"周瑜と孫策の記憶：
小霸王と美周郎
彼らの絆をなんと呼ぶべきか。
親友か、兄弟か、君臣か……
「鉄をも断つ固き絆、か」
恰俐な彼は、古典を引用して、
そう評すのかも知れない。
しかし、豪放な彼は言うだろう。
「難しいことはわからねえ。
けど、俺たちは俺たち。
それでいいんじゃねえのか」と。
「ふ、まったく君らしい答えだな、孫策。
いつでも真っ直ぐに、ありのままを見る」
「へへ、俺はそういう生き方しかできねえ。
だから周瑜、俺の背中は任せたぜ」
「ああ、もちろんだ。
その背を追って、どこまでも駆けていこう」
互いの肩に回された腕から情熱が伝わる。
それはやがて大志の炎となって、
天下を席巻するだろう。
彼らを評する言葉はいらない。
いずれ歴史が語るだろうから——

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