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Recent reviews by ironboy1203

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5 people found this review helpful
9.5 hrs on record
1周クリア済。前作と違うことをやりつつ、遊びごたえのあるホラーシューターを作りたいというディベロッパーの「気概」は感じる作品。戦闘システムやストーリーテリングは前作と大きく異なるので、それを受け入れられるかどうかで評価は大きく変わってくる作品だと思います。

今作は戦闘システムに敵を凍結させる「フロストグリップ(以下FG)」というガジェットが追加され、これが戦闘の要に。実弾で楽に倒せる敵、実弾があまり効かないのでFGで凍らせて倒すべき敵、敵の撃破後に出てくるコア的な球体(これはFGでしか破壊できない)の処理と、終始「優先順位を考慮したパズル的な戦闘」が展開されることになります。常にある程度の状況判断を要求される戦闘システムは、戦闘のマンネリ化・単調化の防止になってはいますが、トリガーハッピーしていれば乗り切れるという訳でもないので、合わない方がいらっしゃるのも頷けます。自分は脳トレ的な感じで、割と受け入れられました。

ストーリーは前作に繋がる部分もあるものの、基本的には独立した1つの新しいお話という感じ。前作と今作どちらを先に遊んでも問題ありません。ただストーリーの設定が中々に複雑ながら、ゲーム中ではテキストメインで語られるため、イベントシーンをしっかり見ていれば物語の全容がしっかり分かるといった構成でもないのです。重要になってくるのはロード画面のあらすじで、そこを読んで初めて「ああこれってこういう設定・展開だったのね」と理解出来るシーンも多かったです。

万人受けするタイプのシューターでは間違いなく無いのですが、前作とあわせて「ディベロッパーの気概」は確かに感じる作品でした。前作の良さをある程度理解しており、且つディベロッパーを応援してあげたい、というゲーマー向けの作品だと思います。ストーリーテリングは前作の方が確実に秀逸なので、前作未プレイの方は本作クリア後にでも、是非前作も遊んでみて下さい。
Posted September 8, 2023. Last edited September 9, 2023.
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2 people found this review helpful
0.6 hrs on record
全方向型のローグライク・シューター作品。武器やスキルのアップグレード、敵の撃破で得られるお金を使っての自機強化をしながら、大ボスたちの撃破を目指すという分かりやすい内容。

本作ならではの特徴として、メインウェポンやゲージチャージ型ウェポンの他に「小型の敵や隕石を掴む」ことができ、その掴んだオブジェクトを敵に投げつけるといった事が可能。戦闘エリアの壁はグネグネとしていて柔らかいため、掴んだオブジェクトを、この壁を利用してカーブボールのようにぶつけるといったプレイも出来ます。勿論この機能はプレイに必須というわけでは無いので、「掴み」を一切使わずともクリアは可能です。

1周目の難易度はやや簡単ですが、そこからNG+や各種チャレンジモードへ挑む事ができ、そこからがローグライクとしての本領発揮という感じでしょうか。キーボード&マウス・パッド・日本語にも対応しており、遊んでいてストレスがありません。トレーラー映像を見て期待した通りのシューターでした。
Posted September 1, 2023.
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47 people found this review helpful
6.4 hrs on record (2.6 hrs at review time)
Early Access Review
ヴァンサバ系・ミリタリー・ゾンビシューター

俗に言う「ヴァンパイアサバイバー」系作品で、こちらはミリタリー色が強めの一作。敵はゾンビの大群。レビュー記載時点では日本語対応はしていないものの、英語は中学生レベルもあれば問題なく理解可能で、コントローラーには完全対応しています。夜明けまで生き残ればステージクリア。

ヴァンサバと差別化を図っている部分としては、自機が「最大3人のチーム制」であること。リーダーとは別に仲間のスキルも個別に強化することができ、それによってプレイヤーごとにお気に入りのプレイスタイルを保ちつつ攻略を進めることが可能です。キャラクター数、スキル数、アップグレードの数も多く、ゲームとしてのボリューム、将来性を期待させてくれます。

