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Posted: Sep 8, 2017 @ 9:53pm
Updated: May 30 @ 2:53am

Early Access Review
(追記)このゲームは2019/5/29に開発の中止とサービスの終了がアナウンスされました
たくさんのすばらしいゲーム体験を提供してくれたWorlds Adriftが終わってしまうのはとても残念に思います。終わってしまうこと、このゲームの挑戦と失敗について 少し書いた [gg.unconsciousgamer.com]ので、なぜ終わってしまうのか気になる方はよかったら読んでください。(追記終)

8月末に日本からもクローズドβに参加可能になった飛空挺サンドボックスMMO。9/9現在、40時間ほどプレイしてのレビューです。今のところ是非お勧めしたい作品だと感じています。
待ちに待ったゲームのリリースのため興奮していてレビューが長いです。ご了承ください。
これからゲームを始められる方に参考になりそうな点も終わりの方に書きました。読んで頂ければ幸いです。

まず簡潔に良い点/悪い点を

良い点
・飛空挺で浮遊島を旅するMMOという唯一無二のロマン
・自由度の高い建艦/クラフト
・物理演算や生態系の導入等の野心的な取り組み
・アーリーアクセスとしては十分なゲーム内コンテンツ
・ユーザー作成のコンテンツ

悪い点
・サーバーまわりの不安定さ
・ロードの重さ。移動中に読み込みが入って死ぬことがある
・現状アジアにサーバーがない
サーバー同期関係がひどい場合の対処法については後述します。


Worlds Adriftの魅力

このゲームの魅力を挙げるならキーワードは「飛空挺」「冒険」「クラフト」になるでしょう。
プレイヤーは何らかの出来事によって大地が割れ、陸地は点在する浮遊島のみとなった世界を自作の飛空挺で旅します。

オブジェクトの挙動は物理エンジンによってシミュレートされ、ユーザーが作成した個性的な島(どれもかなりこだわって作られています)には遺跡や財宝、無害/有害な生物たちが存在します。

スタジオジブリのアニメ映画『天空の城ラピュタ』をはじめとした飛空挺の登場する冒険作品が好き、という方はまず買って損はないと思います。ただ飛んでいるだけでもワクワクします。
ゲーム内には雲や突然の嵐はもちろん、各エリアを隔てる乱気流や嵐の「天候の壁」が存在し、その空域を航行するだけでも襲い来る風や雷が冒険している感じを演出してくれます。

加えて特筆したいのはユーザー制作のコンテンツと、ゲーム内での偶然が生み出す素晴らしい体験です。例えばユーザーが作った緑豊かな断崖にうっすらと雲がかかり、その前を夕日に照らされた空飛ぶマンタの群れがゆっくりと横切る瞬間を目にしたときは、思わず息をのむほど美しい光景だと感じました。冒険を続けているとこうした情景に出会うことが幾度もあります。


ゲーム性について

リスポーン地点の浮遊島で資源を採取し、飛空挺を作って次の島へ。探索して入手した設計図をもとに新しい武器やエンジンを作って飛空挺を強化、というような流れでゲームは進んでいきます。

サンドボックス型のアクションMMOと言うと同ジャンルの作品としてまず挙がるのが大ヒットした『Rust』かと思われるので、簡単に比較をすると

・PvPが前提のRustに対して、この作品は必ずしもそうではありません。平和的なプレイヤーも多く居ます。もちろん空賊行為もできます。

・Rustでは動かない拠点を建築しますが、Worlds Adriftでは飛空挺がプレイヤーの家です。島から島へ移動し、船を強化したり、作り直したりします。他のプレイヤーとの衝突を回避することもできるため、前述のより平和的な雰囲気に繋がっていると思います。地上に大規模建築をすることはできません。

・個人的にはRustに比べ建築の自由度がかなり高いと思います。船体の構造から大砲の射界、装甲板の位置まで思うがままです。そしてこうしたオブジェクトは配置通りに機能します。

・プレイヤーが探索することになる浮遊島はRustのプロシージャル生成のマップと異なり、ユーザー作成のコンテンツです。各島に個性があります。一方で「ここに行けばこれがある」というような定石はほとんどありません。

