Recent reviews by Anijya9

レムナントと呼ばれる「人を魅了する怪しいクルマ」に乗りながら「顔すら見えない協力者たち」と紡ぐドライビングストーリー。メインコンテンツは封鎖されたエリアで素材集めとクルマのカスタマイズをしながら生還するというサバイバルもの。ストーリーもいい内容だが字幕オンリーなので時間に追われるゲームシステム上追っかけるのがちょっと大変。しかし、ログから後追いできるのでそこまで心配はいらない。こんぐらいでいいんだよという素材の種類を回収しつつ、これまたこんぐらいでいいんだよという数のアノマリーと呼称される怪異たちをスキャンしながら物語は進行していく。

クルマのカスタマイズは豊富で素材集めとカスタマイズのルーチンは中毒性高。気付けばあなただけの愛車になっているクルマと未知のエリアを駆け巡ろう！

・ちょいとここが惜しい
終盤にかけてのレベルデザイン。解放するパーツがそこまで重要性が高くない内容だったりする。
アノマリーたちのデザイン。色違いとかだったらまだよかったがまったく見た目変わらないのに名前違うやつ。ほんでスキャンしないと作れないパーツがある。
意外と少ないカスタマイズの自由度。私みたいにイカレタクルマ好きーはもっとゲテモノカーにしたい！と思うのだが私見では原型をとどめたカスタムにとどまってしまう。マッドマックスみたいなクルマにはできない。

ロードレーサーの戦略とか駆け引きが再現できてとても面白い。アプデもあり利便性が上がったりといい点もあるのだが、現状安定性に問題を抱えておりレース終盤1kmあたりでクラッシュすること多数。2023/07/04時点

・顔が同じ
・ショートカットキーをいじれない
・ゲーム内に操作方法の説明がない
・微妙に違うチーム名

など不満点は多いがおおむねレースは楽しめる。ただ、クラッシュが修正されるまでは塩漬け

英国面の方に刺さるお布施DLC。新型110と旧型90という組み合わせ。念のため記載しておくと110/90はボディ長の差で排気量差や新車だから110ではない。旧型はほぼ不変のカクカクしたボディ形状を（1948年から)50年以上保ったクロカンレジェンダリー。新型は映画007のCMで派手に横転させたりと相変わらずのタフネスをアピールしている。

中身を見ると90のエンジンはすべてV8であり一般的なディーゼルターボ仕様はない。また、英国面に落ちきれない左ハンドル仕様（米国）である。エンジンは近年フォード製なので複雑ではあるが飲み込もう。

ゲーム内ではパワーがありすぎるのか舗装路すらマトモに真っ直ぐ走れない、さらにはホーンの位置はそこじゃないなど悲しい部分もあるがそれを差し引いてもこの90の愛らしいボディをヌタらせられる素晴らしい体験はプライスレスだ。

突如、実在するF1チームの一つを選ばされそのチーム代表を任される現実であれば胃がねじ切れそうなチーム育成マネジメントゲーム。マシンアップデート、スタッフ管理、チーム拠点整備、ドライバースカウティング、資金管理までチーム代表とは名ばかりのワンマンチームをやらされるので覚悟してください。ドライバーの意思？安心してくださいチーム代表のお言葉には誰も逆らいません。このブラックな環境を最大限に利用して常勝チームでリアルを再現するもよし、往年のドライバーを輝かせる、若手で名門チームを復活させるなど好きに遊ぶことができるでしょう。ただ、あまり役員会を失望させるとあなたは解雇されるかもしれません。

良い点
・誰が何と言おうがF1公式ライセンスゲーム。
主要ドライバーのリアルな顔が再現され、本人の無線音声がレース中に流れるなどテンアゲ要素は十分。カメラアングルもF1中継を再現したものがあり見ていて飽きないレベル。エキゾーストサウンドもF1ゲーとして申し分ないだろう。音著作権設定もありこれには配信者もニッコリ。