HPアップ・防御力アップといったパッシブスキルの強化とは別に、各キャラクターには火力が大きく上がる上位武器が段階的に存在し、「目当てのキャラをリーダーにした状態で累計◯◯キルでアンロック」という方式で解除されていきます。それが本作のやり込み要素に該当する部分。逆に言うと、ある程度の時間をかけてプレイし、キャラやスキルを成長・強化しなければ、長時間生き残る事や、ステージクリアがほぼ確実に出来ません。

プレイ時間と要素アンロックのバランスは割と良いため、自分としてはそこまで苦痛には感じなかったのですが、こうした土台を築くための経験値稼ぎ的なプレイが要求される点については、面倒と感じてしまう方もいらっしゃるかも知れません。

最後に、救助を待つ仲間がマップに正座して座っている絵面はめちゃくちゃシュールで好きです。
Posted July 13, 2023. Last edited July 15, 2023.
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20 people found this review helpful
51.2 hrs on record (0.7 hrs at review time)
Early Access Review
「思考力」がカギとなる、傑作デッキ構築ターンバトル作品

日本語表示にも対応しており、オプションのLANGUAGEから選択可能。マウスのみでのプレイも可能です。全キャラで最高難易度4日目までクリア済、全実績解除済(レビュー表記時点)。

ゲームの簡単な流れや雰囲気をご覧になりたいという方は、アーリーアクセス版の攻略動画を残しておきましたので、良かったらご参考になさって下さい。 https://www.youtube.com/watch?v=KWTs21KutMc

「行動タイル、補助アイテム、主人公の特殊スキル」の3つを使いながら、「ザコ戦&ボス戦」で構成された各ステージを突破していくのが目標。行動タイルや特殊スキルは使うとクールダウンが必要となるので、それを考慮し、数ターン先に起こるであろう事をあれこれ考えつつ敵をなぎ倒して行くタイプのゲーム性。詰将棋や「Slay the Spire」がお好きな方には間違いなく刺さると思います。

行動タイルは随所でアップグレードが可能で、クールダウンにかかるターン数を減らしたり、攻撃力数値をアップさせたりといったことが可能。客観的に見て優秀な行動タイルは存在しますが、「自分はこの行動タイルをこう強化して、こういう戦闘スタイルで行きたい」という、個人個人のプレイスタイル願望を満たしてくれるのも素敵な点。

また「慣れれば操作と進行が爆速で出来る」というのも大変素晴らしい部分。トライ&エラーで何度もゲームオーバーを繰り返す事になるローグライク作品に於いて、リトライが苦痛にならないテンポというのは必須だと思うのですが、そこもしっかりと考慮されており、ストレスが一切ありません。

ゲーム性もオリジナリティがあり、久しぶりにこうしたタイプの作品で「これは当たりだな」と感じさせてくれた作品でした。1周クリア後には、Slay the Spireでいうアセンション的なモードがあり、より厳しい条件下でステージに挑むことが出来ます。

注意点として、稀にターンの概念から少し外れた特殊な攻撃をしてくる敵、一部の属性(凍結)が効かない敵も出てきますが、初見の敵が出てきた時は、プレイヤーの行動タイル横の「?」から情報モードへ移行し、マウスカーソルを合わせれば敵の設定・特性が分かります。

本作が異様に難しいと感じる方もいるかも知れませんが、「2ターン先までを完全に脳内でシミュレートする」という事が出来るようになれば、ゲーム自体が物凄く安定してきます。一見ランダムっぽく見えるボスの行動もきっちりアルゴリズム管理されているので、思考さえ正しければ全ボスをノーダメージで突破することも問題なく可能です。

本作の真に素晴らしい部分はここで、「運要素ではなく思考力に難易度を委ねている」のです。

随時アップデートで遊びやすさや奥深さが追求されており、完全版となる製品版でどれほどコンテンツが強化されるのかも注目点だと思います。
Posted June 27, 2023. Last edited February 24.
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10 people found this review helpful
0.3 hrs on record
「電脳世界を駆け抜けるハイスピードランゲーム」という謳い文句を裏切らない作品。

