11 people found this review helpful
Not Recommended
0.0 hrs last two weeks / 4.0 hrs on record
Posted: Oct 9, 2014 @ 12:38pm
Updated: Dec 27, 2014 @ 3:15am

アイテム探しゲーム、しかしこれは普通のアイテム探しゲームでは無い。これはくどい程ひたすらに徹底的にアイテムを探すゲームだ。はっきり言ってこのジャンルが好きでもここまでアイテム探し一辺倒だとうんざりしてしまう程。ストーリーやミニゲームなどは形だけ用意されてる程度でアイテム探し以外を期待するべきではない。
そして問題はその肝心のアイテム探しのクオリティもあまり高くないと言う所。酷いクソゲーと言う程では無いが、あえてこのゲームをプレイする必要も感じられない。
壮絶に偏った内容と微妙に出来の悪いクオリティを考えると、お勧め出来るゲームとは言い難い。
日本語対応ゲームであるが、以下は英語でプレイした感想となる。

まずゲーム進行に関してはこれは本当にひたすらアイテム探しだけなので、書く事もない。シーンの切り替え毎に20程度のアイテムを探し続けるだけ、シーンの合間にはダイアログが数行表示される程度と言った流れがゲーム全編で続く。
ストーリーはエンディングまでプレイしても普通のゲームではプロローグ程度しか進まない。またゲームを起動すると「Chapter 1」と書いてあるようにこれ一作では完結しない。しかし、はっきり言ってそんな事はどうでも良い程にこのゲームではストーリーの存在感は薄い。

次にアイテム探しについてだが、これは酷くでは無いが明確に出来が悪い。
まず、アイテムの定義が曖昧過ぎる。例えば森のシーンで「Leaf」を探せ、紙の散らばった図書館で「Paper」探せ、など明らかに答えのアイテム以外に答えとして成立する対象が大量にある場面が幾つかあった。解けない訳では無いが、解いてもスッキリしない問題設定に感じる。
他には、クリックするとオブジェクトが動作して目的のアイテムが現れると言う展開が多すぎた。これの何が問題かと言うと、一見してそれが動くのかどうかは分からないので、とりあえず画面をランダムにクリックして行く以外に解きようが無いと言う点。そしてランダムにクリックしてると見つけても居ないアイテムをクリックしてしまい勝手に問題が解かれてしまう気持ちの悪さがある。
また、聞き慣れない単語の多さも困った。ただこれは英語に強い人やその分野の単語に強い人ならば問題がないのかも知れない。例えば教会でアイテム探しを行う場面が幾つか存在し、そこでキリスト教の聖人の名前や祭器の名称が多数指定される。聖人の名前から聖人の像や絵画を指定しろと言われても、正直キリスト文化に疎い自分にはどうにも出来ない問題が多かった。
細かい部分では、写真をCG加工したような場面ではあまりにも画面の情報量が多すぎて目的のアイテムを見つけるのが難しすぎる。答えが分かってからじっくり見てもなんなのかアイテムが幾つか存在する。一場面で探すアイテムが多すぎて飽きる。などが問題に感じた。
いずれの問題も、決定的にこのゲームが酷いクソゲーだと言う程の物では無い。しかし、気持ち良くプレイ出来ない理由にはなり得る問題だと思う。


まとめると、100点満点中20点や30点のクソゲーでは無いが精々良くて50点~60点のゲームと言った印象であえて人に勧めるだけの中身はない。あくまでアイテム探しという限られたジャンルの中で評価しても、もっと他にプレイするゲームがあるのではと感じてしまう。ただし、ひたすらにアイテム探しだけを行いたい、複雑な事を何も考えずアイテム探しに没頭したいと言う場合には良いゲームかも知れない。
Was this review helpful? Yes No Funny Award