・リアルすぎる？ドライバー再現度。
F1でよく見るハプニングがゲームの中でもよく再現される。某チーム某ドライバーがあなたの近くを走っているときは心構えしておかないと、思わず「あ、これ見たことある」と言ってしまうだろう。

・簡単ミニゲームでセットアップ
マシンのセットアップももちろんチーム代表の仕事（ニッコリ）。とはいえやることはドライバーのフィードバックをもとに5個あるスライダーを調整してドライバーの要求幅に合わせていくだけ（悪い＞良好＞素晴らしい＞最適）。ある程度自分でやったらシミュレートしてもセットアップ精度は上がる。フィードバックが貯まるまで16倍速でドライバーたちを走らせよう。

・迷うことなく資金投入マシンパーツ開発！
このゲームではマシンパーツ開発もチーム代表の（ry。この手のゲームでは珍しく自分のマシンとグリッド平均、特定のチームとのマシン比較を詳細かつ明確に見ることができます。つまり「遅い理由」が簡単にわかるのでそこを改善するパーツを作るだけでマシンを速くすることがデキマース。湯水の如く資金を費やしましょう。

悪い点
・チュートリアルで補完できてない要素が多い。
上記でお分かりだろうがなんでもワンマンでやらなければならない割にチュートリアルで教えてくれる要素はかなり大まかで取っ付きにくい。フルボイスのくせに時間の都合でもあるのか重要な部分をスキップしたりと雇われチーム代表に対してスタッフの対応はかなり杜撰。

・セーフティカートラップ。
底辺チーム成り上がりプレイではラッキータイムとなるセーフティカー。ただクルマがラップダウンになったときセーフティカーを追い越せない。追い越せないとどうなるか、なんと追いかけるべき前のクルマと丸々1周分のギャップが誕生。おまけに後ろからくるクルマにひたすらブルーフラッグを振られる泣きっ面に蜂状態。こればかりはマイケルマシカムバックと諦めるしかない。

・コント的クラッシュ。
レアケースだがスピンしたクルマに当たらないよう低速走行にも関わらずちょこんとスピンしたクルマと接触してフロントウイングを破損するケースが起こる。ほんとにF1ドライバー？となるのは否めない。

・アンダー・・・カット？
余裕でピットアウト車両より前に出れるポジションでもブレーキングして譲ってしまうシーンがたびたび。

・チームメイトと争わない、し他のチームとも争わない
チームメイトにポジションを譲るために存在するコマンドなのだが、他チームとの接戦中はこの指示で他のチームも前にいかせてしまう可能性大。使用するときは気をつけよう

かゆいところに手が届いてない感じはあるが、概ねマネージメントゲームとしてよくできている感触。私はウィリアムズでスタートしたがマシンパーツを１つ２つアップデートしたところではまったく勝機が見えないギャップがある。コース上でのハプニングもあーよくみるなこれーという謎の再現度があり、運転しないF1ファンも楽しめる内容となっている。

2022/09/12追記
1シーズンウィリアムズのチーム代表を務めたところ、シーズン中盤から後半にかけてなら10位内を目指せる難易度。2シーズン目には中団争いも可能なのでこのまま表彰台の常連になりたいところである。

グラフィックやサウンドなどはSebatien Loeb Rallyから数段レベルアップしたと感じる。カジュアルな箱コンでのプレイ感も悪くはない。ただし、決定とキャンセルの表示が実際のAとB逆になっていて非常に煩わしい。タイヤセットアップや修理、導入時は実況までいれてくれるなどWRCならでの細かさと雰囲気を楽しめるが、いかんせんリプレイカメラのクオリティが残念。決まった数少ないポイント（観衆やコーナーなど）では自分の車を観客視点というかテレビカメラ視点で楽しめるものの、その視点にしているとほとんどが意味のないアングルになってしまっている。では他のアングルはというと雰囲気楽しめないんだよね・・・。ダメージ表現などは多彩で楽しめるし、今後アップデートに期待

PROS
Good feeling of WRC atmosphere.
Body Damage expression.
long distance


CONS
BAD replay angle.
False A and B button with xbox controller