段々と高速化していく自機を操作しステージを突破するのが目的で、チュートリアル+全3ステージの構成。タイムはランク付けされるので、一回クリア後にはより良いランクを目指して自然とリトライしたくなります。コントローラーにも対応。

軽快な動作且つ美麗なグラフィック、シンプルでオシャレなUI、リトライが苦にならない60秒前後の絶妙なステージの長さ、分岐ルートの存在があるステージ構成と、こういった作品を「分かっている」方が制作されたんだなという印象。ネットの記事によると会社の新人さんが5ヶ月ほどでUE5を用いて制作なさったそうですが、センスの良さが光る良い一作だと思います。

ゲームは完成度を高める過程でグラフィックや演出がどんどん豪華になり、壮大な長いイベントシーンが挿入されたりしますが、個人的にはこれくらいの爆速サクサク感が大好きです。
Posted May 20, 2023. Last edited May 20, 2023.
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8 people found this review helpful
2.1 hrs on record
「立方体の中に描かれる世界に対し、プレイヤーは視点の角度を変えて干渉し物語を進める」という、独創的なシステムのパズルゲーム。ゲーム中のストーリーに関しては字幕や台詞が排除されているので、国籍に関係なく遊べることと思います。

解法が分からず詰んでしまったというシーンでも、5分ほど経過すればヒント・回答が与えられるので、それらを見ることで誰でもクリアまでは到達出来るという優しい設計。勿論ヒントに一切頼らずに進めることも可能。1周クリアまでは、途中で多少悩んだりした上で約2時間ほどでした。スマートフォン版も配信されています。

「流石にこれはヒント見ないとわからん!」というシーンもあったり、ストーリーに関してもプレイヤーがしっかり理解出来るような台詞・解説があっても良さそうな気もしますが、このアイデアにストーリーをのせて、実際に1つの作品として完成させた事は凄いと思います。

静かな夜なんかに、ゆっくりとコーヒー片手に遊びたくなるような雰囲気の、良い作品です。
Posted November 19, 2021.
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20 people found this review helpful
3.8 hrs on record
探索と謎解きがメインで、そこにホラー要素を適度に加えたサイコホラーADV作品。主人公は舞台となる洋館を訪れた青年で、何故自身がこの土地を訪れたのか…という記憶は失っている設定。個人的には「惜しさ」を感じる一作でした。

プレイ時間はサクサク進めば3.5時間ほど、道中で迷ったり謎解きに詰まったりすれば4~5時間ほどだと思います。謎解きは基本的には簡単ですが、稀に「こんなの流石に分からないだろう」と思うようなものがポッと出てきたりするので、詰まったりしたら攻略サイトや動画を参考にすると良いかも知れません。

丁寧なグラフィックや演出で恐怖を掻き立ててくれますが、明らかに設定ミスであろうチェックポイント箇所や、上でも言及した理不尽謎解き、細かなバグ(特に屈み移動時にオブジェクトを貫通したりめり込んだり)、深みがありそうで実はそうでもないストーリー展開と、「惜しい部分」が目立つ作品でもありました。メタスコアがやや低めですが、こうした粗の部分に着目して減点法で考えると、海外ではそうした評価になってしまうのかな…という感じです。

ただ洋館内のグラフィックはきちんとホラーな雰囲気が漂う丁寧なものであり、デフォルトで機械翻訳ではない自然な翻訳で日本語対応してくれていたりと、褒めるべき点がしっかりと存在しているのも事実です。この作品の開発を糧に、より洗練されたホラー作品を生み出してくれたら良いなと思います。
Posted August 20, 2019. Last edited August 20, 2019.
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46.2 hrs on record (34.4 hrs at review time)
日本人クリエイター・城間一樹さんが多くの部分をお一人で制作された和製ホラー作品。元々はフリーゲームだったのを、2年の歳月をかけて10倍ほどのボリュームに製品化したものだそうです。多くの方にプレイして貰いたい反面、多くの方は確実に心折られるであろう怖さと難易度を誇る作品でした。自身もホラーゲームはそこそこの数をプレイしていますが、ここまで怖さと難しさを兼ね備えた作品はそうないと思います。軽い気持ちで購入したところ、SIRENやOUTLAST、BIOHAZARDにSILENT HILLといった作品よりも精神をゴリゴリ削られる結果になりました。


