1f y0u're a gh0st ca11 me here!

1f y0u're a gh0st ca11 me here!

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【1f y0u're a gh0st ca11 me here!】全コール一覧
By ru-i
全てのコールを掲載しています.
攻略用ではありません.あくまで読み物としてお使いください.
※必ず注意事項に目を通してください
   
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はじめに
【1f y0u're a gh0st ca11 me here!】で求められる素早い判断・操作.

視界の端で捉えた僅かなキーワードを頼りに回線を繋いでいくことになるこのゲーム.

せっかくの幽霊たちの要請を読み飛ばさざるを得ないことに寂しさを覚えている方も多いでしょう.

よくよく見てみるとどれも人間味あふれるものばかりです.(もとが人間なので当たり前ですが)


というわけで全てのコールを一覧できるようにしました.

本編クリア済みの方ならきっと懐かしい気分になること請け合いです.

見終わった暁にはぜひもう一度ヴァニタスちゃんと一緒に物語を振り返ってみてください.


(ついでにあなたの推し幽霊もおしえてくださいね!)
◆注意事項◆
必ず目を通してください


・これは"攻略"ガイドではありません
あくまで本編をクリアした方向けです.
読み物として快適に使えるように,
・一切ネタバレタグ こういうの を使用していません
正解も掲載していません

・クリア済みの方へ
この項目はまるっきり読み飛ばして構いません...と言いたいところですがそういうわけにもいきません.
このゲームはまもなく(予定では6~7月)「100本ノック」なる新しいモードが追加されます.
このコール一覧を見てしまうとそちらのプレイ体験に少なくない影響を与えてしまう可能性があります.


・未クリアの方へ
わざわざここまで来ていただきありがとうございます.
ですが,どうかここで引き返していただけないでしょうか?

本当は幽霊たちの要請にじっくり目を通してあげたいけど,読み飛ばさざるを得ない...
そんなプレイ中感じるであろう「葛藤」を抱えた状態でぜひまたこちらに来てほしいのです.
今何も分からないままに見るより,きっと読み応えが違うでしょうから.


・どうしても正解を知りたい方へ
各自アセットファイルを見に行ってください.
sharedassets4.assets > day~_Jp.txt

SInt32 _correntAnswer = の後の数字が答えです.
0:警察
1:地図案内
2:救急
3:切断




以上の内容を把握した上で利用してください


それではどうぞ!
































Day0
--------------------------------------

痛い!
動けない!
助けて!
私が何をしたって
いうの?

ここは
私の家なのに。
ただ自分が死んだ
この家で…

平穏に暮らして
いただけなのに。

いきなり人間が
私を取り囲んで
白い粉を
かけ始めた。

一体何なの?
何が起きたのか
わからない。
ただ無我夢中で…。

私は人間に
何も危害を
加えてなんか
ないのに…。

逃げても逃げても
人間が
追いかけてくる!

何度か人間を
周りで見かけて
いたけど
陰からそっと
見ていただけ。

何かぶつぶつと
唱えられるたびに
痛くてもう
動けなくなりそう…
どうか…

--------------------------------------

ああ、
真っ白な世界…
もがいても
もがいても

私の身体は
どこまでも
沈んでいった。

さっきまで
船の上に
居たはずなのに
放り出されて。

今は私の身体を
見下ろしている。
私が2人いる。
とても不思議な感覚。

水の冷たさは
もう感じなくなった。
もしかして、
もしかして…。

私、もう死んだの…?
お迎えが来るの?

もう水面が
あんなに遠い。
私はここで
待っています。
どうか迎えに
来てください。

--------------------------------------

あの、私
死んだみたいで。
その自覚は
あるんです。

さっきまで
病院の
集中治療室に
居て…。

起きた時に
誰かが私の肩を
たたいた。

いきなりの事で
ビックリして
思わず病院を
飛び出して…。

さまよう中
この電話を
見つけたんです。

ここは
どこですか?
教えてください。

私の肩を
たたいたのって
死神か天使ですか?

それなら私
病院にとどまって
おけばよかったな。

私はどこへ
向かえば
いいですか?
さっぱり
わからなくて
不安です。

死んだら
どこに行けば
いいかなんて
誰も教えて
くれなかったよ…!

こわいよ~。

--------------------------------------

もしもし
もしもし!?

ああ…
やっとつながった。

警察も救急隊も
どこにも

つながらなくて
何時間も
山の中を
さまよって。

でも全然
疲れて
ないんだな…
それが
すごく不気味だ。

まあそんなことは
どうでもいい。

誰でもいいから
現在地を教えてください。
ここはどこの山ですか?

--------------------------------------

あのー。
何かあったら
ここにかけろ、と

言われて
硬貨を
持たされたんですが。

本当に
地上の電話から
繋がった…。
びっくりだ。

実はさっきまで
死神さんと
一緒に居たのに

はぐれて
しまったんです。

僕が途中で
手を放して
しまったのが
原因かと…

すみません。

ここにかけると
タクシーが
迎えに来る
らしいんですが

本当ですか。

死後の世界にも
タクシーがあるんですね。

死んだことより
その事に驚きました。

お手数を
かけますが
手配をよろしく
お願いします。

--------------------------------------

単刀直入に
言うと
追い出されようと
してるんやけども…。

うんうん、
きっとこれは
除霊されようと
してるんやね。

長年の幽霊の
カンっていうんかな…
まあそんな感じで
ピンと来たんですわ。

もう何年地上を
さまよってるか
わからんくらいに
幽霊やってます。

まあ心霊雑誌の
投稿コーナーの欄には
大抵映ってると思います。

そういう事を
ず~~と勝手に
してたんやけど。

除霊は
めっちゃ痛いし
ここらでいっそ
成仏しようと
思いましてな。

人間を
楽しませるのも
楽じゃないのに
この仕打ちはないな~。

--------------------------------------
Day1
--------------------------------------

あの…。
あの…。
あの…。

家族とドライブに
行って…。
それで…。

車がカーブを
曲がり切れ
なくて。

そこまでは
覚えています。

死んでいる僕
が見えます。

車内から
放りだされて
頭を打った
みたい。

家族も僕も
死んでいる。

でもここには
僕しかいません。

幽霊になったら
痛みが消えると
思ったんです。

でもすごく痛い。

死んでいる僕が
怪我している所と

同じ所が
とても痛むんです。

もう痛みにも
孤独にも
耐えられません。

限界です!

