必要なフラグアイテムは一つだけだと思われる。

父を亡くし、そしていま母も亡くした娘のニコールは遺言に従い雪山に所有するホテルを売りに出すことにした。その契約の用事を済ませるためホテルへ向かうが異常気象とも言える嵐によりホテルに閉じ込められてしまう。10年ぶりに訪れたホテルで勝手がわからず困り果てるニコールだったが、幸いホテルを管理していた連邦緊急事態管理局のアーヴィンと直通の電話が繋がり、食事や電気などの生活に必要なアドバイスをもらい安心するが、同時にホテルで不可解なことが起こりだす。。。

雪山で無人のホテルにひとり閉じ込められ日々を経過していくまさに映画シャイニングを思わせるような一人称のアドベンチャーゲーム。かの映画同様本作もスリラー作品ではあるがどちらかというとミステリー色が強く、タイトルThe Suicide of Rachel Fosterの通りレイチェル・フォスターの自殺について調査を行うことが目的となっている。特にストーリーは非常に面白く、ゾクゾクする展開もありながら最後の謎の解明がサスペンス作品として良く出来ている。また日本語訳も平易で自然な口語が使われておりストーリーを正しく理解するうえで助けになっている。

基本的にゲームプレイはホテルの地図を片手にアーヴィンの指示通りに行動することでクリアまで辿り着けるのでさほど難しいものではない。しかし注意しないといけないのはアーヴィンの指示は日本語字幕で表示されるが地図は英語のままなので、「冷凍庫へ行け」と言われて「FRIDGE」へ、「展望台」へ行けと言われて「OVERLOOK」へ向かえる程度の理解力は必要になる。また舞台はアメリカのモンタナ州だが地上1階を「グランドフロア」、地上2階を「1階」と表現しているので、このあたりの表現にも気をつけなければいけない。

クリアまでは3時間ほど。全実績解除は理論上は一周目で可能だが、知っていないと難しいものもあるのでガイドを見ながら二周する覚悟が必要。

公式日本語化。ただしセリフやUIのみで、英語のままの文書も。会話の中で内容に触れてくれるが。
かなり道に迷ったりしたが一周が5.2時間。物語性が高くリプレイ性は低い。
セール価格297円の元は十分に取れた。

豪雪に閉ざされた廃ホテルをさまよい、10年前の事件と向き合うゲーム。
歩き回るのみで、戦闘・追いかけっこ・隠れんぼなどは無し。
怖がらせる演出は多い。古い建物だから軋む音があちこちからして、歩いているだけで怖い。
売りにしているだけあり音響が良い。主人公が過去を思い出している時に、かつての賑わう声などが流れる演出も良い。
一人きりで歩き回るが、無線機で連絡を取る相手がおり、何かと話を聞いてもらう。

楽しかった。けど、あらすじからわかる通りに親の生臭い事情に巻き込まれる子供の話で、鬱話好き向け。
ややオチのネタバレ。過去と向き合った結果、救われるという物語ではなく、負わなくていい苦しみを余計に背負う。
怖い廃ホテルをずんずん歩けて、やり取りでも気の強かった主人公が全てを知った後で、しおしおになっちゃうのは違和感があった。そりゃ落ち込むだろうが、そこまで行っちゃうのかよ！と。
鬱話としての完成度が高いかというと、惹き付けはするがツッコミどころはけっこうある。

他のレビューでも指摘されているが、歩行速度が遅い。速度を上げさせても「変わったか…？」と悩むほど遅い。やや速くなってはいるが走りはせず快適ではない。
造り込まれたホテルは見ていて楽しいが広く、この速度では探索が面倒。
自由度は低く、イベントを進めるために行くべきところは日によって決まっているのだが、どこ行けばいいかの誘導が不親切。
そのためあちこちうろうろしないといけないのだが足が遅いこと遅いこと。
本当に存在したホテルかのような質感は良いが、入ることはできても特にイベントのない場所が多いのはもったいない。見逃してるだけかな？

低評価が多い理由については上に挙げた欠点もあるが、「自殺」「16歳少女と既婚中年が恋愛し性交」という物語の中核がタブーな国が多いせいらしい。
作中ではそれらを美化していないが、取り上げること自体がよろしくないとフォーラムでも議論になっていた。
現実と架空は分けるべきだが、「誰もが分けられる」は理想論にすぎず、自殺を扱った作品を観て自殺が増加したという例がある（最近ではドラマ『13の理由』）。
深刻な悩みを抱えていて「自分は分けられずに引きずられて死にたくなるかも」という人は避けた方がいいかも。

映画『シャイニング』やゲームで言うと『FIREWATCH』等に影響を受けていそうなミステリーADV
ジャンプスケアではなく、しっかりとしたダイアログを通しての深い物語主体のゲームです。
追記: 少しゲームを進めるとめちゃくちゃ怖いです。ずっと鳥肌と背筋が凍るような感覚です。もう続きやりたくありません。大好きです。（ストーリーや会話を理解できるとなお恐ろしいです）

映像も綺麗、環境音音楽も文句無し!!
いまのところ文句のつけどころのないゲームです！演出も素晴らしい！

現状まだ日本語がサポートされていませんが、下記実況動画にて全編日本語字幕を作ってあるので、興味のある方は是非一度ご覧ください★本当に堪りません( *´艸｀)
https://www.youtube.com/watch?v=UHwcOMjIpvM

懐かしさが残るホテルを調査し、自分と家族の過去の秘密を暴くウォーキングシュミレーター。
有志による日本語化パッチがあるので、日本人もプレイ可能です。
実績を取り終えたのでレビューを投稿します。
通しだと5,6時間もあれば終わると思います。(私の場合は放置時間と実績取りでプレイ時間がかなり盛られています。)

