Recent reviews by SEPIA_6B4A2B

　UNITYのアセットを適当に放り込んだゴミを売る業界の中でも上位に入賞できるゴミ。
　同じシステムで見た目をちょっとだけ変えたものを次々変えながらsteam内外に放り投げまくっている邪悪。
　面白半分でこいつを誰かにギフトとして送りつけるような行為は、少なくとも私は軽蔑します。そういうのやめろ、マジで。あとヴァーチャルも含めたストリーマーの皆様、こんなもんに撮れ高はありません、あるのは虚無です。そこはハッキリ言っておきます。
　以前にレビューした似たようなゲームがボイロに実況されてて涙を流したあの日のような悲しみは二度と味わいたくない。
　メタスコア詐称はサポートに報告しました。


……さて、なんかもうこれ以上こいつの事を考えるのは人生の無駄遣いでしか無いし今すぐやめたいのだけれど、憂さ晴らしの為にもとりあえず３点にまとめて、感じた虚無を列挙します。



　ここまでスクロールしてきた諸兄（コミュニティハブから来たのなら一度ストアページを見ることをオススメする）は気づいたかもしれないが。メタスコアは74と結構いい数字が出ている。いわば佳作といった程度に評価されているのだと期待するに値する数字だ。
　だが、よくよく注意して欲しい。74は2003年に発売された名作FPS『Vietcong』のスコアなのである。
http://www.metacritic.com/game/pc/vietcong
http://www.metacritic.com/game/pc/vietcong-2003
　ストアページにあるmetacriticの「レビューを見る」をクリックすれば評価なしのこのゲームのページに飛びます。
（なお、リリース前はVietcong-2003のページに飛ばされるという徹底した詐称っぷりであった）
　本件はサポートに報告済みである。
　もしうっかり買ってしまった方がこれを読んでいるのならば、返金する前に旗のマークからサポートにこういった事も含めて報告を行ってみてもいいだろう。


　商品バナーに写っている米兵は出てこないしAKを持ったグークも出てこない。
では何が出てくるのか？

　パンツ一丁の白人ゾンビである。

　いやいやいや、じゃあ主人公が米兵だったり南ベトナム解放民族戦線(※ベトコン)なのでは？そうお思いになるのはごく自然なことだろう。
　主人公はラオスに向かう途中で乗っていた飛行機が墜落しベトナムの鬱蒼とした森の中でサバイバルを強いられるジャーナリストです。はい、ベトナム要素はこれだけです。
　ゾンビと戦うジャーナリストではありますが、プロレス技は使えません。


　斧で木を切り倒しピッケルで岩を掘る、そして手に入れたリソースを使い様々なものがクラフトできる。クラフトした武器には当たり前ながら耐久力がある。また、弓や投槍の場合は「耐久力＝弾数」になる。
　それら武器の耐久力はアンヴィルを作りリソースを消費すれば修理が可能だ。

　……さて、炉を建造し鉄鉱石を溶かして屑鉄を手に入れれば、それでリボルバーやショットガンやボルトアクションライフルがクラフトできる、スゲェなジャーナリスト。
　「よし！銃が手に入ったのなら次は銃弾だ！！」と思うでしょうが。銃弾のクラフトに必要なガンパウダーは現在入手不可能である。（そもそも結構な数のクラフトに必要な布ですら全く手に入らねぇ…）
　では銃はお飾りになるのか？いやいや、すでに述べたように耐久力＝弾数なので撃てる、リロード不要で撃ちまくれるのだ！
　リボルバーなら約75発、ショットガンなら約60発、ボルトアクションライフルなら約100発近くをセミオートで乱射できるのだ！すごい！！もちろん減った弾数はアンヴィルでトンテンカンテンすれば増える、やったね！！ふざけてんのか！！！！
　ついでに銃声のSEは入ってないので無音である。よくあるよね。

　ああそうだ忘れていた。木材を得るために斧をガツンガツンぶつけて、木の耐久力が０になると増えます。はい、倒れたり消えたりせずに増えます。すぐ隣に同じ木が出現します。
https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=1422077762
　この時、増えた木の内部にプレイヤーが重なってしまうと即死です、気をつけましょう。

　インベントリはTABキー、ポーズはESCキーである。
　ただしインベントリを開きながらポーズしたり、ポーズ状態でインベントリを開くとバグり、進行不能になります。押す順番によっては復帰もできますが、動けるだけで視点移動ができなくなり詰みます。
　なおゲームの進行状況の保存はできません。死んだり詰んだりしたらハイおしまい。
そうでなくとも一度やめたら最初からです。