--------------------------------------

普段はマンションの
エレベーターに
憑いてるんだよ。

階を表示する
ボタンをでたらめに

押したりそういう
いたずらをしていた。

でも飽きて
違う場所に
行きたくなった。

ふらっと
マンションから
出たら

ここがどこか
わからなくなって
しまった。

幽霊って特定の
条件がないと

周りの物に
触れられないの
とても不便だよ。

迷ったら生前と
同じように
地図を開けば

いいと
思ったんだよね。

--------------------------------------

声が止まないの。
私の中で。

ずっとずっと
私じゃない声が
聞こえるの。

それもあの神父が
来てからだわ。

私に向かって
何かを差し出した。

私はあの子を
助けようと思って…。

あの子の
中に入ったのに。

仲良く暮らして
いたのに。

あの子に向けて
何かを唱えた。

それ以降あの子と
あの子の部屋に
入れなくなった。

ずっと私を責める
声が聞こえる。

あの神父の言葉が
頭でこだまする。

--------------------------------------

恋人と一緒に
客船で旅を
していたんです。

それは素敵な
旅だった。

でも船が舵を
切り損ねて

船底を氷山に
ぶつけてしまった。

その時恋人と
海に落ちて

海水の冷たさに
気絶したと
思ったんです。

気絶したんじゃあ
なかったんです。

船から放りだされ
海水の冷たさで

私も恋人も
死んでいた。

恋人が先に
沈んでしまう。

どうか一緒にいる
うちに引き上げて
ください。

離れ離れに
なる前に…。

どうか…。
どうか…。
お願いします。

--------------------------------------

どこにいるかは
わかります。
ここは雪山です。

私はここで
死んだ。

私が登って
愛している
この山で。

死んだけれど
幽霊なら
下山できる。

そう思った。
考えが甘かった。

下山できません。

不注意で
クレバスに落下
して死んだ。

だけど氷の中を
すり抜けて
進むのは

あまりにも
寒すぎます。

迷っている私が
お守りのように
携帯していた

コンパスのように
方角を指示して
ください。

--------------------------------------

生前は仏教の
お寺の僧侶
だったんです。

その時はよく
幽霊について

相談されて
いました。

そんな私が今は
幽霊になって

別の僧侶に
追われる身です。

いくら語り掛けても
言葉が届いて

いないようで
意思疎通が
出来ません。

私が除霊した
あまたの幽霊たちも

このような苦しい
気持ちだった
のでしょうか。

こんな私が頼むのも
心苦しいですが

どうか助けて
ください。

念仏がこんなに
幽霊に効く事を

死んでから
知るなんて
皮肉なものです。

--------------------------------------

這いずって
ここまで
たどり着いた。

街の所々に
電話があって
よかった。

そう心から
こんなに思った
事はない。

信号無視して
突っ込んできた車に
轢かれた。

目の前が
真っ白になって…。

一瞬の出来事
だった。

幽霊になっても
生前の痛みが
残るなんて
知らなかった。

死なないと
分からない事は
たくさんある。

透明な体から
血が止まらない。
もう動けない。

助けて。
たすけて。
タスケテ、タスケテ

--------------------------------------

あ~。
やっとかかった。

何度か硬貨
入れたのに
戻って来ちゃって。

出張して付いた
ばかりの街で

死んじゃうなんて
ついてない。

あの世もこの世も
道が全く分からない。

成仏するには
心霊スポットに
行けばいいですか。

この街有名な
心霊スポットが
あるらしい。

とにかくあの世へ
どう行くか教えて
ください。

心霊スポットは
怖いから
行かないけど。

どこにあの世の
入り口があるのか
わからない。

--------------------------------------
Day2
--------------------------------------

しばらくさ迷って
ぼーっとしてました。
あまりにも突然で。

死って突然に
来るんですね。

まだ自分の死を
受け入れられない。

お風呂に
入ろうとして

滑って頭を
打ちました。

明日は友達と
出かけるのを
楽しみにしてた。

久しぶりに会って
一緒に映画を

観に行く予定
だったのに。

とても楽しい一日に
なる予定だった。

これが不慮の事故
なんですね。

友人は明日を
楽しみにしてる。

貴方が私の死を
友人に伝えて
くれませんか。

--------------------------------------

死神さんが
迎えに来てくれた。

ずっと下界を
さ迷っていたから

待ち望んでいた
瞬間だった。

でもいきなり
はぐれてしまった。

私はまた
成仏できないの?

ここはどこなの?
電話以外暗くて
何も見えやしない。

何回死神さんを
呼んでも来ない。

誰も気づいて
くれない。

やっと見つけて
もらえて成仏

できそう
だったのに。

もう無理。
暗い暗い所で

どす黒い気持ちが
私を支配する。

--------------------------------------

幽霊になったから
今まで怖くて

行けなかった
心霊スポットに
行ってみた。

そしたら皆いい
幽霊ばっかりで。

遊び半分で
ひやかしに来る

人間を驚かして
いたんです。

驚かしすぎちゃった
みたいで

今度は人間が
除霊の人を連れて
やって来た!

お前だけでも!
って逃がしてくれて

硬貨を握りしめて
ここまでやってきた。

お願いします
除霊されそうな
皆を助けて!

幽霊って
除霊されたら
どうなるのかな…。

とにかく助けて!

--------------------------------------

だーれーかー!
聞こえますか!?

ここはどこですか!?

どうしてこうなった?

冷静に説明
できないよ!
だって一瞬の
出来事だった
んだから。

とにかくここが
どこかわからない。

今でも自分が
死んだなんて
信じられない。

信じたくない。

本当に死んだのか
それを確かめるのが
怖い。

貴方が誰でも
いいから

ここが何処なのか
教えてくれ!

--------------------------------------

机を運んでいた。

明日の学校行事の
準備のため

遅くまで学校に
残っていた。

私がやるから。

そう伝えてクラスの
皆には先に
帰ってもらった。

下の階に机を
運んでいて
足を踏み外して…。

時間が止まった
ようだった。

私と、机と、階段が
浮いている
ようだった。

意識を取り戻した
時には

頭から血を
流している私の横に
私は立っていた。

地獄みたいな光景。
夢だと言って。

助けて。
お願い。
助けて。

--------------------------------------

この団地は
私が住んでいた
所でした。

でも今いるここは
私が知っている
団地ではない。

最後は胸が
苦しくなって…。
倒れて。

私はきっと
そのまま死んだの。

それからどれくらい
月日が経った?

私が知っている
団地とは全く
別になっている!