・体力などが増えるレベルアップが存在せず、覚えた設計図は死んでしまってもロストしない、というのはRust同様です。死亡時にインベントリの資源が失われるのも一緒ですが、少量ながら絶対に失いたくないものは「ベルト」の欄に入れておくことができるので、リスポーン時にも引き継がれます。これがかなりゲームプレイを快適にしていると思います。

・TPSです。またプレイヤーはワイヤーフックを使って、飛びまわりながら移動できます。

・クラフトに必要な材料を集めるのはRustに比べて楽な印象を受けます。一度嵐で船がバラバラになり全ロストしましたが、再建はそこまで困難ではありませんでした。

上記が主な差異だと感じます。


対艦戦闘についてはまだまともに経験していないのであまり言及できないのですが、オブジェクトそれぞれに辺り判定があるので「エンジンを狙って速力を削ぐ」「翼を破壊してコントロールを奪う」というような戦略があります。大砲を一切載せずに速度に全振りした高速船で嵐に逃げ込む、といったことも可能です。戦闘中の修理なども重要ですが、まだ武器等実装されているコンテンツが少ないこともあって、飛空挺の空中戦ゲーム『Guns of Icarus』のような完成度ではないと思います。

クラフト要素となる飛空挺作成の自由度はかなり高く、船体の形状を簡易的な3Dモデリングのように柔軟に変更可能な上、船体には大砲やエンジンを始めとしたオブジェクトを好きな位置に設置できます。高い自由度の産物か、他のプレイヤーの船を見ても本当に十人十色の形状・設計思想があって大変面白いです。

船を構成する大砲やエンジン、ウイングといった各パーツはゲームを進めていくと設計図によって新しいものを覚えることができるのですが、どうやら性能のパラメーター(エンジンで言えば出力や燃費)はランダムで生成されるらしく、より性能の高いものを追求する楽しみもあります。更に材料として使用する鉱物や木材の種類(確認しているだけでそれぞれ10種類ほど)によっても、見た目だけでなく重さや性能に影響があるので、かなり奥が深い要素となっています。

また、ストーリー、と言うほどではないかもしれませんが、探索していると過去の記録の断片を見つけることがあります。様々な先人の日誌や神話のようなものなど、膨大な量の文書を集め読み解いていくと、この世界の成り立ちなどが明らかになってきます。公式フォーラムでこうした部分の創作もユーザーによって活発に行われているので、未確認ですがこのあたりもユーザークリエイテッドコンテンツかもしれません。


協力プレイ要素

Crewのグループに参加することで一日に一度の制限はありますが近くにリスポーンすることができます。Mapが広くても会うことは容易です。資源集めはそれほど大変ではありませんが、操船担当、射撃担当のように分担できると船の戦闘力は格段に上がるでしょう。
また、今のところ実装途中ですがCrewよりも大きなAllianceというシステムがあります。将来的にプレイヤーはこのアライアンスに所属することで、より大きな勢力同士での同盟や戦争に参加できるようです。


言語

説明文にもありますが、日本語には対応していません。とはいえ、エッセンス要素である日誌等を読むこと以外にはほとんど文章を読んで理解する必要性はありません。英語が苦手と言う方でも、いくつかの名詞を調べることが苦にならなければ慣れたあとは問題なくプレイできると思います。


開発について

開発は順調に行われているようです。現在は新しい艦載武器やダンジョンを守るタレットの実装などがアナウンスされています。Bossa Studiosは過去に『I am Bread』『Surgeon Simulator』といったゲームをリリースして好評を博しているので、開発力についてはある程度信頼できると思います。一方で今作は物理演算メインのMMOという野心的な取り組みなので、特に同期やサーバー周りなどはアーリーアクセスの内は問題が生じることが予想されます。
ユーザー作成のコンテンツという要素を取り入れつつも上手い具合に世界観を維持している点は大変素晴らしいと思います。