どうかこのようなunityアセット雑煮に金を落とす不幸な方が出ませんようにと。神様に祈る他ありません。

他の方がレビューに書いていましたが、
同ジャンルのgoogle app『The Survival: Forest』と『Last Days: Survival』というアセット流用して作られた二種類のゲームがありまして。
http://www.androidappsgame.net/publisher/soft-kintech-inc
ええ、それの延長線上の流用コピー生産品にベトナム要素をイントロダクションでつけただけのものですね。
おそらくは、それらのデベロッパー『soft-kintech-inc』と本作のデベロッパー『Studio-Space RA』は名義違いの同一人物（soft-kintech-incの情報を見るに恐らくロシア人）なのでしょうが……
まさかこっちは別人がそれらをコピー改変し再配布したものだとかそういうのは……流石にないよね？
ちなみに
https://store.steampowered.com/app/851080/Survival_Last_Day/
こちらも恐らく同一犯による不法投棄

Steamアワード2017『ママのスパゲッティで賞』に関する説明文

これは、コンテニューされずゲームオーバーになったキャラクターの話です。
だけど………………


　あるキャラクターが、死んだ。
　物語の途上で倒れ伏し、何の成果も残せず死んだ。
　彼の直上で慰めにもならない言葉が冷たく浮かぶ。
　[CONTINUE?]
　答える者は無い。彼はランダムアクセスメモリの煉獄へ沈んで消えた。
　灰が舞い、不気味な雷鳴が遠くで響く。死の雷はシステムによる消去の光だ。
　いずれ死の雷が彼の元にも到来し、全てを破壊し虚無へと消し去るだろう。
　世の理から逃れることは出来ない。耐え難い現実、暴力的な現実。それらが死の雷となって彼に迫る。

　彼は死を受け入れられず煉獄を旅し、同じように煉獄で死を待つ多くのキャラクター達と出会う。

　彼は兵士と出会った。その兵士は、あれほどカジュアルに享受していたリスポーンがもう出来なくなった事に悪態をついていた。もしかしたらその中に、いずれかのFPSで僕が撃ち殺した誰かが居たかもしれない。嗚呼、あのキルを思い出す度に僕は誇りを取り戻す+2
　彼はヒロインと出会った。彼女らは忘れ去られ死を待つだけの亡者だった。僕はストアページでこのゲームの説明文を見た瞬間に連想した『かなた』という名前のヒロインのことを再び思い出した+2


　彼ら彼女らとの記憶は『我が雷』となって彼を阻む障害を打ち砕き逃避の旅を続けさせる。
　彼ら彼女らとの記憶は『我が祈り』となって、ついに雷が彼を捕らえた際、シェルターとなって一時しのぎを続ける猶予を伸ばしてくれる。


　そうやって彼は更に旅を続けようとする。
　システムの力は彼のあがきを潰そうと加速し続ける。
　オインゴボインゴの歌と違って彼は死を前に華麗に踊り明かしたりはしない。
　必死で逃げ回り隠れる場所を探す姿は、どう贔屓目に見たって惨めそのものだ。


　彼は愛する人の影が彷徨う世界で潮風を浴びた。僕は、かつて「お前は他人を愛せない冷血漢だ」と暴言を浴びせられた事を思い出した。+1
(その半年後、ラブホテルで血を垂れ流し苦しみながら必死に謝罪の言葉を繰り返し述べる醜態を晒したのは僕の性質が原因でないと信じたい)
　彼は焚き火に当たりながら「ペットを飼っていた事があるか」と僕に聞いた。
「あるよ、猫だ」僕はそう答えた。近頃はしょっちゅうそいつらの夢を見る。夢の中で僕は僕自身を、そいつらの事を忘れ去った冷血漢と蔑み自傷行為に及んでいた。だけど目覚めた後にそいつらとの記憶を探る度に+が胸の中に在ると確信できた。+2

　彼は煉獄を旅をしながら多くの出会いを重ねてその胸のフォルダに+を集める。
　……で？だからどうだというのだ？
　そんなモノが何か奇跡をしでかしてくれるのか？
　その+とやらを集めたら1UPでもするのか？クレジットが投入されるのか？
　彼は死ぬ。結局は死ぬ。受け取った想いを『我が雷』とし突き進もうが、『我が祈り』としシステムの雷から一時避難しようが結局は死ぬ。1ピクセルも残さず消え去る。

　だけど、困難な旅に立ち向かう力を貸してくれた『我が雷』があった。
　最後の時を迎えようとする心の準備を許してくれた『我が祈り』あった。
　それは決して、無駄なモノなんかじゃなかったハズだ。
　なぁ、そうだろう？



