真・三國無双8

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真・三國無双8M:龍と麒麟児(諸葛亮と姜維の記憶)SSR
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"諸葛亮と姜維の記憶:
チチッ、と小鳥の声が届く。
夜闇の灯火に照らされていた地図は、
いつの間にか朝日の中にあった。
「……よい着眼点ですね、姜維」
「ですが、ここで補給を断たれては、
苦戦は必至でしょう」
「なるほど……では、本陣をこちらに移し、
先の陣を図とすれば」
「悪くありません」
「しかしまだ考慮すべきことがあります」
「ここは先頃拓かれた農地です。
積極的に戦場とすべきではありません」
「仁の世を成すための戦……
民を苦しめる策を取っては、本末転倒と
言えるでしょう」
「なんという深慮……勉強になりました」
「あの、ところで丞相……
すでに夜が明けておりますが——」
「気にすることはありません」
「時は有限であり、あなたに教えることは、
まだ多くあるのですから」
「は、はい。心します」
麒麟児はそっと己の腿をつねる。
師に習うべきはまず、眠気に打ち勝つすべ
かもしれない、と……。

Ps.图片版权归光荣特库摩所有"