増築に増築を
重ねていて
迷子になりそう。

この中庭から
また団地の中に

入ったら
気が狂いそう。

--------------------------------------

この家で死んで
ここは空き家に
なった。

私に家族が
いなかったからね。

愛犬も私の後を
追うように

死んでからずっと
一緒にここに居た。

そのうち
幽霊屋敷だという
噂が流れた。

ホッとした。

ずっと愛犬と
ここに居られると。

この家に買い手が
ついたらしいの。

どこのもの好きが
買ったのだろう。

幽霊屋敷だと
言われているから

きっと何かの対策が
入るに違いない。

その前にここから
私と愛犬を
救い出してほしい。

--------------------------------------

今まで見たことが
ないような

綺麗なお魚さんが
泳いでいたから
手を伸ばした。

学校の先生に
川辺は滑りやすい
からと

注意されて
いた事も忘れていた。

足を滑らせて
そのまま川に
流されていったの。

お魚さんに
見とれていた。

お魚さんと私は
一緒になった。

でも私もお魚さんも
震えてる。

きっと川の水が
冷たいからだね。

お魚さんと一緒に
このまま私を天国まで
連れて行って。

--------------------------------------

高速道路で
事故に遭い

愛車がレッカー車に
引かれて行くのを
見ていた。

自分が幽霊に
なった事に
びっくりして

身体が運ばれていく
救急車に
乗り損ねた…。

幽霊になったら
飛べると思って
たのに飛べない!

自分の身体を
追いかけて

ずっとずっと道路を
歩いてるんだけど
足が疲れた。

もう歩けない。
道もわからないよ…。

この電話だけが
頼りだ。

--------------------------------------

ピアノが
好きだった。

親に買って
もらえなかった。

それも生きてる
間の事ね。

放課後にピアノを
弾いて死んだ自分を
慰めていた。

でもそれが
いけなかった
みたい。

今度除霊を
頼まなきゃいけない

って先生が言って
いるのを聞いた。

ピアノだけが
私を死んだという

現実から慰めて
くれたのに。

どうか私が除霊されて
苦しむ前に
私を守ってください。

--------------------------------------

考え事をしていた。
ずっと悩んでいた。

その日は仕事が
とても忙しかった。

とても疲れていた
のもあって

ホームに入ってきた
電車に気づかなかった。

地下鉄に轢かれ
身体が軽々と
飛ばされた。

車両のライトが
あんなに
遠くに見える。

自分の身体は
どうなった?

悲惨な事に
なっているかも
しれない。

私は線路に落ちて
死んだんだ。

身体がどうなったか
知るのが怖いから

ずっと目を
つぶっている。

早く助けに来て!

--------------------------------------

木の上から
降りれなくなって
死んだ。

木の上から
降りたけど

森が深くて
木ばっかり。

そういえばなぜ
木の上に上った
んだっけ?

忘れた。
多分引っかかった
何か…。

そうだ。

この飛行機の
おもちゃを取ろうと
思ったんだ。

帰り道…。
どうしよう。
忘れた。

幽霊になると
忘れっぽく
なるのかなあ?

どうなんだろう。

お父さんと
お母さんは今
どうしてるのかな。

それだけは
知りたい。

--------------------------------------
Day3
--------------------------------------

危ない!
本能的にそう思って
避けようとした。

立ち上がったら
ズボンのすそに足を
引っかけてしまった。

机の角は
無事なのに
僕の頭はへこんだ。

すっごい痛い。

薬はどこに
あっただろう?
包帯は?

いつも使わないから
どこにあるか
わからない。

こんな死因
恥ずかしくて

天国の
おじいちゃんに
顔向けできないよ。

顔から火が出そう。

迎えに来て下さる
までに冷静になって
おきます。

--------------------------------------

ゆらゆらと
ゆられて…。
うとうとバスの中で
眠ってた。

具合が悪かったから
病院に行くはず
だったのに。

知らないうちに
知らないバス停に
降りていた。

苦しくなかった。
眠るように死ねて
よかったと
心から思う。

ここがこの世で
ない事がわかる。

もう天国なの?
天国の途中?
それとも…地獄?

地獄は嫌…!

電話の向こうの
貴方。どうかここが
何処か教えて!

--------------------------------------

もしもしー。
もしもし。
もしもしー。

あれ、おかしいな。

コードを確認
するから
ちょっと待ってて。

硬貨を入れ間違えた?
さっき変な硬貨を
拾って

ポケットに
入れたはず
なんだけど。

それを入れちゃった
かな…。

ねえ、
聞こえてる?

間違って入れてたら
どうしよう。

この電話
壊れたかな。

それとも元々
壊れてたのか…。
古そうだし。

聞こえてるなら
返事して。
もしもし!

--------------------------------------

建物に貼ってある
シール。

変わったデザインで
なんとなく惹かれた
ので触れた。

それ、魔除け
だったんだよ。

左手からどんどん
何かが入ってくる!

このままだと
自分が自分で
なくなってしまう。

消えてしまう!
消えていく!

なんなんだ
あのシール!

とにかく来てくれ!
すぐに!
このままだと
消滅してしまう!

無になってしまう!
それだけは嫌だ!

--------------------------------------

ここの公衆電話
壊れているはず。

もうすぐ撤去される
という張り紙が

貼ってあるから
間違いない。

でもさっきまで
誰かいたのを
確かに見た。

電話かけてて
話してるように
見えたんだ。

けれどすぐに
消えた…。
見間違いかな。

いや、確かにいた。

ぼそぼそと
話している声まで
聞こえた。

この音…。
どこかに
繋がってるよな?

声は聞こえてるか?
…わからんな。

--------------------------------------

いい天気だから
窓を開けた。

それが…。
終わりの始まり。

私の飼っていた
インコが窓の外に
行こうとした。

待って!
行かないで!

思わず手を
伸ばしたら…。

バランスを崩して
空中にほおり
だされていた。

インコが私の周りを
飛んでいる。

心配して
くれてるの?

頭から血が出てる。
私の身体も
血がたくさん出てる。

きっと私ももうすぐ
身体が痛くなる。
その前に迎えに来て。

インコと一緒に
電話の前で
待ってます。

--------------------------------------

毎朝の習慣で
ジョギング
していたら

突然の
豪雨に遭遇して。

木の下に避難したら
木に直撃した。
落雷で死にました。

すごいエネルギーが
自分の身体を
駆け抜けた。

そのせいで
一部の記憶が

欠損してしまった
ようです。

それが、
よりによって

私の家までの道の
記憶なんです!

自分の死を家族に
伝えなければ。

娘は霊感があるから
私の事が
見えるはず!

私を自分の家まで
導いてください!

--------------------------------------

自分は何て
愚かなんだ!

死んでからそれに
気づくなんて!

ありえない。
こんな事
ありえないよ。

工事中の札に
気づかず穴に落ちた。

本当だよ、
信じて!

這い上がるのに
すっごく時間
かかったんだから!

死ぬことなんて
よっぽどの事が
ないとない。

そう思ってた。

それは違った!!
人は時々あり得ない
理由で死ぬんだ!!

もうやだ。
こんな死に方嫌だ。
早く迎えに来て!!