これは、コンテニューされずゲームオーバーになったキャラクターの話です。
だけど…………

これは耐え難い現実に立ち向かう力を僕にくれた何かについての話。かもしれない。
これは暴力的な現実から僕を守り逃避させてくれた何かについての話。かもしれない。

…………あるいは、エミネムのママのスパゲッティの話。かもしれない。

隠しステージ で 目標物 を燃やした後に解除される実績

簡単に言うと
・トレーラーを見てビビっと来たなら大体想像通りだから安心して欲しい。
・例外はあるが３回攻撃されると死ぬ。敵を倒す度に体力が少量回復する（稀に回復アイテムが落ちてるが稀だ）
・わかりにくいけど主人公は女性だ
・殺し、奪い、破壊し、燃やせ。
・各MAPに隠されているDMEN人形は気が向いたら収集しよう（良いことあるから。信じろ）
・もしミッション間のミニゲームが気に食わなかったらESCでスキップしろ
・全てを燃やせ(BURN EVERYTHING)

　さて……
　High Hellは単純明快なゲームである。
　主人公が敵から奪い右手に抱えたソウルショットはカルテルどもが使う悪魔的銃器。目には目をの言葉通り悪魔をぶち殺すにはおあつらえ向きの最強にして唯一の武器だ。こいつは撃ち殺した相手の魂を背中に背負ったバッテリーに蓄える事で体力を回復することが出来るから、撃たれ続けながらでもスピーディーに立ち回ることが出来る攻防一体の武器だ。
（ちなみにキックで殺しても体力が回復できるがまぁ気にしないことだ）

　暗黒メガコーポめいて世を食い荒らす悪魔崇拝カルテルの構成員や悪魔どもを殺しまくり、人肉加工場を初めとした悪魔的な施設を破壊し、汚い金を燃やし、生贄に捧げられんとする処女ヤギを助け、赤ん坊を抱き、ソウルショットを乱射して悪魔どもが築き上げた全てを過去に葬る。それが、言葉で語られるべき全てだ。

　ホットラインマイアミ等を彷彿とさせるハイスピード＆バイオレンスかつアーケードライクでオールドスクールなアクションで値段相応にコンパクトに纏まっていて、リプレイ性も高い。


　……しかしながら個人的に一番気に入ったのは、ひっそり身を潜めつつも言外に綴られるストーリーの存在だ。
　台詞らしい台詞はほぼ無いし、テキストであれこれお話を述べたりもしない。
　だが、ステージの端々にてストーリーの存在を示唆する様々なオブジェクトを見つけることが出来る。
　破かれた断片、物置に捨て置かれた栄光。ゴミ箱に叩き込まれた捨てきれない過去。
　初回プレイで全てを見つけることは難しいし、DMEN人形と違って探して良いことがあるわけでもない。
　だけども、単純明快なゲームの爽快感を損なわないよう密かに語りかけ伝えようとする物語の儚い存在というのは趣深く、何よりハイスピードなアクションゲームのデザインとして非常に賢いやり方だ。

　……だからこそ、全てを燃やさねばならぬと決意を抱くのである。
　そう、全てを燃やすのだ。
　魂を撃ち、魂を破壊し、魂を燃やせ。

ネボウした幼馴染を無視して(英:leave ~ hanging)、先に学校行っタけどやっぱり気になって起こしに戻ってしまう位に優しい主人公。
　主人公を文芸部に誘った幼馴染(※バカな子ほど可愛いよね)や。お菓子作りが得意なツンデレ(※見るに、直前にチョコ食ったばかりだな？)や、今いち暗い雰囲気のすぐれた味の紅茶を淹れてくれる巨乳（※でも筆記体は読めねぇからやめてくれよ） 。
　熱狂的なFanが単独イベントだけのMODを制作し始めるレベルで魅力的な努力家の部長(※誰もいない教室で2人っきりで見つめ合うシチュって良いよね、すっごくロマンチック！)
Cuteな女の子だらけの文芸部！Doki Dokiのスクールライフ！
まさにPerfectな学園ADVだ ！
それぞれの想いを乗せた詩を交換しながら、来たる学園祭に向けて準備をしよう！


…
……
Q2FuIHlvdSBoZWFyIG1lPw
……
…





　……ネタバレにしても強度が低いからまぁ書いちゃうけどさ、
「女の子が嘔吐するシーンがある作品は名作」だなやはり。

　…という冗談はともかく。
　こういう44Oh44K/44OV44Kj44Kv44K344On44Oz といったジャンルに屈折した愛を注ぎ続けている身としてはホントにたまらなく好き、こういうのにしては珍しく誰かに勧めたくなる作品。

　色んな意味で唸る、色んな意味でため息が出る。

　……故に最後に言うべき事があるとするならば。
　初回起動後の注意書きをしっかりと読み。
（提示されるURLには中盤に関するネタバレが列挙されている位にはまぁうん）
　誰に強制されるわけでもなく、自分の意思でそれに同意をしたのなら。
　あるいは、流されるままにただ軽い気持ちで同意したとしても。
　そのことを忘れず、勇気と知恵を振り絞りエンドロールを見るまで――――ね？



引用部：『水仙花』(FLADY/2005)

