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Posted: May 11, 2015 @ 2:02am
Updated: May 14, 2015 @ 12:48am

アーリーアクセス時代に期待して購入し、めでたく正式リリースとなったので、
日本でもプレイヤーが増えてほしいという期待を込めてレビュー

verdunは第一次世界大戦の塹壕戦をテーマにしたFPSで、当時の軍事技術の制約上
ほかの時代を扱ったFPSとは異なる戦いが展開される。
拠点の奪い合いということでバトルフィールドやレッドオーケストラとどう違うか、を主に述べる

・ルールについて
前述のとおり、拠点である塹壕を奪い合う。互いの陣営はそれぞれ攻めと守りに徹し、一定時間が経過すると攻守が入れ替わり、
防御側はそれまで守っていた陣地から飛び出し敵の塹壕へと向かう。

敵味方の塹壕の間には起伏に富んだ空地があり、攻め手は遮蔽物に隠れ迎撃を掻い潜りながら敵の塹壕に接近していく。
防衛側は塹壕に身を隠して近づいてくる敵を撃てるため、ゲーム展開は常に防御側が有利になりやすい。

塹壕はマップをおおむね横一線に引いたラインとなっており、最前線にある塹壕のみが争奪の対象となる。
バトルフィールドやレッドオーケストラがMAP内の複数の「点」の奪い合いとすれば、
VerdunのそれはMAPを横切る一本の「線」の奪い合いとなる。
対象拠点が常に一つとなるため、バトルフィールドでよく行われる、敵のいない拠点に忍び込んでの占領(裏取り)は不可能。
常に正面からのぶつかり合いを強いられる。

占領以前に敵の塹壕にたどり着くまでが一苦労なため、互いの陣地を奪えずに延々と攻防を繰り返し、引き分けになるパターンも多い。
一次大戦ならではの不毛な泥仕合っぷりを体感できる。

・兵科と武器について
このゲームの兵士もいくつかの兵科に分かれているが、特徴的なのは分隊単位で個性付されていることだ。
分隊は四名一組で構成され、中遠距離の射撃戦に優れた歩兵分隊、偵察や隠密行動が得意な山岳部隊、塹壕内の戦いに特化した突撃分隊というように、
各分隊にはそのコンセプトに合わせた武器を持つ兵科がある。
もっとも基本的な武器は単発式のボルトアクションライフルと分隊長の持つ拳銃だが、
分隊によってはその他迎撃・突撃支援用の機関銃や塹壕での殴り合いに特化したこん棒やスコップを装備した兵士がいる。
分隊長は指揮官として分隊員への移動指示に加え、
迫撃砲支援、航空偵察、砲撃による毒ガス散布(ダメージ+視界を遮る)を要請できる。
分隊長の傍にいると兵士の移動速度やリロード速度が少し向上するので、分隊ごとに集まって行動するのが望ましい。

各兵科はそれぞれ三種類の兵装を選択できるが、どれも分隊のコンセプトに合わせたものであり、
兵科は多彩だがそれぞれの装備バリエーションは乏しい。

・戦闘について
主武装のライフルは遠距離戦では優れた精度を誇るが、塹壕に入り近接戦に入ると
一発ずつしか打てない欠点が浮き彫りになる。
サブマシンガンとグレネードは一部の兵科しか使えないので、塹壕内では
一発ごとの隙が大きいライフルや威力の低い拳銃、その他銃剣や鈍器での泥臭い戦いが繰り広げられる。
武器の制約上一人での無双ができないので、とにかく仲間と共に塹壕に押し入り数の暴力で敵を殲滅し占拠していく形になる。
一発ずつしか打てないライフルや威力の弱い拳銃でも、4~5人で撃ちまくれば強力な弾幕を張れる。
限られたグレネードをいつ投げるか、敵の前で隙の大きなリロードをどう避けるか。
プレイしていて、仲間と共闘しているという印象は非常に強い。

・サーバについて
一応日本鯖はあるのだが、過疎っていてまともな試合はできない。
日本人がプレイするなら、オーストラリアのサーバが一番プレイしやすい。
ping値は100~150程度だが、プレイしていてラグは感じない。
一番人口の多いアメリカサーバはこれより高め(150~190)

・こんな人におすすめ
 ・第一次世界大戦に興味がある人
 ・ボルトアクションライフルが好きな人
 ・RedOrchestraやRisgingStormにはまっている人
 ・華麗なキルストリークやステルスキルとは無縁な、泥臭い近接戦が好きな人
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4 Comments
むかいじま Jul 31, 2015 @ 7:34am 
セールまで待って買いました。意外と低性能PCでも動きました。動画も上げましたが、録画中も軽かったし、最低要求ラインは厳し目に書いてあるのかも知れません。
DeepOne May 12, 2015 @ 7:12am 
チームワークが重視されるFPSは今も昔も多いのですが、基本的に外国のFPSプレイヤー(というかゲーマー全体)はチームワークよりそれぞれが楽しくやろうぜってスタンスなんですよね。(それが悪いことは思いません) 
FPSではどちらかというと少数派の日本人の方が、そうしたコンセプトを好むというのはちょっと皮肉ですね。
ORANGE May 12, 2015 @ 7:06am 
正直、昨今のFPSはただのサバイバルゲームと化してしまっているものがとても多くてROやRSにはまっていた自分にこのレビューはとてもありがたかったです。上の方が書き込んでおられたような連携がものをいうゲームが増えてほしいものです。
RB May 11, 2015 @ 9:14am 
増えるといいですね。もっと連携の取れた戦いがやってみたい。
もう海外サバのチンパン兵士と戦うのは飽きた。