--------------------------------------

この硬貨…この街の
あらゆる所で
見かける。

道路・屋根の上…

特に電話の近くに
たくさん
落ちている。

他の人は何もない
かのように
通り過ぎていく。

でも自分には
見える。

明らかにこの世の
ものじゃない。

そういう力を
感じる。

電話の近くに落ちて
いるのには
意味があるはず。

だから公衆電話に
入れた。

聞こえてるはずよ。
私の声が。

--------------------------------------

どうしよう!
ねえ、ねえ!

友達はずっと泣いて
半狂乱になってる。

救急車って
叫んでるけど
私死んだから!

あんなに強く
突き飛ばさなくても
いいじゃない!

救急車より
警察を呼ばなきゃ
いけなくなったよ。

言い争いはほんの
些細な事だった。

大切な友達とこんな
終わり方になるなんて
心が苦しい。

どうすればいいの。

そして…。
この電話に
出ている貴方は誰?

--------------------------------------

ヒッチハイクの霊と
して、この界隈では
有名な存在でね。

自分を人間に
見せかけて
ヒッチハイクし
車が止まった時に
相手を驚かせる。

俺が霊と知った相手
の反応と言ったら!
最高にクールだ。

今日は聖職者を
ヒッチハイク
しちゃったんだよね。

なんてこった。
とんだ
アクシデンドだ!

おまけに除霊専門家
と来てる。

俺を除霊しようと
する強い意思を感じる。

とにかく逃げたが
もうすぐそこまで
迫ってきている!

なんとかして
俺を守ってくれ!

--------------------------------------

やっと入院できた。

でも僕の病気は
進行しすぎていて
手遅れだった。

だから死んだと
わかった時

お世話になった
おばあちゃんに
会いに行こうとした。

病弱な僕を邪魔者
扱いせずいつも
優しくしてくれた。

いつもの通いなれた
道のはずなのに

急いでいたせいで
曲がる道を間違えた。

おばあちゃんに
会いたい。

その一心で身体を
置いて病院を
飛び出したから。

墓地に着いた。
ここは僕の身体が
行く場所だ…。

今僕が行きたい場所
じゃない!

--------------------------------------
Day4
--------------------------------------

立ち眩みで倒れた。
何かを掴もうとした
けどもう遅くて。

真後ろに
ガラスがあった。

ガラスに頭から
突っ込んで…。

最後に見たのは
ガラスに映った
私自身の顔。

いつもの
自分の顔だった。
ただいつもの顔。

映画でよく
観るような

目を見開いたりは
してなかった。

ガラスが首に
刺さった私の身体は

死んだことに
気づかずまだ
生きてるみたいな顔。

未練が浮かぶ前に
冥界へ連れてって。

--------------------------------------

今起きた…。

すごく仕事で
働かされて
頭にきて怒鳴ったら
心臓発作になってさ。

過労死で死んだから
たくさん寝てやる
って思って。

そうしたら
思った以上に時間が
経ってたみたいだ。

タイムトラベル
したみたいに

どこの景色も
何もかもが
変わっている。

この電話だって

人間が使っているの
を見て使い方を
学んだんだ。

ここどこ…。
全くわからん!

私は誰?までは
いかないけど。

300年経っても
自我は残って
るんだな。

--------------------------------------

タクシーの
幽霊です。

運転手を驚かそうと
思ったら妙に
気が合って。

一緒に居るのが
楽しくて

このタクシーに
乗ってた
んだよね。

そしたら今日車が
修理に出される事に

なってお祓いも
するんだって。

タクシー幽霊って
噂が広がって
一応の措置だって。

地縛霊だからこの
タクシーから
出られない。

運転手さんは反対
してくれたけど
ここでお別れかな。

いい思い出が
出来たよ。
ありがとう。

--------------------------------------

あれ…。

コインコレクターで
最近知り合いから

このコインを何枚か
譲ってもらった。

ちょっと霊感がある
変わった人でね。
私にも霊感がある。

なんとなく予感が
して電話に入れて
見たら…。

こうやってどこかに
通じたと
いうわけだ。

私の声が聞こえて
いるだろう?
君は誰だ?

君のいるその場所は
別の世界なのか?

聞きたい事がある。
私の質問に答えろ。

--------------------------------------

もしもし!大変!

エレベーターの
故障で閉じ込め
られた!

それで死んだの。

だけどこのままだと
死体…あ、
自分の身体です。

時間が経って原形を
とどめなく
なっちゃう!

どうしよう
どうしようって
混乱して。

泣きながら走り
続けていたら

優しい幽霊が
このコインをくれて

電話で助けを
求めなさいって。

早く助けて!
私も、私の身体も!!
早く来て!!

もう待てない!
待てないの!

私も私の
身体も限界!!

--------------------------------------

頭から足の先まで
ぐっしょり
濡れてる。

雨の中死んだのは
覚えてる。
それだけ。

ホントにそれだけ
なんだけど

無限に雨が降ってる
空間に居る。

ずっと雨。
死んでから
ずっと雨。

きっとあの世
でもないし

ここはこの世
でもないよね。
どこ?

幽霊になったから
ないと思うけど

人間だったらこれ
風邪ひいてるよ。

無限に雨が降ってる
この場所から

脱出できる方法を
教えてください。

寒い。

--------------------------------------

頭から商品の箱
不運な事に一番重い

商品が落ちて
きて直撃。
職場は騒然とした。

救急車を呼んでも
間に合わず
死にました。

幽霊になって
わかったんだけど

安全管理って
大事ですよね。

あんなに箱を
積み上げて

今まで死者が
出なかった事
がおかしいよ。

頭が痛い。

頭に重い箱が直撃
したから
当たり前ですね。

職場に公衆電話
あってよかった。

幽霊の手当って
できますか?
迅速に。

--------------------------------------

おもちゃのコイン
だと思ったけど
通じてる?

わからん!
どうでもいい!

公衆電話
電話ボックスの中に
閉じ込められた!

なんでこの電話
コイン入れただけで
通じるの?

人間です!
助けてください!

警察!
警察ですか?

閉じ込められた!
出れない!

扉が壊れた!
出れなくなった!

何度体当たりしても
びくともしない!
なんで?

隙間すらこじ開け
られない!
なんで????

--------------------------------------

黒猫が横切って
それを避けよう
として…。

気づいたらバイクと
一緒に林に
たたずんでた。

事故ですね。
これは不慮の事故。

黒猫がすり寄って
きてるけど
生きててよかった。

猫は幽霊が見える
って噂は本当
だったんだ。

猫、僕はお前の
せいで事故で
死んじゃったぞ。

そうやってお腹を
出して触れ合いを
求めてきても

幽霊の僕は
君に触れないよ。

--------------------------------------

幽霊専用の
電話がある。

そう幽霊
から聞いた。

成仏したければ
このコインで電話を
掛けるとよいって。

公衆電話を求めて
歩きに歩いて

こうやって電話
したら現在位置が
わからなくなった。

公衆電話、この街
なさすぎるんだよ。

緊急時大丈夫か
幽霊の俺が心配して
どうするんだ。

電話するという
目的を達成したけど
迷子になりました。

タクシーを配車して
くれるってホント?