-我に続け、嵐の如く！-

　本日天気晴朗ナレド波高シ。良き日和でありますな船長！
　深き潮のうねりに勝利を幻視し、一同みな猛っております！

　熟練した船長が乗船すれば、どんな船も海の覇者となることでしょう。
　乗船人数の多いガレオン船も卓越した指揮官の手にかかれば、全ての砲が円滑に運用され圧倒的な量の砲丸を敵に叩き込む巨城となって、七つの海にその威光を輝かせること間違い無し！
　スクーナーや東洋のジャンク船も、比較的小型ゆえの利便性を発揮した抜け目ないハンターとなって、攻撃に翻弄に大忙しの武勲艦へと変貌することは想像に難くありません！

　基本の砲戦では相互の船体の動きをしっかり把握し、適切なタイミングで水兵に射撃号令をかければ敵に反撃を許さない最大限の攻撃を行えます。
　水兵たちに砲を使いこなさせての連続砲撃で、敵船を修理・排水で手一杯にさせて一方的に海の藻屑へと、船長の武勇を記した１ページにしてやりましょう！

　ラムを利用しての体当たり攻撃、鉤縄を利用しての接舷攻撃など。間近で血を見たくてウズウズしている水兵たちを敵船に乗り込ませての白兵戦も良いでしょう。
　ひどく損傷している敵船に対しての白兵戦は、修理を妨害しての浸水・撃沈へと帰結します。
　まさに、毒の息吹となった我々が敵船の肺へと吸い込まれる感覚です！
　鉤縄を利用しての接舷戦闘においてはリスポーンタイムが増大し、その中で互いの全滅を賭けての制圧勝利を狙うという、実に嗜虐的な戦術がとれます。ギャンブル好きの船長におあつらえ向きですね！

　さぁ船長！その名を轟かせる為に今すぐ出港です！
　水兵一同はあなたの命令を待っています！



-まったく今日はひでぇ災難だ！-

　えっ？船長じゃない？実は未経験の水兵志願？
　ながんそこを先に言いや！こんだば陸ネズミ！

　……さて。
　貴様ら水兵の使命とは命令に絶対服従することだ！
　もし船長がクソみたいなボンクラだとしても、貴様らは命令どおりに働かなければならん！　でなければ船は即座に沈没してしまうからだ！
　まぁここだけの話、船員が結託して投票すれば不適切な船長を解任させることも出来るが……もしも貴様が船長の座に繰り上がったとして、その重責に耐えられるのか？見ものだな！

　いつの時代も水兵の仕事は肉体労働である！
　カノン砲に火薬を込め、砲丸を装填し、槊杖で押し込み、砲座を押し出す。撃ったら再びその繰り返しだ！何度でもやってもらうぞ！　サボれば貴様の首を砲丸の代わりに撃ち出してやる！

　敵の攻撃で船体に穴が開いたなら速やかに修理せねばならん！　破損箇所を見つけ出しトンカチで修理し浸水を止めろ！！　浸水は即ち船の死に直結する！！
　入り込んだ海水はポンプで吐き出せ！　帆に穴が開けばマストに登り修繕しろ！　火災はバケツの海水をぶっかけて消せ！　火薬や砲丸のケースが空になったら保管場所まで行って新しいのを持って来い！　鉤縄をかけられたら応戦しつつ鉤縄を外せ！
　休む暇なんてあると思うなよ！　砲弾の直撃で吹き飛ぼうが、足を滑らせて海に叩き落されようが、リスポーンしたら即座に配置につけ！　鮫の餌になりたくなければ働け！
　
　お待ちかねの白兵戦となれば、鉄砲や剣で敵を惨殺しろ！
　マスケットやラッパ銃で敵を吹き飛ばし、種類豊富なピストルで撃ち殺す！　銃を再装填する時間がなければ、カトラスで切り身にしてやれ！
　４番スロットに手投げ弾や投斧を持つのは、白兵戦で有利となる選択だ。……だがしかし！　負傷や出血をした自分や同胞を癒やすための酒や紅茶も同じスロットだということを忘れるな！
　貴様みたいな周囲の顔色を伺ってばかりのモヤシは回復要員としてお茶汲みやお酌をし、出血死による不運のチケット減少を少しでも食い止めてるのがお似合いだ！

　仕事は理解できたか？良き水兵はいずれ良き船長へと成れるはずだ。
　それと、船酔いは早い内に克服しておくように。



…………スポーンチケットを減らし合う海戦で波シブキにまみれ。
旗の代わりに財宝を奪い合うため宝島へと上陸して砂にまみれる。

船乗りとしての矜持を忘れず戦い抜き、勝利の杯で喉を潤そう。
デイビィ・ジョーンズの伝説を恐れ震えている時間など無い。
今すぐ海に出て、潮と硝煙の香りを体中に漂わせようではないか！