■本作の特徴

・「徘徊者」と呼ばれる、触れたら即死の怪物がマップを常に徘徊している中でゴールを目指す

・マップは映画「CUBE」のように、決まった構造の部屋が入る度に入れ替わるランダムマップ

・その中を「勾玉」という回収アイテムを規定個数集め、手にした状態でゴールする必要がある

・敵を倒すことは出来ず、死んだら勾玉を1個消費してスタート地点から復活することが出来る

・良い意味で和製ホラーらしいストーリーも魅力的で、作中の文書を収集することで物語を更に深く知ることが出来る

・ステージに関しては中断セーブなし


ゲームルールは一見単純に見えますが、これを難しくさせているのがマップの複雑さ。迷路のような回廊が延々と続き、しかもマップ機能や中断セーブ機能がありません。「死に覚えゲーの側面を持つ」というレビューがありましたが、まさにその通りでした。複雑なアリの巣のようなマップを、何回も何回も敵に殺され、爆走しながら、身体と脳に叩き込んでクリアを目指します。

マップはステージを経るごとに複雑さと恐怖度を増していき、普通の方であれば1マップのクリアにつき1~2時間くらいはぶっ通しでかかると思います。勾玉をようやく5個集めても、そこで敵に触れられたら1個減り、その状態で触れられたら更に1個減り…と、精神的に消耗する恐ろしさがとてつもなく強い作品でした。死ぬ度に作業がどんどん巻き戻る訳です。

大手のディベロッパーの開発したゲームと違い、個人開発ならではの挙動も難易度に直結していて、そこは人を選ぶかも知れません。例えば光源となるライターを装備している状態で、敵の気を引く爆竹を投げたい…というシーンでは、アイテムカーソルを爆竹にセットした瞬間にライターの効果が消え、画面は真っ暗になります。こうなると狙いが全く付けられません。

またPCのキーボードとゲームパッド共に「アイテムのショートカットキーが1個だけ」と言うのもかなり尖った仕様。複数のアイテムを連続して流れるように使用するには、独特のコツが要ると思います。個人的には「爆竹投擲キー」があるだけでかなり快適に遊べるようになると思うのですが、ただこれもまたある種の味があって良いなと感じるようになりました。

本作は随時アップデートを繰り返しており、作者さんもTwitterで新ステージの追加をアナウンスされていました。なんとか1周クリアするのは可能なのですが、そこから真のエンディングへと到達するための手順が物凄く鬼畜なので、ホラーゲーム好きのゲーマーさんは楽しみにしつつプレイしてみて下さい。
Posted August 5, 2019. Last edited August 5, 2019.
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6.1 hrs on record
「タイ産のホラーゲーム」という事であまり期待はせず購入したものの、いい意味で予想を裏切られた作品でした。グラフィックやマップの構造、演出など、そのどれもが一定の水準を満たしており、コントローラーにもフル対応、更にはデフォルトで日本語してくれているという親切さ。

ホラーゲーム「OUTLAST」同様に主人公は攻撃手段を持たずロッカーや大きな水瓶に隠れながら先を目指すタイプの「隠れんぼお化け屋敷ゲー」ですが、敵の種類や登場方法にもきちんとオリジナリティを持たせようとしており、単なる劣化コピーには決してなっていませんでした。敵の造形やモーション、発する音などもしっかり怖く、この作品ならではの「味」がきちんと出ていて素敵です。