本当ならタクシーを
お願いします。

--------------------------------------

今日の夜ご飯は
ハンバーグにしよう。

そう思ってスーパー
マーケットに
出かけた。

アイスも買って
上機嫌だった。
なのに…。

ガラスをぶち破って
駐車場に止まってた

誰かの車が
突っ込んできた。

警察の話を盗み聞き
したんだけど

ギアを入れ間違えた
みたい。

私の身体に布が
かけられて

救急車に収容された
のを見た。

幽霊である私は
ここに残されてるん
ですけど!!

血だらけだし!

怒りが収まらない。

今日は美味しい
ハンバーグを作る
予定だったのに。

--------------------------------------

もしもし。

あれ、やっぱり
どこにも
通じてない。

しっ。
静かにして。
何か聞こえる。

聞こえないよ。

ちょっと待って。
やっぱり何か
聞こえる。

ぼそぼそとした
人の声?

ねえ止めようよ。

やっぱりこのコイン
呪われてるん
じゃないか。

もうちょっとしたら
どこかに通じるかも。

何処に?
怖いよ。
止めようよ。

--------------------------------------

家が燃えたの。
私はパンを焼こう
としたのに。

うっかり目を離した
だけよ。それだけ。

そしたらトースター
から火が上がって。

水をかけようと
したけど

ものすごい勢いで
部屋中に
広がっていった。

外から見ると
煙がすごいわね。

やっと消防車と
救急車のサイレンが
近くなってきた。

もう人間が私を
助けようとしても
遅い。

迎えに来るのは
貴方達の役目だね。

言い残したい事?
調理してる時は絶対
目を放しちゃ
いけないって事よ。

--------------------------------------

自分の研究室を
丹念に見まわした。

顕微鏡、シャーレ。

一つ一つ覗き込んで
丁寧に思い出を
整理した。

ここは自分の大切な
居場所だったから。

そこで謎の液体を
浴びた。

管理はあれだけ注意
してと言ったのに!
危険すぎる!

人間だったら
死んでた…。

あれ……?
私の身体が…消えて…。

ちょっと!
どうなってるの!

早く成分を
分析しないと。

この電話の後成分を
分析するつもりよ。

それまで私の
霊体を守って!

--------------------------------------

すごい大きい
ハリケーンが来た。

兄に止められたけど
どうしても畑が
心配で見に行った。

すごい風が
吹き抜けて…。

身体が浮いた。
それからは
覚えていない。

目が覚めた。

今いる場所
幽霊同士でも言葉が
通じないんだけど…。

幽霊同士テレパシー
で話せるとか
そういうのないの?

もしかしてここ…
隣の国…?

ハリケーンで隣の国
まで飛ばされた
って事?

それが本当だったら
国を超えた迷子だ。

自然の力って
すごいなあ。

--------------------------------------

横断歩道を渡って
いたら車が
突っ込んできた。

私は何も悪くない!
悪いのは運転手。

居眠り運転
だったの。

信じられない!
こんなことある!?

ガードレールに
突っ込んで

車はそれでも
止まらなかった。

逃げようとする間
もなかった。
ほんの一瞬だった。

身体がガードレール
に引っかかっている。

見たらわかる。
死んだんだ。

幽霊専用の
救急車を呼んで!

--------------------------------------
Day5
--------------------------------------

ビルの清掃の人が
足を滑らせて
空から落ちてきた!

それを…上手く
受け止められ
なくて。

巻き込んじゃって
ごめん。

点検を怠っては
いなかったが

いきなり腰の金具が
外れたんだ。

受け止める位置が
ずれちゃった
んだよな。

腕で受け止めよう
として

頭同士で
ぶつかって
しまった。

本当にごめん。

まあ…。
不慮の事故だから。

一人で死ぬより
二人の方が寂しく
ないと思う。

お前…。
それでいいのか…?

--------------------------------------

死ぬまで
バイクと一緒。
それが私の望んだ事。

死んだけどバイクを
手放すつもりなんて
なかった。

ここ砂漠なんだけど
どこだろう?

ずっとずっと
ツーリングしてた。

どこへでも行ける。
そう思っても限度と
いうものがある。

遠くへ来すぎた。

もう十分満足した。
成仏したいんだけど。

ここ以外
電話ボックス
なさそうだし

地図と迎えを
ちょうだい。

--------------------------------------

ミュージシャンで
サックスを
吹いていた。

死んでも音楽を
手放す事が
出来なかった。

墓場で毎晩サックス
吹いてたら

人間に聞こえてた
みたいだ。

最初は歓迎されてた。

わざわざ
窓を開け聞いていた
人もいた。

しかし一部の住人は
よく感じて
いなかったようだ。

悪霊だと思われた
んだろう。

墓場にエクソシスト
がやってきた。

くまなく墓場で
俺を探してる。
早く助けて!

--------------------------------------

さっきここで人が
消えるのを見た。

見間違いだよ。
人は消えない。

幽霊かも。

幽霊?
確かに人が消える
のを見たけど。

さっきの人は
幽霊って事?