なんてったって…………

-どうせ一度きりの人生なのだから！-

　３人以上のマルチプレイの不具合が解決されてないこのレビューの執筆段階の今、妨害ありハチャメチャゴルフゲームとしての本作に対し正しい評価を下すことは困難だ。
　だが、キャンペーンモードを完走したばかりの自分の胸の内に溢れる感情に従い、評価を下すとしたらこうなる。

1,000,000ft/100ft GOTY (Giant robot-Golf-Game Of The Year)

キャンペーン単体でも「定価以上の価値がある」と断言せざるを得ない私ですが。ともかくゲーム全体から漂うロボットアニメやそこから生まれた巨大ロボというカルチャーに対して制作陣が抱く圧倒的な愛というものに、まずは惜しみない尊敬を贈らせて頂きたい。

　80年代風の日本製アニメタッチのキャラクター達のグラフィックは発売前段階から多々取り上げられていたが、それ以上に各ロボットの個性というモノに私は非常に惹かれた。
　バイザー顔のヒロイックなタイプ、生体をイメージさせるような異形、勇者あるいは戦隊といった具合の五体合体ロボ。それら見た目からも様々な文脈の巨大ロボットの数々。
そしてそれら各タイプによってゲーム内のUIも、ゴルファーとしての特性すらも、多彩な個性が与えられて、例えるなら超鋼戦紀なにがしの様に、文化・文脈の深みがある。あるんだ。
　そしてそれら個性を、
「ミサイルや爆弾を使った広域攻撃による整地や妨害」
「高速移動により妨害を回避してのスピードゴルフ」
「単にゴルフゲームのキャラとして滅茶苦茶強い奴」
「移動と妨害を両立させたテクニカルタイプ」
「足は遅いが敵妨害を有利に撃退できる接近戦特化」
etc...様々なプレイスタイルへと反映しているデザインの良さもまた素敵だ。
　先述の通り、マルチプレイの不具合があるので多人数での対戦がまだ出来ておらずそれらの個性が果たして対戦ゴルフゲームにうまく取り込めているのかは未知数であるが……
　
　マルチfix後追記分：ロボの個性を把握してのメタを張った戦略、それを上回る個性やゴルフテクを利用した技術のせめぎ合い。対戦ゲームとしても中々に出来ていると思う。それに図体のデカいロボットが一つのホールにせめぎ合うだけでも予期せぬ事故や幸運が発生するので、熟練度の開きがあろうとも番狂わせは十分に発生する。
　対人メインで遊ぶならもうちょっとバランス調整が必要なキャラも居るかなとは思う所もあるが。ただ、明確な強キャラを初心者に譲ったり上級者は癖が強すぎるキャラを使うなどの紳士協定を結べる仲であれば問題ない。
　なんたってゴルフは紳士のスポーツだからね！:追記ここまで

　ともかく、それ以上にキャンペーンモード！本当に素晴らしいとしか言いようがない！
　詳しく話すとネタバレになってしまうが。とにかく制作陣の好きなアニメや巨大ロボ映画が透けて見える位にパロディーやオマージュが散りばめられすぎている。
　そしてキャンペーン終盤の月面ゴルフコースでのトーナメントのドラマが迎える驚きの展開！
思わず「制作陣はアホか！？アホなんだな！」と叫びながら腹が捩れるほど笑ってしまった。

　色々な要素をしっかりと組み込みつつ巨大ロボットを題材とし、かつゴルフゲームであるという大前提からも決して逸れておらず。
単に「巨大ロボにゴルフやらせたらウケるんじゃね？」というような軽さは、無い。

　……そもそも何故、巨大ロボにゴルフをやらせようとしたんだという疑問はあるが。


　日本は巨大ロボの1/1立像を建てて拝む程のロボカルチャーの国だ。
　だからこそ、この日本語レビューを読んでいる貴方、そう貴方だ。
　貴方に是非ともプレイしてもらって、巨大ロボ達が歩んできた道に共に思いを馳せて欲しい。

そして共に拍手をしながらこう言おう。


追記：アップデートでマルチプレイのfixが入りましたが。
キャンペーン主体ということで追記しつつあまり手は加えず残しておきます

ウィリアム・スミス・クラーク
マサチューセッツ第21連隊指揮官として南北戦争に従軍、後に札幌農学校初代教頭を務める。


　至る政治情勢はともかくとして、南部と北部の開戦はまさに秒読みの段階へと突入しました！

　数々の輝かしい経歴を持った閣下ならば志願即に軍団長として指名されるのはまず間違いありません。
その為、今のうちに軍団を適切に運用しキャンペーン(モード)を戦い抜く方法の予習をしておくべきでしょう。


　まず第一に、士官学校時代の専攻科目は？先の米墨戦争従軍時の兵科は？そして今大戦が始まるまではどのようなご職業で御活躍していたでしょうか？それによって閣下自身の初期ステイタスは大きく変化いたしますので、よくよく思い出しておいて下さい。

