Assetto Corsa Competizione

Assetto Corsa Competizione

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ACC Easy Startup Guide for my friends
By ONEN!GHT
ACCを始めたての友だち向けガイドです。
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コントローラー設定
1.ゲーム内のコントローラー設定

ゲーム起動後、メニュー画面からOPTIONS、CONTROLSへ


画面上部、"WHEEL" "GAMEPAD" "KEYBOARD"の内、"GAMEPAD"を選択しましょう

・各設定項目について
DEADZONE=スティック中央の操作を受け付けない範囲が広がります
SPEED SENSITIVITY=速度が上がるにつれて同じ入力量でも舵角が少なくなります
STEER FILTER=ステアリングを大きく切った時のステアリングの速度が下がります
STEER SPEED=ステアリングを切った時のステアリングの速度が上がります
STEER GAMMA=ステアリングの中央付近の感度が下がりますが大きく切った時の感度は上がります
STEER ASSIST=アンダーステアを出すと自動でステアリングが戻り、オーバーステアを出すと自動でカウンターステアが当たります

・デフォルト設定に追加でバインドを推奨するボタン
INCREASE TRACTION CONTROL=トラクションコントロールの値を増やす
INCREASE TRACTION CONTROL CUT=トラクションコントロール2の値を増やす
INCREASE ABS=アンチロックブレーキシステムの値を増やす
INCREASE BRAKE BIAS=ブレーキバイアスをフロントに寄せる
DECREASE BRAKE BIAS=ブレーキバイアスをリアに寄せる
INCREASE ENGINE MAP=エンジンマップを変更する
CYCLE HUD MFD UP=HUD MFD(ss.1)のページを送る

ss.1


2.Steamのコントローラー設定

Steamでゲームを選択後、”…”からコントローラーレイアウトへ


左スティックのデッドゾーンを減らし、アンチデッドゾーンを利用することによって、ステアリングをより小さく切ることができます。どうしてもステアリングの感度が高すぎる場合は、水平感度、垂直感度を下げてみましょう。


デフォルトではカメラの移動にしか使えない右スティックや、DualShock4(5)のタッチパッドにキーボードのキーをバインドすることで、走行中に使用できるボタンを増やすことができます。テンキーをバインドすることを推奨します。また、タッチパッドにバインドする際は、デッドゾーンを増やし、レイアウトを”オーバーラップのない放射状レイアウト”に設定しましょう。
その他の設定
1.ビデオ設定

OPTIONSからVIDEOへ

デフォルトではMIRROR VIEW DISTANCEが非常に短く、画面上部のバックミラーに写る他車がすぐに表示されなくなってしまうため、距離を長めに設定しましょう。

2.オーディオ設定

OPTIONSからAUDIOへ

SPOTTERをONにすることで、レース中に自分の左右に他車が並んだ際、スポッターが教えてくれるようになります。

3.全般設定

OPTIONSからGENERALへ

SKIP SESSION INTRO SEQUENCEをONにすることで、セッション開始直後に流れるムービーをスキップすることができます。

4.アシスト設定

OPTIONSからASSISTSへ

STABILITY CONTROL(0-100%)を設定することで、オーバーステアが出た際、自動でスロットルを抜いてくれるようになります。車に装備されているトラクションコントロールとは全く違い、ゲーム的でリニアに介入してくれるトラクションコントロールです。

IDEAL LINEはライン表示機能です。コースを覚えるまでは利用してみてもいいかも知れません。

その他のアシストに関してはお好みで構いません。

5.HUD設定

OPTIONSからHUDへ

CIRCUIT MAPをFULLにすることで、コース全体のマップを画面上に表示することができます。
コース上での設定

メニュー画面からSINGLE PLAYERへ


GAME MODE、REALISM、WHETHER & TRACK CONDITIONSを上記画像の通りに設定し、SESSION STARTでコース上に出ましょう。


DRIVEを選択後、スタートボタンでメニューを開き、VIEW SETTINGSへ


CAMERA設定で視点の前後位置やFOVを設定しましょう。


MOTION設定のMOVEMENTから、車が振動した際のカメラの移動量を設定できます。LOOK WITH WHELLを利用することで、曲がる方向に自動で視点を動かすことができます。


ss.2

WHEEL & DASH設定のDASHBOARD DISPLAY IN HUDを利用することで、画面下部に車のダッシュボードを表示することができます(ss.2)。ACCでは画面右側に表示されているタコメーター”だけ”を移動させることができないため、こちらを利用することを推奨します。DASHBOARD DISPLAY OPACITYを下げることでダッシュボードを透けさせることができ、ハンドルの動きを確認しながら利用することもできます。