そう。
ここは幽霊専用の
公衆電話かも
しれない。

いやいや。
まさか。

他にもここに
幽霊が来るかも。

ここで待つのか。

待ってみる。
確かめたい。

私も気になるから
一緒に待つよ。

--------------------------------------

気付いた時には
遅かった。

処方された薬を
飲み間違えたの。

飲み合わせが悪い薬
を一緒に飲んだ。

薬の包みを見て
すぐ気づいた。

こんな大変な事に
なるとは
思わなかった。

死ぬとは
思わなかった…。

すごく苦しかった。

薬の飲み間違いは
危険。

自分で薬の事を
判断しては
いけなかった。

吐き出した方が
よかった。

今吐き出してるのは
自分の判断が誤って
いたという後悔。

今も薬が口から
こぼれ続けている。
苦しい。

--------------------------------------

幽霊になって
あの世への道を
追い求めてきた。

死神に頼らず
自分で冥界に

たどり着けるの
ではないか。

そう仮説を立てた。

迷っているうちに
1000年経った。

入り口、経路…。
冥界への道が
見つからない。

死神にも…。
人間にも

見つからない
ようにして。

自分なりの論理を
組み立てながら

冥界への道を
探し続けた。

上手く道を
隠したものだ。
私の負けだ。

現在地の情報と
地図をくれないか。

--------------------------------------

山の中でクマと
出会った。

クマよけの鈴を
鳴らしたが

相手が距離を
詰めてきた。

クマの目を
見て思った。
相手は俺を殺す。

これは戦うしかない
と覚悟を決めた。

数時間クマと
格闘した。

勝った。
けれどクマと俺は
相打ちで死んだ。

死んでもずっと
クマが後ろを
付いてくる。

死体も俺も無残な
ありさまだ。
助けに来てくれ。

それまでにクマの
幽霊と戦って

もう一度どっちが
強いか確かめる。

--------------------------------------

もしもし。
悩み相談ですか。

最近とても悩んで
いることが
あるんです。

仕事と同僚の事。
同僚が私を嫉んで

上司と私が不倫
しているという噂を
流したんです。

あれ、
聞こえていますか。
もしもし。

うちの電話が
壊れているので

公衆電話から
かけました。

この番号は
悩み相談で間違い
ないですか?

もしもし。
もう一枚硬貨を
入れてみようか。

それともこの
公衆電話は
壊れている?

--------------------------------------

港で車は沈んだ。
何とか這い上がった。

身体が重い。
水中で…
自分の身体と…
一緒に車が…
沈むのを…見た…。

息が切れる…。
もうだめだ…。

早く…。
助けに来て…。

--------------------------------------

結論から言う。
あの世まで行くから
地図をくれ。

この森でレンジャーを
務めていた。

今まで多くの
迷い人を導いてきた。

死んだ後も
それを続けた。

皆幽霊だと知った時
怖がったが

生前レンジャー
だったと知ると
指示に従ってくれた。

新しいレンジャーが
来ると知って
引退する事にした。

この世での役目が
終わったと
悟ったのさ。

そちらに行くから
地図をくれ。
徒歩で行く。

--------------------------------------

俺が憑いていた
中古車を購入
した奴が

車線を間違って
車にぶつかりそうに
なった。

危ない!

とっさにハンドルを
逆に切って助けた。

この車にだけは
触ることが出来る。
元々自分の車だから。

俺が助けたのに
この車に幽霊が

憑いてると騒ぎだし
やがった。

近々お祓いを
頼むらしい。

確かに憑いてる。
けど、お前の命を
助けたの俺だから!

幽霊が助けたら
ものすごく
怖がられる。

とてもつらい。

--------------------------------------

も、も、もしもし。

怖い…。
もうやめたい。
止めたいよ…。

あの、
聞こえますか。
私の名前は…。

やっぱりやめよう。
でも…。

かけっこに負けたら
この幽霊電話の噂を
確かめるって。

約束したから…。
負けちゃったから。

自分の名前を
言ったら知りたい事
教えてくれるって。

名前を言ったら…。

いや!
やっぱり怖い!

お化けに名前を
知られるのが怖い!

でも友達に怒られる
のも怖い。
わ、私の名前は…。

--------------------------------------

コードに絡まって
動けません。
助けてください。

ビルのサーバー室
で死にました。
まだそのビルに
居ます。

簡潔に言った。
コードが届く範囲に
電話があって
助かった。

--------------------------------------

公園で…。
スケボーしてた。

もうすぐコンテスト
があるから。

今度こそ優勝する!
そう思って夜も
練習する事にした。

夜に練習して
着地点を誤って。
目の前に地面が…。

死ぬなんて。
震えてる。
助けて。

夜が明けたら
この公園は
大変な事になる。

自分の死体が
見つかったら

他の人
練習できなく
なるかも。

スケボー握りしめて
泣いてる。

全身痛くて
涙が止まらない。

--------------------------------------

あの
ここがどこか…。
どうなったのかも

ここが何処かも
よくわからない。

死神さんが迎えに
来てくれた。

色々話してくれて
自分が死んだ事に
納得できました。

でも居なくなって
しまった。

ここはどこ?
どこですか?

わからない。
わからないよ。

寂しいよ。
死神さん。
早く来て…。

誰でもいいから
ここが何処か
教えて…。

--------------------------------------

いつも俺が工場の
機械メンテナンス
をしていた。

死んだ時に心配
だったのは
新人の事だ。

俺は死んでも新人を
見守っていた。

そうしたら新人が
幽霊がいるって
騒ぎたてやがった。

新人はすっかり
おびえちまった。
俺が見えないのか?

俺はお前を
心配してこの世に
残ったのに

今度幼馴染の霊媒師
連れてくると
言っていた。

その霊媒師が
俺を除霊する
かもしれん。

ああ…。
幽霊になったら何も
伝えられない。

心配しているという
気持ちも。

--------------------------------------

公衆電話撤去
作業開始。
今から通電を遮断。

ちょっと待て。
電話繋がってるぞ。

嘘だろ。

いや…かすかに
声が聞こえる。

冗談言ってるん
じゃない。

電気を遮断
したんだぞ。

ほら。
聞こえるだろ。

聞こえない!

ああごめん。
お前幽霊系の話
苦手だったな。

この公衆電話幽霊が
使ってるという
噂があるんだ。

何故それを今
言うんだよ!

もう嫌この仕事!

--------------------------------------

遊園地にお化け屋敷
があって。

そこの、おばけ役の
スタッフが全然
やる気なくて。

いっそ自分が
やった方が早いと
思って

スタッフに
交じっておばけ役を
やってみた。

暗闇だからばれない
と思っていたら

俺の存在が怖すぎて
幽霊だってバレた。

なんか変な魔方陣の
中に拘束されて

魔方陣から
無我夢中で
抜け出してきた。

魔方陣の中に
放り込まれた時から
身体がおかしい!

早く来てくれ!

--------------------------------------

「泥棒!」
そう叫ぶ声が
聞こえた。

警察官として
捕まえなければ。

そう思ってすぐに
追いかけた。

泥棒を確保。
隣町は管轄外だから
道がわからなくなった。

今泥棒と一緒に居る。
霊感があるらしくて
腰抜かしてるよ。

俺から逃げられると
思うなよ。

幽霊のスタミナは
無限なんだ。

あの世とこの街の
地図をくれ。

死んでもきちんと
職務を果たせて
満足した。

--------------------------------------

にゃんにゃん。
にゃんにゃん。
にゃんにゃん。
にゃんにゃん。

化け猫にゃん。
500年生きたにゃ。

色々な歴史を
この目で見て
きたにゃ。

霊感のある
子供に捕まった
にゃ。

飼い猫にされようと
してるにゃ。

捕まらないよう
隠れてたのにゃ…。
飼い猫は嫌にゃ。

助けに来てにゃ。
出来るだけ早く
来てほしいにゃ。

にゃんにゃん。
にゃんにゃん。
にゃんにゃん。
にゃんにゃん。

--------------------------------------
Day6
大変よ! 下界で大規模な除霊が同時に複数個所であったらしいの。 膨大な数の魂がさまよっているわ。 死神だけじゃ対処出来ない。 ゴーストコールセンターに正式な協力要請が来たわ。

--------------------------------------

オフィスで死んで
助かった。

こうやってすぐに
助けを求められる。

いきなりの停電で
オフィスの出口へ
行こうとして。

椅子に引っかかって
オフィスの端から

端まで引きずり
回された。

後はご想像に
お任せするよ。

とにかく
死んだんだ。
身体が痛い。

冥界の救急車に
電話しろ。

そう言って
このビルの地縛霊が
コインをくれた。

この電話の事を
教えて
くれたんだ。

自分は救急車を
必要としている。

--------------------------------------

うう…。うう…。
うつぶせのまま…。
死んだ…。

ここが…。
どこか…?