　戦術面は前作……もとい、これまでとは比べ物にならない程に洗練されており、閣下のご采配の自由度が増しております。
　歩兵隊から斥候を選抜し分離させ独立支隊ユニットとして行動させることが可能となったのは、偵察の重要性がより増した本作……もとい今大戦においては非常に役立つ機能となっております。
　騎兵や散兵は装備させる銃器によっても役割が大きく変わり、特に騎兵はサーベルやピストルを装備した突撃特化かあるいはカービン銃を装備し下馬戦闘も可能な騎馬猟兵として扱う等々、柔軟な部隊編成が可能であります。経験を積んだ部隊は最大３つまでperkを装備することが可能で、より目的に特化した部隊の育成が可能となっております。
　また、シビアな補給概念との戦いに備えての補給部隊へのリソース投入もお忘れなく……


　閣下が望む最強軍団を編成するに至ったとしても一筋縄では行かず、ご自身の軍団運営の為に資金繰りや人的リソースの管理に苦慮することになることは聡明な閣下ならば自明の理であるでしょうが、僭越ながらご確認のための説明をさせて頂きます。

　まず資金、とにかくこれに尽きます。最も頭を悩ませる事になるのは経験を積んだ兵士の配備に際しての資金消費でしょうか。タダで配備できる新兵と違い、訓練や経験を積んだ兵士の配備にはその経験分だけの費用が求められ、特に精鋭部隊の維持に当っては複数旅団の装備を充実できるだけの資金が吹き飛ぶことになります。
　しかしながら、かと言って精鋭旅団に新兵を混ぜ込むとそれだけ部隊経験値が減少し、能力値の減少・入手済みperkの適応不可等々のデメリットが発生することになりますので、精鋭部隊の損耗には特に気を使う必要があるでしょう。

　それならばと大量の新兵旅団での物量作戦ばかりを行おうとする場合、それはそれで人的リソースが底をつくことになりかねません。兵は畑から産まれるのではなく当たり前ながら徴兵人口には限りがありますからね。加えて大量の軍団には大量の鉄砲が必要になります、安い旧式銃も数万人の軍勢に装備させるならば財布が吹き飛ぶ程の出費になるのでご注意を。

　そう！装備させる銃器の選定もとにかく重要です。
現在は各陣営共に新式のライフルマスケットが順次配備されつつありますが開戦初期は大量配備するには数も資金も足りず、序盤は旧式の割腔銃に頼ることになるでしょう、けれども一概に新式銃ばかりが良いというわけでもございません。大柄な旧式銃は白兵戦において非常に高い戦闘力を発揮する槍と相成る為、状況によっては大きなアドバンテージを発揮します。
　まぁ、大抵の問題はライフルから撃ち出されるミニエー弾が解決してくれますが。
　北部の優れた工業力が産み出した恐るべき連発銃、あるいは南部の豊富な資金力で輸入された外国の高性能銃なども僅かながらに軍の備蓄に加わりつつあります、序盤から買い溜めておくのも一つの戦略と言えるしょう。


　既に指揮官としての成功が約束された閣下ではありますが、戦場での御活躍により名声を高めることは兵の士気向上効果をアップさせる事に繋がります。常勝無敗の名を轟かす閣下と共に戦えば兵たちは己に下された命令に疑問を抱く事など無く、例え最後の一兵となっても敵と戦い続けることでしょう。

　あるいは、その名声を政治的発言力として用いることで中央から物資や将校の優先的な供給を受けることが出来ます。出来ますが……そのように名声を権力とし振りかざして他方面軍へのリソースを奪い取る行為は閣下の経歴に傷を付け名声を下げることとなりますので、ご利用は計画的に。


　ところで閣下は北部と南部、どちらの軍へと加わるおつもりでしょうか？
　閣下ならば正しいご判断をなさってくださると期待しております、が。
　ただ、お答え次第では――――

　BANG! ,Do sir.

『零式』海猫沢めろん


昨今多く見られる"シミュレータ"と銘打って出されるネタ度重視のゲームというものは、自由度と見た目の面白さによって動画コミュニティなどでのウケを得て、拡散される。
それこそが、過去の真面目で退屈なシミュレータとの決定的な相違点であり、重要な点であるというのは、流行りとなり体系化された上でのある種の到達点であろう。

　さて本作はそのような"シミュレータ"的な無軌道な行為という高い魅力によるフックを豊富に持った上で、
それと同じくらいに"本来の意味でのシミュレータ"としてもあまりに硬派でストイックな難易度の自動車の組み立て・整備・調整の要素がぎっしりと詰まっている。
　My Summer Carとは、そんな相反しかねない２つのシミュレータの魅力を併せ持ち、それぞれが過不足無く混じり合って産まれた新時代的"ハイブリッド・シミュレータ”だ。