MIRROS設定では画面上部に表示されるバックミラーの設定が行えます。
走ってみよう

SETUPから簡単なセットアップを行い、走行してみましょう。


ACCでは"SAFE PRESET" "AGGRESSIVE PRESET" "WET PRESET"からプリセットが選択できます。SAFE PRESETはメーカーのReference Sheet由来の安全なセットアップ、AGGRESSIVE PRESETは実際にその車を運用しているチームのセットアップをベースに開発者が編集した少しアグレッシブ(車高が低めで縁石やバンプに慎重に乗らなければならなかったり、全体的にオーバーステアだったりします)なセットアップ、WET PRESETは雨用のセットアップです。それぞれのプリセットを選択すると、CURRENT SETUP内にそのセットアップが読み込まれるため、選択後はCURRENT SETUPを編集することになります。まずはSAFE PRESETを選択し、燃料を30Lにして走ってみましょう。


まずはコース外に出ることなく、周回を重ねられるようになりましょう。右上にTRACK COMPETENCEという表示がありますが、周回を重ねられるようになるとCAR CONTROLやCONSISTENCYという表示に変わります。この内、CAR CONTROLは非常に有用なので、周回を重ねられるようになり、機能が解放されたらHUD設定内のRATING PRACTICE INFOをCAR CONTROLに設定してみましょう。


CAR CONTROLはタイヤのグリップをうまく使えているかを教えてくれるレーティングシステムです。グリップの限界ギリギリまで使えていればゲージが緑色になり、限界を超えていればオレンジ、赤になります。限界を超えているということはタイヤがスライドしているということであり、つまりアンダーステアやオーバーステアを引き起こしているということです。そして、このレースシムの初心者が最も苦しむのは”アンダーステア”だと思われます。

・適正なスリップアングル
開発者であるArisさんによる解説

https://www.youtube.com/watch?v=tV93rntUzN0
レーシングカーの適正なスリップアングル(舵角)は非常に狭いです。上記グラフを見てください。縦軸がタイヤが生むグリップ力、横軸がスリップアングル(舵角)、赤いラインがレーシングタイヤのそれ、緑のラインが一般的なタイヤのそれです。赤いラインはグリップのピークを越えた後(適正な舵角を越えた後)、急降下していることが分かります。レーシングカーにおいては、ステアリングの切り過ぎによるアンダーステアで失われるグリップの量が、一般的な車の比にはならないということです。まずはCAR CONTROLの色を目安に、ステアリングをタイヤの限界以上に切り”過ぎ”ない、ということを意識しましょう。

・タイヤの使い方
タイヤの使い方には2つの種類があります。縦の使い方(加速、減速)、横の使い方(旋回)です。タイヤのグリップの限界値を100とした場合、縦と横の使い方の総和が常に100になるように車を走らせている人が最も速いということですね。しかし、総和が100を越えると前述したようにタイヤは60や50のグリップしか発揮することができなくなってしまいます。


上記画像はその典型例です。ブレーキを100%の踏力で踏みながら(縦に100使いながら)、ステアリングを大きく切って(横にも100使おうとしている)います。自分の入力(スロットル、ブレーキ、ステアリング)に耐えられるグリップがタイヤに残っているかどうか、ゆっくりと意識しながら操作してみましょう。

・ダウンフォースについて
このレースシムに収録されているGT3というカテゴリーの車は、ダウンフォースを使って走っています。ダウンフォースは速度が低ければ減ってしまうため、タイヤの限界について考える際は、それも考慮に入れなければなりません。


上記画像を見てみましょう。これはあるサーキットのストレートでのブレーキング時のテレメトリーです。画面上部のWHEEL SPEED(車の速度)、画面中央の紫のBRAKE、画面下部の青色のABSに注目してみてください。ストレート上で同じ踏力でブレーキを踏み続けているのに、速度が落ちるにつれABSの介入度が増していることが分かりますね。速度が落ちるにつれて、タイヤの限界も落ちていくということです。私的な感覚では、多くの車で2速に入るぐらいの速度域(120km前後)に入ると、スロットルやブレーキの入力に気を配らなければならないなあ、という感じです。


