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Posted: Nov 15, 2014 @ 7:02am
Updated: Feb 15, 2023 @ 4:46pm

以下の文章はレビューというよりは只の印象を書き留めた文章に近いものとなっています。
そのため購入を検討されている方については、とくに以下2つのレビューを参照いただくことをおすすめします。
gipsydog さんのレビュー
maruhoi1 さんのレビュー

どちらも私自身非常に素晴らしいレビューと感じており、読んで何か触れるものがあれば、プレイされても決して損はしないことでしょう。
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何年か前に始まった戦争の中、民兵や軍隊の入り乱れる街がこのゲームの舞台だ。
街は包囲されてゆるやかに死に向かっている。

あなたは戦争を終わらせるべく特命を受けた特殊部隊員…ではない。
あなたは祖国を解放するためAKを手にとった善き隣人…ではない。

あなたは戦争ゲームの背景に蠢く一般人だ。

仲間と共にかろうじて生活するに足る建物を確保したあなたの目的はひとつ。
生き延びること。

ゲームは昼と夜のパートにわかれている。
昼のパートでは拠点で生存している人間を操作し、物資を使って様々な道具や消耗品を製作する。
生きていくということを忘れない為に、誰かと会話したり、ラジオを聴いたり、酒を愉しんだり、本を読んだりすることもある。
食べ物は足りない。医療品は足りない。

夜は生存者ごとに行動が選択できる。拠点で睡るか、番をするか、物資を求めて外に出るか。
物資を求めて向かった先では、息を潜めて瓦礫をかきわけ、時に何かと出会い、時に何かに襲われる。

そして、何かを襲うことも。
父親のための薬が欲しいんだと取引を持ちかけてきた男の住居に忍び込み、見つかって急いで逃げ帰る。
薬を持って戻ってきて、銃弾に迎えられる。
なんとか男を殺したとして、家の中にはあえぎながら逃げまわる老人。
助けてくれ、殺さないで、と懇願する。
あなたはどうするのだろうか。

例えば殺さずに、ただ缶詰を貰って帰るとして。
バックパックに入りきらなかった略奪品を翌日回収に向かったあなたが見るのは、
消え去った物資と、もう誰もいない部屋。
あなたが殺したのは一人なのだろうか。

そうしてあなたは自分が何を殺したのかすら定かでない日々を送ることになる。

物資を拾い上げて拠点に帰ると、拠点は夜盗に襲われているのかもしれない。何か悪いことが起こっているのかもしれない。
帰ってみると、誰かが瀕死の重傷を負っていたり、大切にとっておいた缶詰が奪われていたりすることだってある。

物資はいつだって足りず、怪我は治らず、傷口は時に開く。
全員生き残らせるのが「勝ち」なのだろうか、それとも一人でも生存していれば、このゲームは「勝ち」なのだろうか?
それもまた分からない。
人と闘って勝った、つまりは殺した記憶は帰ってきたものにのしかかり、生存への気力をゆるやかにそいでいく。
気持ちの沈んだ生存者は時に、「こんなことをやっていても無駄だ」と拠点での作業を放棄する。
一日の終わりに時に「こんなことがいつまで続くのだろう」と生存者はつぶやき、ラジオからは何が正確なのかわからない情報が飛び交っていく。
通りから動物が消えた、みんな食べられてしまったというニュースが放送される時、あなたは通りから人間が消えたことも意識する。
ラジオからは、何かを押し隠しながら絞り出した明るい声によって、「明日は快晴です、公園での散歩はとても気持ちいいことでしょう」という、すばらしい明日を告げる天気予報が流れてくる。

戦争は終わらない。
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