　故にお気楽カーライフ目当てでプレイすると自動車に関する知識部分で大変に苦労するであろう(実際かなり苦労した)箇所はかなり多く、そこにつまづく可能性は非常に高い。
ただ、そこら辺に疎い自分であっても奥の深いパズルゲームかつ学習教材として時間を忘れてのめり込んでしまう程によく出来ているなぁと大変満足出来た。
　作りこまれた自動車整備ゲーとしての奥の深さについては、車趣味のない自分の言ではあまり説得力が無いであろうが、だがしかし力強く保証させて頂きたい。


　完全にバラバラの状態で散乱したパーツ達が、組み立てが進む毎に徐々に自動車という概念を獲得してゆき完成に至るまでの、そんなパズルゲームを最初は楽しみ。
　いざ完成した車を動かしてみたらで今度は次々発生する問題の山！山！山！、頭と手と目で試行錯誤し患部見つけ出し的確な処置を施すというような、そんな推理ゲームへの変化に頭を捻り。
　そして今度は、カスタマイズの費用を捻出するために汚水攫いや薪割りに精を出してカスタムパーツを買い揃え、適切なカスタマイズを施したマイカーで公道最速を目指すもよし、ラリー選手権に出場したりドラッグレースに挑戦する、そんなレースゲームへといつの間にか相成っている。
　それら一連のカーライフ体験というものが、一人称視点故の高い没入感によってプレイヤーの中で次々と色を変えながら綴られる。

　ほぼ全てがゲーム的アシストの無い手探りによる自動車との対話的なエンジニアリング、そしてドライビング、あと退屈な労働。
　北欧の夏の空の下、自らの力のみにより組み上げられたマイカーが上げる産声のエンジン音は、それまでの憎いほどの苦労の洗い流すように頼もしく思えて……乗り回す内にやがてタイヤ交換の手間ですら愛おしく感じるようになるだろう……



　ただ現状は早期アクセス故に結構な数のバグがあるしバランス調整が足りてない部分も多い。
　購入を即決しないのであれば、まずはアップデート頻度や更新内容について注視し、果たして一発ネタの早期アクセスなのか、それともちゃんとした早期アクセスゲームなのか、そこの所を見極める目が求められる内容であるかなとも思う。

『スコアガズム』という言葉がある。
サッカー等のゲームの緊迫した一瞬、終了間際、PK戦の決着、ギリギリの逆転。
そういった時に得点が入った・防いだ、そんな時に上がる圧倒的な歓声が性的絶頂を迎えた際の叫びのような事から、『スコア』と『オーガズム』を合わせて作られた単語だ。

　ハイスコアを目指しギリギリを攻めるようなゲーム、STGでもピンボールでもアクションでもパズルでも、そういったモノに挑戦し、成功でも失敗でもその瞬間を迎えた際には口から嬌声が飛び出た経験は多いだろう。
　そう、本作は単なる「露出狂シミュレーターｗｗw」なんて嘲笑の一言で終わるものではない。まさしく「ハイスコアを目指す緊張の中でスコアガズムを味わう」そんなゲームだ。




　股間をおっぴろげて魔羅を見せびらかし一定範囲内の女子(?)から得点を得るのが主な目的だが、可能な限り長く見せつけ続けることにより獲得得点はどんどん増える。
故に、その場に長く留まりチンチンぶらぶらし続ける事が重要だが、かと言って欲をかけば警備員のビンビンに黒光りする極太警棒やスタンガンでバチバチマンされてしまうため、効率的な露出タイミングと可能な露出時間の計算や逃走ルートの算出を常に同時に行わなければならない。

　追ってくる警備員は通路際にある棚やボードを倒すことで足止めすることが可能だが。ギリギリまで引きつけてから出ないと回避や迂回されてしまうため、恐慌状態で目に付いた棚を倒しまくるだけではむしろ自分の退路を塞ぐだけの結果となってしまう。
　引きつけて、倒し、妨害しよう。

　女性の中には全裸中年男性の竿肉を見せつけられキャーキャー逃げ惑うだけでこっちの嗜虐を煽る様なのばかりでなく、むしろ憤慨し警備員と同じようにプレイヤーを追いかけ回し攻撃してくるババアが居る。
お邪魔キャラが増えるというデメリット以上にオバチャンに愛しのムスコを見せびらかしても楽しくも何ともねぇよ、とは思うのだが。
かと言ってオバチャンを避けてか弱い者だけを狙った女々しく卑劣な犯行では、スコアは全然稼げないし、何より男がすたり男根も萎む。


　調子よくご開帳しスコアと得点倍率を稼ぎながら、その度に増え続ける追跡者からの逃走。状況把握の後にそしてまたご開帳、状況把握、逃走。ご開帳、状況把握、逃走。
　反復がもたらす恍惚！そして脳を犯す様な濃厚なスコアガズム！