○良いところ
・広く、細部まで表現されたホテル
　閉館後数年が経っており、懐かしさとどこか寂しさを感じる、探索向きな雰囲気の良いホテルです。
・不安になる要素がしっかり散りばめられている
　”見られている”、”誰かいる？”と思わせるような仕掛け、音があります。
　このゲームはややホラーよりですが直接的に霊が飛び出てくるようないわゆるビックリ系のような仕掛けはないので、そういった要素が苦手な方でも遊べると思います。

✖ここがちょっと。。。
・ホテルの広さに対してお話のボリュームがあまりにも短い
　ストレートに行けばすぐ終わってしまいます。。。
・探索要素の少なさ
　客室やモノなどいろいろあるのに、隠し部屋を見つけるのがミッションのようになってて惜しいです。
　調べられるものは回転させることができますが、それだけです。
　洗剤、薬、マグカップがお話に絡むことはないです。
・時限式の実績の存在
　あるならあるでいいのですが、ならチャプターごとのオートセーブではなく素直にセーブデータを保存させてほしかったです。クリア後に取り逃しを取ろうとしたら最初から始めないといけません。
・歩行時の縦揺れ
　正直これは・・・酔う人いるかも知れません
・ニコールの性格
　皮肉、何かを罵倒しないと気が済まないんか・・・？
　
△総評
本当にお話が短いので、セール時に買うぐらいがちょうどいいと思います。
ホテルの拘りある作りや見せ方は良いので、ここにボリュームが加わればより良いものになると思いました。
お話の結末においても衝撃的なものやどんでん返しめいたものはなく、ややインパクトが薄いと言わざるを得ませんでした。目立ったバグや進行不能なども無く、雰囲気や見せ方は素晴らしいので次回作に期待します。

グラフィックやサウンドでの雰囲気作りはかなり上質で部屋の内装などもリアルに作られている
ジャンプスケアは露骨なのはなく探索時に不気味な雰囲気が付きまとうような感じの塩梅になっている
ボリュームと全体的なクオリティ的にセールでないと高いと感じるがセール時に数百円台まで落ち込んだ時は妥当なラインだと評価できる

個人的な環境の問題かもしれないがオブジェクトにインタラクトできない、画面暗転後操作不可みたいな進行不能バグがプレイスルー中に2，3回生じた。そのたびにメニューに戻ってコンティニューするのだが、日の始まりごとにオートセーブされるような仕様になっているので一日の終わり際まで進行させた後にコンティニューした場合はまたその日の最初からやり直しとなる。移動速度も遅めでたびたび冗長な会話が行われる本作においてこれが起こるとかなりのストレスになる。セーブについてはこまめにおこなわれるような仕様に変更した方がいいと思う。

まあまあいい感じのウォーキングシミュ。佳作と言ってよいと思う。
他のレビューにもあるとおり、キューブリックのシャイニングを感じられる吹雪の中の古ホテルでFirewatchスタイルのナラティブが進行する、と言えばイメージできる内容。
ホテルの建築がきちんとしていて、破綻がなくマップデザインがいい。テクスチャもライティングも品質ばっちりで調度品一つ一つにこだわりが感じられる。歩いてアセットを眺めまわすタイプの人にはおすすめ。
あまりにもマップの出来がいいので、ここでバイオスタイルのサバイバルホラーだったり、Outlastスタイルの鬼ごっこだったり、Phasmophobiaのような心霊探しごっこだったり、他のゲームをやりたくなった。マジでMODでもあれば上記のようなゲームは結構面白く作れそうである。
ストーリーはネタバレしたくないので触れないが、こうしたゲームを手に取る人の満足度に見合うものは得られるんではなかろうか。いわゆるモーションがほとんどない、予算…というか作れないことの制約を感じる低予算ゲームだが、なかなかに工夫されている。

++Interesting Story (not very good, but fine)
+NIce Graphics for a Indie Walking Simulator/ good atmosphere

- not much to find outside the short 9 days main quest (could be more secrets stuff, more secret rooms)

Good for Walking Simulator Fans, Story Fans with not to high expectations & Achievement Hunters/Collectors

グラフィック、音楽、Foleyは素晴らしいと思いました。
ストーリーはよくある話というか短くはありましたが価格を考えれば個人的には満足。（ロケーションとグラフィックありきではあると思いますが）

ただし一つ指摘しておきたいのが日本語訳。First floorは日本語でいうところの二階です、それをちゃんと二階と訳しているのにSecond floorを同じく二階と訳している。そして中二階、これは英語で言うところの二階ではなく日本で言うところの中二階になっているなど訳が統一されていません。これはかなり不親切で迷いました。

一人称視点のサイコスリラー
序盤は全然余裕ですが中盤以降グッと怖くなります

だいたい最初にホテルに到着したとき、照明が点いてる（しかも自分の部屋まで）のがおかしい
無人のはずなのに…違和感ありありです

気にしない人もいるかもですが、自分はちょっとビビりましたね
照明が点いてなければ何とも思いませんが…

そして中盤以降はホラゲ並みに怖くなります
ネタバレになるので詳細は避けます

歩いたり走った時に画面が揺れます
自分は平気でしたが酔いやすい人は注意してください
オプションでオンオフできればいいのに…

ストーリーは割とよくありそうなやつでしたね
最後の締めがちょっと…あまり自分の好みではなかったです

少し不満もありますが結構楽しめました
気になる方はセールの時にでもぜひ