めんどくさがりで。
その姿勢のまま
ずっと居たら…。

いつの間にか
姿勢を…。

変えられなく
なっていた…。

ずっと這いずって
周りの景色が
見えないまま…。

電話と…。
コインを…。

見つけて…。
拾って…。

ここは…。
どこ…?

うつ伏せの
姿勢が痛い…。

身体をひっくり
返してほしい…。

地図を…。
下さい…。

--------------------------------------

はい、こちら幽霊
専用レストラン!

貴方の心もお腹も
未練も満たす。

素敵な味付けの
料理を!

すみません。
つい本業の癖が。

今このレストランが
廃業の危機でして。

生前コックだった。
死後も廃墟の
レストランで

レストランを
開いたら

人間の間でも噂に
なってしまった
ようで。

お客さんとして
エクソシストが
来ちゃったんです。

しかも幽霊除霊用
戦闘装備。

お客さんと
協力してエクソシスト
追い出して

レストランに
立てこもってます。

外で除霊の呪文を
唱えられて
息がつまります。

--------------------------------------

これが幽霊専用の…
電話。

調べた情報によると
世界各地にあると
いう物の一つ。

コインを入れたが
本当に冥界に
繋がるのか?

大丈夫。
これはチャレンジだ。

上手くいったら

冥界にコンタクト
したという
生き証人になれる。

成功して体験した事
を小説に書いて
発表すれば

きっと売れない作家
から抜け出せる。

もしもし…。
もしもし…。
私は人間です…。

貴方と話したいと
思ってお電話
しました。

--------------------------------------

ああ。ああ。
痛い。痛すぎる。

明日から入院して
本格的な治療を
するはずだった。

身体が
持たなかった…。

痛み止めを限界まで
処方されていた。

ずっと苦しかった。
でも生きる。
そう決意した。

でも…。死んだ。
治療が
間に合わなかった。

あと一日
早ければ…。

幽霊になっても
病気は治療して
もらえる?

お願いします。
救急の治療を。

どうかお願い
いたします。

--------------------------------------

あうう…。
目。目が回る…。
天地が逆に見える。

コインランドリー
でいたずらして

洗濯機の中で
回りすぎた。

方向感覚が狂って
ここが何処か
わからない…。

ずっと天地が逆に
なった感覚で

何度も電話のボタン
押し間違えた。

立つのもやっとで
周りが回ってるから
何処かわからない。

今何処にいるか?
この世って事しか
わからない。

あと、酔い止め薬も
たくさんください。

--------------------------------------

何故繋がらない!
非常事態なんだ!

公園で仲間たちと
暮らしていた。

今までは特に
人間から邪険にも
されなかった。

皆、幽霊が見えない
人だったんだろう。

今日庭の手入れで
巻かれた水が
聖水だったんだ。

ひどいだろう!

いきなり俺たちを
ここから追い出そう
としているんだ。

聖水に触れた仲間
たちは苦しみながら
消えてしまった。

これは故意だ。
誰かが俺たち幽霊を
消そうとしている。

助けが必要だ。
今すぐに!

--------------------------------------

このコインをずっと
電話に入れ続ければ
いい。

そう司祭様が
言っていた。

このコインが悪霊と
この世を繋げて
いると。

幽霊が使う前に
このコインを使い
尽くせばよいと。

そのために私たちが
電話にこのコインを

入れ続ける
必要がある。
今日が終わるまで。

それが本当なら…。

このコインを
作った者は何を
しようとして
いるんだ。

目的はなんだ。
幽霊が存在すると
いう事は

あの世は果たして
どういう所なのか。

--------------------------------------

うう…苦しい。
苦しい。

今日は自分の後ろに
向かってやたらと
犬が吠えていた。

食事を食べながら
少し嫌な予感が
していた。

突然後ろを驚くほど
冷たい風が
通り抜けた。

これは幽霊だ!
霊感があるから
すぐわかった。

驚いて飛び上がった
拍子に喉に食べ物を
詰まらせた。

苦しくてもがいて
いる自分を犬が
必死に舐めている。

喉の食べ物を
取り除いてくれ!

もう話すのも
苦しくて駄目だ。

遠くまで来て
迷いました。
地図をください。

どの公衆電話も
幽霊の長い列で
いっぱい。

今の状況を簡潔に
繰り返します。

道に迷ったの。
道に迷いました。

--------------------------------------

もしもし!
もしもし!
やっと繋がった!

なんでこんな
緊急事態なのに

何度もかけ直さない
と駄目なの?

早く助けて!
私も死神さんも
人間に囲まれてる!

悪霊だと
思われてる!

逃げて逃げて
ここまで
追い詰められた。

なんで死んで
こんな目に合わない
といけないの。

死神さんが説得
しようと必死に
何とかしてるけど

話を聞いて
くれない。

幽霊ってだけで
私たちを悪いと
決めつける。

ああ、ああ!
そんな人間なんて
大嫌い!

--------------------------------------

何も居ないよ。

いや居る。

幽霊なんて居ないし
幽霊の列もないよ。

有名店じゃ
あるまいし。
ただの公衆電話。

ここにたくさん
居るよ。

怖いこと言うなよ。

ここにたくさん
幽霊が集まってる。

この受話器の
向こう…。

人間じゃない
何かがいる。

少し寒くないか。
そこらじゅうに
霊がいる。

霊がいると
温度が下がる。

寒いけど、それが
幽霊がいる証拠には
ならない。

お前は見えないから
そういう事が
言えるんだ。

--------------------------------------

運が悪すぎる。

こういう人生の
終わり方が一番
嫌だった。

道を歩いていて
通行人と肩が
ぶつかって

殴り合いになった。

相手のパンチが顎に
決まって、天国行き。

腕っぷしには自信が
あったからショック。

ただ歩いていて
トラブルに

巻き込まれて
死ぬなんて。

情けない。悔しい。

自分の首は
ありえない方向に
捻じ曲がっている。

アドレナリン
が切れてきたから
痛みがもうすぐ来る。

それまでに救急隊を
よこしてください。

--------------------------------------

もしもし!
死神と合流して
一安心。

そう思ったのに
幽霊たちが
たくさんいて

そこもかしこも
幽霊だらけ。

大渋滞で道が
わからなくなった。

近くに強い霊感が
ある人間もいて

下手をしたら
見られてしまう
かもしれない。

動けない。

隠し地図ください。
冥界への隠し通路が
ある地図。

死神さんが
非常事態用の地図
があると言ってた。

あくまで非常事態用
だけど

今が
非常事態だから。
早く!