　スコアガズム！そう、スコアとオーガズム！
計算された犯行を繰り返し反復の恍惚と共にどんどん上昇するスコア！
普段は押し殺し布の下に隠したオトコの獣性を見せつけるオーガズム！

　これこそまさしく『スコアガズム』という言葉に相応しいゲームと言えよう。




　だがしかし、目的を果たしたら脱出というような綺麗な終わりなど。変態性欲の性犯罪者には訪れるはずもない。

　最後は必ずライフが尽き、逮捕されてゲームが終わる。
例え性の開放により心満たされたとしても、衝動に対する代償からは決して逃れられない……

引用部：Oingo Boingo - No One Lives Forever

　知っての通りですが、辺境植民惑星ノヴォ=ソロは極度の混乱状態にあります。
先日の、偉大なる指導者の死去を端に発した混乱は現時点で最高潮にあり、
特に首都ソロ=ノブレは現在『体制支持者』『反乱軍』、そして『宇宙居住者』の派遣軍により三つ巴の様相を呈しており、各市街ブロックには軌道高射砲や防護壁が設置され要塞化され戦闘の激化しつつあります。
　かかる状況におきましてこの度SNCは当該地域に於いて傭兵業務を執り行う業務委託者(以下Brigador)の追加募集を行うことに致しました。


　各Brigadorは現地へと派遣され各陣営の制圧地域において指定された目標の破壊、そしてミッション達成後の脱出までの全ての作戦行動を単独で行うことになります。
　作戦目標『軌道高射砲の破壊』『敵将校ユニットの全撃破』『敵ユニット7割の撃破』、
いずれかの目標を達成した後に市街ブロックの脱出が許可されます。ですが最低限の業務では最低限の報酬しか支払われません、可能な限り全ての目標・軍施設・建造物の破壊が推奨されます。尚、現地に散見される一般市民の殺傷も全て報酬に上乗せし計上されます。
　


　戦闘において使用される各機体には２つの武器と１つのオプションを装備が可能な、『メック』『戦車』『反重力ホバー』３つのタイプがあります。各機体の特徴を活かした戦い方を心がけるべきでしょう。
　『メック』は二足歩行の戦闘ロボットであり、泥濘等の悪路や柵などの障害物に機動力を制限されるデメリットが有りますが、車高の高さを活かした遮蔽物越しの射撃や、強力な格闘攻撃を行えます。
　『戦車』はメックとは逆に車高の低さを活かした遮蔽、少々の障害物を強引に突破できるパワーが有ります。
(尚、パワードスーツ程度の小型メックや、タワー型の大型戦車など例外も存在します)
　『反重力ホバー』は地面から数ｍ浮いているため悪路や低い障害物を飛び越えての移動が可能ですが、武器が正面に完全固定されているため多方向の敵との交戦には不向きです。
　
　業務に必要な最低限の機材はSNCから支給されますが。各Brigadorの戦闘スタイルにあった組み合わせを試行錯誤する為にも報酬を貯めてより多くの機材を購入するのが望ましいです。
　各機体ごとに装備できる武器カテゴリが異なることに注意しましょう。


　先述の通りBrigadorは各地において単独で作戦行動を行いますが、基本的に敵ユニットはこちらが保有する機材と同等の性能を持っています。
　(※ゲームの内部データ的には少しだけ弱くなっているけれどね)
　偵察ユニットに通報され圧倒多数の敵ユニットに包囲された場合にはほぼ死を覚悟する必要があります。故に基本は夜の闇に乗じてのステルスを心がけ銃声などで敵をおびき出して各個撃破する事が望ましいですが、大型兵器に搭乗し正面からのラウドな立ち回りですべてを破壊し尽くすのも良いでしょう。


　最終的には宇宙港を制圧し奪取したドロップシップで脱出してもらいますが、宇宙港は敵の精鋭部隊が待ち構えている為、余力を残せる段階での早期撤退も視野に入れた柔軟な判断力が求められます。可能な限りギリギリまで区画を制圧していってもそれは構いませんが。
　無事生還した後に、搭乗者の技能と搭乗機体の戦闘力による報酬倍率を計算して貴方の口座に報酬が振り込まれます。より多くの報酬を獲得したいのならば、高難易度の搭乗者を使い小型で弱武装の機体での作戦行動が求められますので、その点にゲーム的なスコアアタックのやりがいが充実しています。


　……てか、真面目に契約書の体で書かれたBrigadorの詳しい契約内容についてがゲーム内のACQUISTIONS>LOREから閲覧できるせいでこんな風にしたくなったわけなのだが。その契約書見るのに金払ってのアンロックが必要ってどういうことだよ、契約書やぞお前……