車種について

このゲームには様々な車種が収録されています。基本的には年式の新しい車種の方がダウンフォースに優れていて、速いです。ベースゲームだけで使うことができる扱いやすい車種はAston Martin Vantage V8BMW M4Lamborghini HuracanMclaren 720Sあたりでしょうか。特にMclaren 720Sは過激な操作に対しても非常に寛容でおすすめです。
セットアップ
少し走れるようになったら、簡単なセットアップを触ってみましょう。

・空気圧

まずはコースに出て、5LAPSほど走りましょう。走り終えたらメニューを開き、RETURN TO GARAGEでガレージに戻った後、SETUPのTYRESの項を開きます。psi hotの横に表示されている数値が、ガレージに戻る直前のタイヤの空気圧です。

GTWorld ChallengeではPirelliのワンメイクタイヤを使用することになっています。このタイヤの指定空気圧は温間時27.6psiとなっています。セットアップ時に表示されている空気圧は、冷間時の空気圧になります。この画像の場合では、左フロントのタイヤに0.7psi空気を足してあげる必要がありますね。これを4本のタイヤ全てに行います。同じ方向のコーナーが続くサーキットでは空気圧の変動がどうしても大きくなりますが、±0.5psiぐらいであればさほどグリップの低下はないので、大まかに合わせましょう。

・ECU

TCやABSの設定をしてみましょう。

TCには”TC”と”TC2”の2種類の設定項目があります(TCしかない車種もあります)。TCではトラクションコントロールが介入を開始するタイヤの空転量を設定できます。1ならタイヤがかなり空転しないと介入しない、10ならタイヤが少しでも空転すれば介入する、という具合です。路面状況が悪いサーキットや、ウェットコンディションでは高めになります。TC2ではトラクションコントロールが介入する”量”を設定できます。例えばTCを低め、TC2を高めに設定すれば、基本的にはあまり介入せず、本当に危ない場面でのみ大きく介入させることができます。また、NSXVantageのようなターボ車は、低速ギアにおける高回転でのトルクの立ち上がりが急激なため、同様なセッティングが有効だと言われています。

ABSに関しては、数値を上げるとアンチロックブレーキシステムが早く介入するようになります。TCと同様に路面状況に応じて変更します。

ECUMapではエンジンマップを変更し、主にスロットルの開き方を変えることができます。例えば、少しだけスロットルを開けたいのに、大きく加速してしまってプッシュアンダーが出てしまう、という場合にはスロットルの入力値が低い時の感度が落ちるProgressiveなECUMapで解決できるかも知れません。ECUMapに関しては、ACC Unofficial Wikiさんに詳しいです。

ACC Unonfficial Wiki
https://www.acc-wiki.info/wiki/ECU_Maps

TC、ABS及びECUMapに関しては、ボタンをバインドすることで走行中に数値を変えることが可能です。走行中にどんどん触ってみて、自分に合った数値を見つけましょう。

・ブレーキバイアス

MECHANICAL GRIPの項で、ブレーキバイアスを変更してみましょう。プリセットは62Lの燃料を想定し、なおかつ安全性を考慮して前寄りのブレーキバイアスが設定されています。少し後ろ寄りに設定することで、コーナーへの進入時の回頭性が上がりますが、あまり後ろ寄りにしてしまうとオーバーステアを誘発してしまいます。

ブレーキバイアスに関しても走行中に数値を変更することができるので、こちらもどんどん触ってみましょう。

・AERO

空力のセッティングをしてみましょう。GT3カーはダウンフォースを得て走っているとお話ししましたね。そのダウンフォースは主にフロアとウィングで発生しているので、車高とウィングを調整することで、その総量や前後バランスを変更できます。画面下部にFRONT AERO VARIATIONと表示されていますが、これが0%ならダウンフォースの前後バランスが50:50であることを示しています。この画像の場合は3.6%なので、バランスはフロント寄りということですね。車があんまり曲がらないなあ、と思った時はウィングの数値を減らして(寝かせて)みたり、後ろの車高を少しだけ上げてみて、ダウンフォースのバランスをフロント寄りにしてみましょう。バランスがフロント寄りになると必然的に、特に高速域でオーバーステアを引き起こしやすくなるため、注意しましょう。

