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Posted: Sep 22, 2014 @ 11:50pm
Updated: Sep 23, 2014 @ 7:34pm

1994年にリリースされた「X-COM: UFO Defense」をリメイク(正式ではないが)したのが今作「Xenonauts」である。

X-comとは人類がエイリアンの侵略軍と戦い、相手のテクノロジーをリバースエンジニアで吸収し、やがて攻勢に出ると言う内容のストラテジーゲームで、オリジナルから数えて20年の歳月を経てのリメイクとなる、ビデオゲームにも歴史が生まれてきたのだと思える数字でなかなか感傷深い。
実際にはX-comシリーズはクローンも含め様々なタイトルが今までも出ている、2012年にはCivシリーズで有名なFiraxisが正式なリメイクをリリースし、その出来は見事に現代版のX-comと言える出来映えだった。

では「Xenonauts」はリメイクとしてのお株を奪われてしまったのか?
そうとは言い切れない。
Firaxisのリメイクでは大幅に簡易化された基地の拡張要素など、戦闘面だけではない地球防衛軍を総合的にマネージメントすると言うストラテジーとしての面白さはオリジナルに忠実なこちらが上だろうと思える。

オリジナルとの相違点をいくつか見てみると。

:時代設定が現代からやや昔の1979年(冷戦時代)になった、登場する兵器も時代相応の物となる。
:もちろんUIの進化。
:地上戦でのカバーや制圧効果の追加。
:エアコンバットのオーバーホール。
:弾薬購入などの細かすぎる要素を排除。
:エイリアンの解剖など一部の研究が自動で解析されるようになった。

今の時代に合わせた上で、足しすぎず減らしすぎずといった繊細な調整が伺える。
細心の注意を払いながらそれでも虫のように死んでいく隊員達、オカルト的でレトロなエイリアンテクノロジー、などシリーズ特有の難易度と面白さはしっかりと継承されている、新しくゲームを始めた時のワクワク感は今でも健在だ。

しかしオリジナルの忠実リメイク、というコンセプトからして当然と言えば当然なのだが基本的にシリーズ経験者向けのせいかゲーム中での説明不足な感があるのが惜しい、シリーズ未経験者にはとっつきにくいし、あえて言えばシリーズ経験者にはかなり保守的なリメイクとも感じる。
そう聞くと「Xenonauts」はシリーズファンが過去のノスタルジーに浸るだけの古臭いゲームなのかといった印象も受けるだろうが、X-comに類似したストラテジーゲームはやはり見当たらない、だからこそシステム的に遊び辛くなったオリジナルを忠実にリメイクするという事には価値があるし、変わらずとも唯一無二のゲーム性は今でも尚新鮮なのだ。

シリーズファンは勿論、未経験者にも是非お勧めしたい珠玉のストラテジー金字塔。
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2 Comments
gipsydog Dec 1, 2017 @ 8:35pm 
thnaks mate :pug:
𝓛𝓸𝓫𝓼𝓽𝓮𝓻 Dec 1, 2017 @ 10:49am 
привет японский товарищ, хороший обзор.