他のホラーゲームとの大きな違いとしては、東南アジア特有のボロい木造家屋や随所に見られる仏教の祭壇・神具、ラジオから流れてくる葬式の念仏など、タイの文化がそのままいい具合に反映されており、OUTLASTやP.T.に比べると和製のホラーゲーム・映画に近いものを感じられました。ジメッとした、湿度を感じるような恐怖という印象で、タイ旅行へ行ったことがある方でしたらこの独特な雰囲気を「タイっぽさ」としてより強く感じられる事と思います。

これは断言できますが、そこらへんの和製・洋製ホラーゲームよりははるかに怖いです。

日本語ローカライズに関してはなぜか男性主人公が女性口調っぽかったり、思わずクスッと笑ってしまうようなフレーズも見受けられますが、ゲーム中に多数登場するドキュメントまで全て和訳して下さっているのには感謝しかありません。日本という国での売上を考えると雀の涙のようなものだと思いますので。。

惜しむらくは続編へと続く内容になっていること。続編は別売りになるのか無料で追加されるのかは分かりませんが、本作だけでは完結がしないので、その点だけ踏まえた上で購入されると良いかなと思います。
Posted September 30, 2017. Last edited October 1, 2017.
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58.2 hrs on record (37.5 hrs at review time)
Early Access Review
このゲームの最も凄いところは、全ての参加プレイヤーに対して「もしかしたら今回は自分が優勝(ドン勝)できるんじゃないか」という可能性を絶妙に演出し、そして実際にゲーム中に散りばめているている部分だと感じています。

多くの人気FPS・TPSでは、初心者がマウス使いの上級者にエイムと撃ち合いで勝つことがほぼ不可能な状況になっている事でしょうし、そのせいで色々な作品を敬遠してしまっている方々も少なくは無いと思います。しかしこのゲームでは技術面の他に、武器・パーツ・回復アイテムのドロップは勿論のこと、移動にも「運要素」がかなり大きく付きまとってきます。

もしかしたら格上プレイヤーよりも自分の方がいい武器やスコープを先に入手出来るかもしれない、そうなってくるとこちらが相手の銃撃の届かない遠距離から相手を倒せるかもしれない。もしかしたら自分の居る場所が次回の戦闘指定区域に指定され、慌てて向かってくる格上プレイヤーを一方的に迎撃出来るかもしれない。もしかしたらビビって畑で只管に匍匐していた自分に気づかず、格上プレイヤーが目の前を通り過ぎ、背後を取れるかもしれない。もしかしたら格上プレイヤー同士の戦いが近くで起こって、瀕死の重傷を追った彼らを漁夫の利の如く葬れるかもしれない…。

こうした「もしかしたら」がこのゲーム中には無数に存在しており、それを実際にプレイヤーが自然と感じ取れる作りになっています。エイム力が絶対的な強さ、新規参入者やエイム下手なプレイヤーは回れ右して帰りましょう、というゲーム性には決してなっていないのが素晴らしく、FPS・TPS初心者にも希望の光が感じられるように思いました。例えるならば「当選確率が自分の行動次第で上げられる宝くじ」といったところでしょうか。

それでいながら勿論ただの運ゲーにはなっておらず、当然立ち回りの上手さやエイムの上手さがモノを言うシーンも多々あります。初心者が運だけで最終決戦に勝つのは難しいですし、同様に上級者が技術だけでドン勝(優勝)を連発出来るかと言われるとそれもまた難しい。この塩梅が絶妙すぎるのです。

このレビューを読んで「もしかしたら自分でも楽しめるのではないか」と感じた方がいらっしゃったら、是非思い切って遊んでみて下さい。プレイ後には「あの時こうしていたらどうなっていたんだろう」という「IF」を考えざるを得ず、気がつけばその「IF」を試すべく再び戦場へと向かっている自分がいます。あの時こうしていたら…という自問は、どこか人間の人生に通じているような感覚さえ覚えてしまいました。Steamで歴代1位の同時接続人数を記録したのも納得の面白さ、深さでした。
Posted September 20, 2017. Last edited September 30, 2017.
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