Island Creator

ゲーム本体とは別に、浮遊島を作成できるツール、Island Creatorが無料で配布されています。これで島を作成してワークショップに公開すれば、ゲーム内に採用されるかもしれません!
また、本体を持っていなくてもダウンロードできるので、ゲームを買おうか迷っている方はこれで雰囲気を体験してみてはいかがでしょうか。他の人が作った島を読み込んで歩き回ることもできます。


ゲームを始めるにあたってのTips

これから始められる方に少しでも参考になれば。

・Steamで購入できない
私が購入した際にはSteamに在庫が無かったので公式ページからキーを買ってSteamでアクティベートしました。問題なくプレイできます。

・サーバーとの同期が遅延するorとれていないっぽい(ゲーム中のアクションが反映されない)
ウイルス対策ソフトウェアやファイアウォールが原因の可能性があります。
公式のサポート情報ではtcpの444番、tcp/udpの8000-9000番、50000-60000番のポートを開放することが対処法として示されています。私のフレンドはポート解放で解決しました。

・キャラクターをどのサーバーに作るべきか
US(west)サーバーが一番pingが低そうだったのでそこを選びました。常にラグがあってストレス、というようなことは起きていません。

・まず何をすればいいの? どうやって最初の船作成まで漕ぎつけるかのガイド
リスポーンしたら右クリックのフックとShiftの巻き取り、Spaceのブースト等を駆使して狭いリスポーンタワーから脱出します。外に出たらまず経験値(知識・Knowledge)集めをしましょう。デフォルトで4番に入っている黄色の調査ツールで様々なオブジェクトを調べることで経験値を入手できます。やや大きい筒状の光る物体からは多くの経験値が入手できるので、優先的に集めましょう。同時に定期的に島にスポーンする宝箱を開けてアイテムのレシピを集めることも忘れずに。インベントリに入れて右クリックから習得できます。

十分な経験値が集まったら、Tabキーでメニューを開いて、Knowledgeのタブをクリック、真ん中にある「Shipbuilding」を習得します。これで船を作る「Shipyard」と船のパーツを作る「Assembly Station」を作ることができます。設計図が「Schematics」のタブから表示できるので、必要な材料を集めます。

材料の収集はデフォルト1番にある赤いサルベージングツールで行えます。島にある木や、石(採取できるものはヒビが入っています)を採取しましょう。十分集まったら、Shcematicsのタブから上記の2つをクラフトし、インベントリから空いている8, 9番辺りにセットしてクリック長押しで設置します。

Shipyardで船のフレームを呼び出せるはずです。テンプレートを使ってもよし、Editを押してTabでウィンドウを閉じれば形状変更もできます。あまり大きなものにすると材料も必要だし、浮かないのでコンパクトにしましょう。

船に最低限必要な部品は「Helm(操舵管)」「Atlas Core(浮遊装置)」「Sail(帆)」です。これらを作成するのはAssembly Stationで行います。minecraftで言う作業台のようなイメージです。あまり近くでクラフトすると生成されたパーツに押しつぶされて死にます。注意してください。

パーツが完成したら、3番の青色のツールでパーツを選択、船に取り付けます。取り付けられる場所では緑色にハイライト表示されるはずです。全てのパーツを取りつけたら、Eキー長押しで帆を上げ操舵管に着けば出航できますが、冒険に出かける前にもうひとつだけ、「Personal Reviver」を取り付けることを強くお勧めします。これはあなたのリスポーン地点になります。これなしで死んでしまうと、最悪無人の船がどこかへ行ってしまって戻れない、ということになりかねません。

Personal Reviverを設置したらEキー長押しで登録します。これでOK。いざ冒険へ出かけましょう!

・パーツを付けたのに船が浮かない
Atlas Coreが持ち上げられる重さを超過していると浮きません。Shipyardにアクセスするか、調査ツールで船体を選んで重さをチェックしましょう。初期の強化なし浮遊装置で持ち上げられるのは1000kg程度です。

・虫やマンタが襲ってくる
虫は森の木を切る行為、マンタはエンジンの音か煙に反応して集まってくるようです。銃で撃退することもできますが、数が多い場合はそれらの行為を控えた方が無難です。


以上です。読んで頂きありがとうございました。
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