--------------------------------------

助けて!助けてっ!

うう、げほっ。
げほっ。

黒衣の集団に
追われてる!

聖水。十字架。
呪文。魔方陣。

アイツら幽霊を
成仏させるあらゆる
装備を持っている。

本当に人間
なのか!?!?
すごい力を感じる。

この世の力なのか?
あれは!?

このままだと死ぬ!
もう一度死ぬっ!

ここが見つかるのも
時間の問題だ。

助けて!
早く!早くっ!!!

--------------------------------------

どうしたの。
ずっと吠えて。
落ち着いて。

びっくりしてるの?
何があったの?

いきなり飼い主の
喉笛に嚙みついて。

何をそんなに
怯えているの。

貴方の牙が鋭くて
私が怯えちゃった。
死んだからね。

おお…よしよし。

やっと落ち着いて
きた私の愛犬。

何か怖いものでも
見たのかしら。

首の痛みがひどい。
治療してほしいの。

愛犬、貴方を許す。
先に天国であなたを
待っているわ。

--------------------------------------

この公衆電話
怖すぎるんだが。

さっきから誰も
居ないのに

受話器が上がったり
下がったりしてる。

故障か?
だとしても
おかしい。

何かが引っかかって
いる形跡もない。

一応触って確かめて
みたがどこも
壊れていない。

もしもし。
もしもし。

コインを入れて
いないのに

返事が返って
くるわけないか。

…ノイズのような
音が聞こえるのは
気のせいだろう。

気のせいだ。
全部きっと
気のせいだ。

--------------------------------------

こちら死体安置所
専属の幽霊です。

死体安置所には
たくさん死体が
あります。

その分
幽霊もいる
という事です。

貴方ならお判り
でしょう。

私はこの電話が
冥界に繋がる事を
知っていて

幽霊たちを集め
電話に導いて
いました。

ここが心霊スポット
として噂になり

除霊の魔の手が
入るまでは。

元々は私は人間。

元人間が人間に
よって除霊という手
で排除される。

それを見逃さないで
ください。
助けを要請します。

--------------------------------------

もしもし、幽霊専用
タクシーです。

ただいま幽霊の
お客様3名
ご乗車中。

しかし冥界への道が
混乱中。

至急地図の更新
送信を要求します。

非常事態です。

ものすごい数の
幽霊がこの世を
さ迷っています。

このような事態に
直面するのは
初めてで

私も混乱して
います。

至急地図の更新
そして送信を
要求します。

幽霊タクシーの
存在は人間には
秘密ですので。

ここで立ち往生して
しまうと

人間に
見られる可能性が
あります。

--------------------------------------

こら!

なんで何度も電話
しているのに
繋がらないんだ。

こっちは死んでる
けど命がかかって
るんだ。

ここはお墓。
お墓という事は
死者の領分。

それなのにここが
霊媒者の散歩コースに
なったんですよ。

あっちは散歩の
つもりだろうが

こっちは地獄への
一本道が敷かれた
ようなもんですよ。

触れるだけで
成仏してしまう。

毎日散歩コースを
変えてくる!

霊媒師を何とか
してくれ!
早く!今すぐ!

--------------------------------------

ああ、助かった。

ここら一体は
停電してる。

なのになぜこの
公衆電話だけ光が?

うわっ、ガタガタ
揺れている。

ドアが開いたり
閉まったりしてる。

公衆電話ボックスが
ガタガタ揺れてる。

電気もチカチカと
明滅してる。
不気味…。

なんか異様な
雰囲気を感じる!

ここにたくさんの
何かがいるような。

ああ神様!
居るなら自分を
守ってください。

何かとんでもない
事が起こっている
ような気がします。

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いきなり
どうしたんだ?
何がどうなってる?

幽霊になった後
家を転々として
暮らしていた。

霊感がある人間と
交流したり

色々な地縛霊と
話したり、楽しい
生活だった。

今日はどの家にも
除霊の札が貼って
あって近づけない!

昨日まではこんな事
なかったのに。

何故いきなり
ここの地区は

ヘンテコな札で
幽霊を追い出そうと
しているんだ?

知り合いの
地縛霊が心配だ。

早く援軍?
とにかく来てくれ。
何かおかしいんだ。

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げほっへほっ…。
はあ…。はあ…。
どうしても…。

ここどこ…。

何かの存在に
追われて逃げて…。

ここにたどり
着いて…。

ここ何処?
そっちから自分の
存在は見えますか?

何もない虚無の空間
なんだけど。
ここ…。

自分の位置が何処か
見えますか?

ずっとずっと
もやがかかった
ような空間で

歩いても歩いても
同じ景色。

き、き、
気が狂う…。

これは同じ部屋に
閉じ込められる拷問
のようだ。

出口を教えてくれ。

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屋根を修理しよう
と思って

はしごで屋根に
上がろうとした。

梯子が途中で折れて
近くの木に
引っかかった。

身体を枝が
貫通した。

想像したら
痛そうだと
思うだろう。

今の自分の状況を
説明すると

自分の身体を見ると
心が痛いし
幽霊の身体も痛む。

痛いという事に
全ては集約
されている。

手当をお願い。

痛みがひどくて
もう冷静でいられ
なさそうだ。

我慢も、もう限界。

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よし!
ちゃんと繋がった。

ここが何処か
聞くために

自分で電話機を
組み立てた。

生前の職が
こういう形で
死後役立つとは。

部品を集めるたび
あっちこっちに
移動したから

ますますここが
何処か場所が
わからなくなった。

現在地を教えて
ください。

そしてこれは
要望ですが

公衆電話を
増やして下さい。

公衆電話
こちらの世界に
少ないんですよ。

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1 Comments
furoshiki Laboratory  [developer] Apr 20, 2022 @ 7:11pm 
素敵なスレッドをありがとうございます!このテキストを一生懸命考えていた開発の頃を思い出しました。ここまでこのゲームを愛して頂き心から感謝いたします!