ブレーキダクトの値はフロントが4、リアが3ぐらいでおおむね適正なブレーキローターの温度を得られます。数値が小さければダクトの開度が低く、大きければ高くなります。走行中にブレーキローターの色(冷たいと青、適正だと緑、熱すぎると赤)を確認して調整しましょう。また、ブレーキローターの温度はタイヤの温度に影響し、すなわちタイヤの空気圧にも影響を与えるため、タイヤの空気圧を調整する前にブレーキダクトの開度を決定しましょう。

・セットアップの保存

一連の設定が終わったら、セットアップを保存しておきましょう。セットアップ画面右下のLOAD/SAVEからセットアップの読込や保存が行えます。現在の空気温度、路面温度、セットアップの詳細などをセットアップ名にするとよいでしょう。ex.A21T28 Safe Quali 20L
終わりに…
このゲーム(レースシム)はスポーツや楽器のようなものです。いきなり速く走れる必要は全くないですし、ゆっくりと自分のペースで少しずつ上手になっていくことを楽しんでもらえたらいいなあ、と思います。最後に私が参考にしているサイトを紹介して終わりにしたいと思います。

・WEB

ACC Unofficial Wiki
https://www.acc-wiki.info/wiki/Main_Page
私のガイドで網羅できなかったことについて、非常に詳しく載っています。

r/ACCompetizione
https://www.reddit.com/r/ACCompetizione/
ACCの最も活発なコミュニティの一つです。

Apex Online Racing
https://apexonline.racing/hotlap
リーグ運営をしているサイトです。Hotlapのタイムが見れます。

Sissyhex's Pastebin
https://pastebin.com/u/sissyhex
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1TtVcE1U0ZBBFHETTtqptQRD0JJfNtpR9JdMQMsiOhMA/edit#gid=1008888969
パッチノートには記載されていないBoP(性能調整)が載っています。

・Setup

CUSCO
https://www.cusco.co.jp/products/pdf/sta_a.pdf
アンチロールバーについての分かりやすい記事です。

Kart Brain
https://kart-brain.com/tag/%e3%83%9b%e3%82%a4%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%82%a2%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88/
アライメントについての分かりやすい記事です。

田中ミノルの勝手にドラテク講座!
https://www.billion-inc.co.jp/lecture/no51.html
同上です。

田中ミノル式 FF 機械式 LSD 完全解説
http://www.tm-square.com/pop_lsd_content3.html
LSDについての分かりやすい記事です。

Prankdogs
https://prankdogs.themedia.jp/posts/3863950
同上です。

Differential Preload In ACC
https://www.gtplanet.net/forum/media/differential-preload-in-acc.57777/
ゲーム内のDifferential Preloadがどのように機能するかを説明しています。

サスペンションを物理する
http://www.carphys.net/sus/
サスペンションについての分かりやすい記事です。

SIM RACING SETUP GUIDE
http://chrishaye.com/wp-content/uploads/2018/11/Setup-Guide-Crib-Sheet-V1.0.pdf
セットアップの方向性を大まかに決められるチートシートです。

・Youtube Channel

Arisさん
https://www.youtube.com/c/ArisDrives
開発者の方です、ゲーム(現実)の仕様がよく知れます。

Jardierさん
https://www.youtube.com/c/Jardier
Alien(すごい速い人)の方です。セットアップや走り方に関する動画もあります。

Nilsさん
https://www.youtube.com/c/SimRacingPopometer
Alienの方です。同上です。

Fochさん
https://www.twitch.tv/sirfoch
Alienの方です。

空冷ポルシェ整備日記,ときどきラジコンさん
https://www.youtube.com/watch?v=lzN2ubrRAIA&list=PLemxdZbLL_s_aHkrK3f67gJTrZmqVpM-E
ラジコンカーをされている方ですが実車にも応用できそうなセットアップの動画があります。

大井貴之さん
https://www.youtube.com/channel/UChshnsP0z2NQyY4y-3bqXcg/search?query=%E6%B8%A1%E9%82%8A%E4%BF%A1%E5%A4%AA%E9%83%8E
元レーシングドライバーの方です。渡邊信太郎さんというエンジニアの方に取材している動画が非常にタメになります。

・Tool

RACEDEPARTMENT
https://www.racedepartment.com/downloads/categories/acc-skins.180/
ACCで使えるリバリー(スキン)がたくさんあります。

Simhub
https://www.simhubdash.com/
オリジナルのダッシュボードを作成できます。


MoTeC
https://www.motec.com.au/i2/i2downloads/
ACCは現実でも利用されているテレメトリーツールに対応しています。